小池淳義の発言 (経済産業委員会)

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○小池参考人 ラピダスの小池でございます。
 それでは、資料に従いまして御説明をしたいと思います。
 それでは、二ページ目を御覧ください。
 この図は、右手の方から御説明いたしますが、高性能の半導体が必要になってくるという形で、もう皆さん御存じのように、データセンター、特にサーバーとか、最近クオンタムコンピューターとか、あるいはスパコンが物すごい勢いで展開されているのはよく御存じだと思いますが、これについても、特に量子コンピューターにおいては、これだけでは動きませんので、その周辺のスーパーコンピューターを拡充していくことが極めて重要になっております。その中で一番重要な性能は、まずは高性能な半導体が必要になるということが第一点でございます。
 そして、左側の図を見ていただきたいと思います。こちらの方は、エッジ、ポイント、皆さんに分かりやすい形で言いますと、特に自動車、自動車の自動運転等を始めとするようなもの、あるいはネクストスマホであるとかネクストPCというようなことに関して使われていく分野であります。ここでのキーとなることは、低消費電力ということが極めて重要になってまいります。
 この二つのことは、二ナノメーターの半導体はこの両方の性能に優れている、用途が両方、二つのものにわたりますが、これがやはりどうしても必要だという形であります。もう一つは、もう皆さん御存じ、AIの半導体が非常に重要だという形になって、需要が拡大しているという点がございます。
 続いて、次のページを御覧いただきたいと思います。
 これはラピダスが設立した経緯でございます。
 ラピダスは二〇二二年の八月十日に設立いたしました。これは、経営株主であります東哲郎とそして私でもって、経営株主としてスタートいたしました。このときに、この会社を経営するときに、一緒になってつくったメンバーは創業個人株主であります十二名でございました。これはどういうメンバーかといいますと、実は、この会社をする約二、三年前から、半導体が今大変な時期にある、特にロジック半導体においては約二十年近く遅れてしまっているという背景がございました。このままでは大変なことになる、あらゆる産業に影響を及ぼすという形で、これに対する研究をずっと行ってまいりました。これはボランティアの活動なんですが、大体水曜日の夜八時から十二時とか一時過ぎまで、ずっと議論しておりました。全くボランティアのアクティビティーだったんですが、この十一名、あるいはこのときの、トータルでは最終的に十二名になりましたけれども、このメンバーで今後の半導体はどうあるべきかということを一生懸命研究いたしまして、それでこのような設立をしようという形の経緯になりました。
 このときは、我々だけではラピダスという名前はそれほど有名ではなかったわけですので、ここにあります企業八社、大手株主の八社の方々の出資をお願いいたしまして、会社が設立できたという経緯がございます。
 三ページを御覧ください。
 こちらの方は、我々の会社の理念について、そのマウントフジ・プロジェクトでずっと議論してきました。一番大事なことは、これは当たり前のことなんですが、とにかく人々の幸せのために半導体を作っていこう、半導体を通して人々を幸せに、豊かに、充実するために半導体は作るべきだという形をやっていました。確かに半導体は人々を便利にしたと思います、しかし本当に幸せにすることはできたのか、そういう疑問があったので、こういう形の議論をしてきました。
 ここに三つのポイントを挙げております。
 一つは、新産業それから新製品を共につくるということであります。
 最終的なお客様のファイナルのプロダクトは何かということをしっかりと意識して半導体を供給するという形であります。半導体は今まで部品屋に成り下がっていました。でも、これからは、半導体が、やはり最終的なユーザーが何を考えていて、どうするかということを一緒になって考えていくという形で、この共創の理念ということを持っております。これも後でちょっと御説明したいと思います。
 あとは、人材育成ですね。
 これは極めて重要であって、半導体は人材が不足していると言われております。ですから、この人材を育成するために、日本の大学はもちろん、あらゆる研究機関と一緒になって、次の世代の人材、半導体に必要な人材を育成するということを考えております。このためにも、新しい組織あるいはLSTCということも考えて、一緒になって進めております。
 あと、三つ目は、これはもう言うまでもないことですが、グリーン化でございます。
 グリーン化は、これは、我々が二ナノをやるということは、実はグリーン化に物すごく貢献しています。電力に物すごく貢献いたします。だけれども、これは我々のデバイスだけではなくて、これを作る工場あるいはそれのインフラということもグリーンでなくてはいけないと考えておりまして、この三つの基本概念において、経営理念として会社を推進しております。
 続いて、次のページを御覧ください。
 これは我々の、一ページにラピダスの進捗と計画を示したものであります。
 先ほども申し述べましたように、ラピダスは二〇二二年に設立いたしました。その後、IBMとラピダスが戦略的なパートナーシップを結んでおります。下の方を御覧ください。こちらの方で、ニューヨークのクリエイツにおきまして、アルバニーにおいて研究開発を行っております。現在、約百五十人のエンジニアを派遣いたしまして、そのうち、二ナノの技術を習得しましたから、これが帰ってきました。千歳の方で、二年間習得した後に、今日現在で約五十名から六十名のエンジニアが帰ってきております。来月に向けて、パイロットを開始しますから、約八十名のエンジニアが帰ってきまして、二ナノを習得して、これからパイロットをやるという人たちの準備を進めております。
 imecももちろん、こちらの方はEUVの方で優れておりますから、こちらの方にも人を派遣しております。あと、シリコンバレー、こちらの方にもオフィスを開設いたしました。
