田口太郎の発言 (国民生活・経済及び地方に関する調査会)
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○参考人(田口太郎君) 先ほどのボタンの掛け違いがどこからということですが、僕はやはり、これは競争だと思っているんです。ただ、その競争の手段がアピール合戦になっているんですね。アピールしやすいことにやっぱり主眼が置かれてしまって、アピールしにくいところ、つまり、ほかでも同じようなことをやる必要があるようなことに関してはPRをしなくなっていったというのがやっぱり大きいかなというふうに思っています。
これ、個性というものの履き違えだと思っているんですけれども、言わば個性ある町づくりしましょうというのはあちこちで言われるんですけど、個性と他との差別化というのは意味が違うということをちょっといま一度確認する必要があって、個性というのは要はオリジンであると、内発的であるということだと思うんですが、内発的なものでも、ほかと結果一緒であるとそれは個性とみなされないというのが今の競争の原理の中で働いてしまっている。その結果、どこでも必要な普遍的なものというものに関してはどんどんおろそかになってしまっているんじゃないか。
これが、その競争という名の下の、ただ、僕は競争を否定するわけじゃ、先ほど若林さんがおっしゃったように、ある程度のその主体性があって頑張るモチベーションというのは大事なんですが、ただ、そのアピールということと競争というのがちょっと違うかもしれないということと、アピールしやすいものがボタンの掛け違いの根本的なところにあるんじゃないかという気はちょっとしています。