福島伸享の発言 (国土交通委員会)
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○福島委員 もうちょっと御答弁いただけるかと思ったんですけれども。
私は、中野大臣の就任が悪いと全然、決して申し上げるわけではないんですね。構造的な問題を申し上げていて、これから質問する私の意識というのは、例えば大胆な政治決断が必要な、国土のデザインをするとか、政策を大きく変更する、そうしたことは、やはり与党第一党ではないですよ、これは公明党さんが問題があるんじゃないですよ、構造としてそうしたことが非常にやりづらいんじゃないかということ。もう一点は、拝見していて、国土交通省が、統計の間違いの問題とか天下り問題とかこれまでありましたけれども、私は今、一番官僚たちが喜んでいる省のように思えてならないんですね、ほかの役所と比べてみて。そういうところが若干の問題があるんじゃないかなというふうに思っているんです。
中野大臣が入省する前は国土庁という役所があって、それが国土交通省の源流の一つでありますけれども、これまで戦後五回にわたって全国総合開発計画、いわゆる全総というものが作られてきました。全て作るのに、策定に携わったミスター全総と言われるのが下河辺淳さん、この委員会でも何度か話題にしていますけれども、私の高校、そして山口那津男前公明党代表の母校、そして今日も一人そこに後輩が傍聴に来てくれましたけれども、同窓であり郷土の大先輩であります。
三期目当選して、このことを私は斉藤大臣に聞いて、国土形成計画というのは国家の意思や理念が私は求められていると思う、大臣としての理念や哲学を述べてくれと言ったんですけれども、真面目な斉藤大臣はなかなか、そうした答えを聞けませんでした。
下河辺淳さんは、「戦後国土計画への証言」、もし時間があったら、大臣、この本も読んでいただければと思うんですけれども、そこではこう言っております。
国土計画というのは何か。国土を論ずるということは、簡単に言えば、人と自然の関わり方をいろんな角度から論ずることだと思います、国土政策を論ずるときにいろいろなアプローチの仕方がありますが、基本的には、歴史を見るという、大きな見方の一つです。文化とか歴史とか、そういう大きなことなんだと。国土政策は人と国土の関わり合いに関する権力の政治的意図であり、これをまとめたものが国土計画ですから、工学部、経済学部の仕事だけではなく、政治学、歴史学の仕事だというのが私の最大の結論なんです。大臣は教養学部という東大の最適な学部を出られているので、まさにうってつけだと思うんですね。日本の政治家たちが時間軸だけで議論しないで、空間軸でもっと発言してくれていいのではないかと思いますと言っていて、まさにこれは政治そのものなんですね。だから冒頭、公明党さんが云々という、ちょっと意地悪な質問をしたんです。
でも、今回、昨年出された第三次国土形成計画、これはスローガンが、新時代に地域力をつなぐ国土、よく学校に掲げられているようなキャッチフレーズで、本当に芋臭いと思うんですね、失礼ながら。哲学とか理念を全く感じないんです。今どういう時代であって、この国土のグランドデザインをどう描いていくのかというものが余り感じないんですけれども、大臣の目から見て、今の国土形成計画第三次はどのようにお感じになっていらっしゃいますでしょうか。