 あと、このパイロットラインの準備を進めておりますから。
 あと、重要なことは、後工程もやっているんですね。チップレットの時代が来ますので、後工程もやっています。これは、前工程と後工程を一貫で我々の工場で立ち上げるということが一番重要なことになってまいります。
 パイロットの方は、これは順調に進んでおりまして、EUV装置は昨年の十二月に搬入いたしました。これは大変な装置でありまして、右側の上の図にございます。このような露光装置は数百億円する装置でございますが、これを搬入することに成功いたしました。
 現在を赤線で示しておりますが、この点においてパイロットの準備は順調に進んでおります。装置はほとんど搬入いたしまして、四月からパイロットが開始できるという状況にございます。量産は二〇二七年から開始するという形になっております。
 続いて、次のページを御覧ください。
 こちらの方は、研究開発そして人材体制に関して示しております。
 我々の大事なことは、前工程と後工程、左の部分ですが、これを一緒にやるということと、あわせて設計のソリューションをやる。設計はお客様ですが、これの手助けをするシステムが必要なんですね。これをしっかり進めていくことが重要だと考えております。
 人員は、おかげさまで七百名を超えることができました。つくったときは十四名でしたが、現在は毎月三十人から四十人入ってきまして、七百人を超えております。
 工場建設は、下の図にありますように、何にもないところでございましたけれども、先ほど言いました、二〇二四年の十二月からEUVを、そしてパイロットの立ち上げを四月から行っております。
 次のページを御覧ください。
 これはNEDOとのプロジェクトの流れを示したものでございます。
 二〇二二年度におきましては、北海道の千歳に選定をいたしまして、IBMとのパートナーシップあるいはEUVを進めてまいりました。二〇二三年度におきましては、IBMのアルバニーの研究所へ派遣をいたしました。それから、imecのプログラムを進めております。二〇二四年度におきましては、設備の導入を開始いたしまして、IBMとの技術派遣によります二ナノ生産技術の高度化に努めております。あと、これは大事なことは、二四年度には、後工程、先ほども言いましたチップレットの開発も進めるという形が重要になってきております。
 これらは全て、二〇二七年から私どもが事業を行うというために、研究開発をやっていくための重要な御支援でございました。
 続きまして、次のページを御覧ください。
 こちらの方は、我々の方の顧客の開拓のことに関することでございます。
 これは有名なテンストレントでございますが、ジム・ケラーの進めるテンストレント、新しいアーキテクチャーをつくる会社でございますが、こちらの方の共同提携。そして、最近発表いたしましたクエスト・グローバル、ここは設計支援をやる重要なパートナーです、こことの合意をいたしまして、設計支援を十分にやっていただけるということが分かりました。
 あとは、国内においてはどうかという話になりますが、こちらにおいては、プリファードさんが設計して、我々がこれを作って、そしてさくらインターネット様の方にこれを納めてとやる、国内のAIにおけるエコシステムを完了する、こういう合意をさせていただいております。
 電力の問題が非常に重要であります。こちらの方は、現在から比べて、二〇三〇年になると約六倍の電力が必要になります。大変な電力が必要になります。この中でよく見ていただきたいのは赤い部分であります。これはAIです。AIがどんどん増えていくと電力をどんどんどんどん食ってしまう、こういう問題があります。これにおいては、我々二ナノを使いますと、現在の七ナノに比べますと電力は約四分の一になります。物すごい電力に対する効果があります。このような形で進めていきたいと考えております。
 次のページを御覧ください。
 こちらの方は、北海道経済への貢献でございます。
 いわゆる北海道の構想のところにいろいろなものを展開していく。苫小牧から石狩まで一貫となって、我々ラピダスがこの中心となって、トリガーになっていくわけでございますけれども、教育であるとか、これは北海道大学であるとかあるいは科技大であるとか、いろいろな連携をしておりますし、あるいは高専、四つの重要な高専がありますので、こことの連携を進めております。
 もちろん、データセンター、こういったことは苫小牧であるとか石狩の方で展開しております。これらの経済効果を発展していくために頑張っております。
 最後のページになります。
 こちらの方は、北海道における活動をまとめたものでございます。
 先ほど言いましたように、北海道大学とは連携協定を結んで、強力にこの関係を進めております。下の図は、左下の図ですが、これは学生と授業を行いまして、しっかりとした授業で、四百人以上が参加いたしました。是非ともラピダスに入りたいというふうに学生の方に言っていただいて、非常に勇気づけられました。
 あと、真ん中でございますが、北海道ビジネスエキスポでも、経済界の方と一体となって進めるという形で、大変貴重な御支援をいただいております。北海道セミナーでも講演させていただきました。
 下でございますが、大事なことは、大学はもちろん、高校も大事ですが、やはり小学生からこの教育の一環をしていくことは極めて重要だと思っております。ですから、小学生に、うちの従業員を派遣をいたしまして今展開しておりますが、いろいろな小学校で授業を行っております。ここで写真がございますように、クリーンルームのウェアを着たり、あるいは実際に半導体がどういうところに使われるのかという形の展開をしております。
 説明は以上で終わりにさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 小池淳義

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日付: 2025-03-28

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会