伊波洋一の発言 (外交防衛委員会)
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○伊波洋一君 一九九五年の米海兵隊ら三名による当時小学生の女児に対する性暴力事件を受けて、沖縄県では、新たに着任する米兵に対して事件、事故、特に性暴力事件の予防のための研修を行うことを米軍に求めていました。
こうした中、二〇一六年四月に沖縄県うるま市で二十歳の女性が、ウォーキング中に元米海兵隊員で当時米軍属の男に襲われ、殺害される事件が起きました。被告は二〇一八年十月に強姦致死、殺人、死体遺棄の罪で無期懲役が確定し、事件は県民に大きな衝撃を与え、日米両政府は、二〇一七年に軍属の範囲を明確にする補足協定を合意しました。
事件の再発防止に向けて、米軍人軍属の綱紀粛正と人権教育が強く求められる流れで、在沖米軍は新たに着任する米軍軍属に対し、沖縄の歴史や文化、社会事情、地域住民との関係について学ぶ、沖縄オリエンテーション概要に基づく研修の実施を発表しました。しかし、今回初めて入手した資料③、④、⑤のこのオリエンテーションの概要の計十四ページの資料は、沖縄の地理や歴史、文化とともに、地位協定は米軍関係者に日本の法律の遵守を免除していないことを簡潔に述べるだけです。事件、事故については、特に飲酒運転に一ページを充てて注意喚起するとともに、強盗、薬物犯罪、住居侵入などについて日本での刑事裁判を受けなければならないことが指摘されているのみです。
驚くべきことに、性犯罪や性暴力については一言も触れていません。私も、二〇一六年の事件の当時大きな衝撃を受け、再発防止を強く求めました。その年の七月には参議院議員となりましたが、その後、対策として打ち出された沖縄オリエンテーション概要が米兵による性犯罪をあたかもなかったもの、問題ないものとするような、こんな生ぬるい内容であったことに今更ながらショックを受けて、じくじたる思いです。
外務大臣、率直に言って、この性暴力事件に触れていない沖縄オリエンテーション概要は、生ぬるいと思いませんか。これで性暴力事件の再発防止につながると思いますか。