伊波洋一の発言 (外交防衛委員会)
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○伊波洋一君 先ほどの山添委員の質疑等でもありましたように、やはり中国をある意味で想定しているというふうに考えなきゃいけないんだろうと思います。
相手国、周辺国から見れば日本は集団的自衛権の発動対象であって、結果的に日本は周辺の三つの核武装した軍事力に対峙することを余儀なくされます。日本の五年で四十三兆円も掛けている防衛力整備、軍拡は、一生懸命日本を脅威とみなすように、周辺国を追いやっているのではないでしょうか。
何らかの不測の事態が発生すれば即、日本と中国、ロシア、北朝鮮との全面戦争になり、日本全土が戦場になり、多くの国民の命が失われます。存立危機事態という集団的自衛権と安保三文書の敵基地攻撃可能な長射程ミサイルの組合せは、このようなリスクを生じさせているということを直視すべきです。
それでは、防衛力整備計画の進捗について伺います。
防衛力整備計画は、二〇二三年度から二七年度の五年間で集中的な防衛力整備を実施するものです。
配付資料②のように、四月七日に産経新聞で報道された二〇二四年二月の日米共同指揮所演習、キーンエッジのシナリオは、米国が求めるこの防衛力整備計画が完成した後の自衛隊と日本の姿を表しています。
キーンエッジのシナリオでは、中国軍が台湾を侵攻するとともに在日米軍の佐世保基地や岩国基地を攻撃します。これに対して日本の政府は、個別的自衛権を行使する条件となる武力攻撃事態の認定は見送ります。個別的自衛権では台湾周辺への自衛隊の活動が制約されるからです。そこで、存立危機事態を認定し、集団的自衛権の行使として、米側の要請を受けて、航空自衛隊の戦闘機が空対艦ミサイルで台湾海峡西側の中国軍輸送艦を攻撃します。これを受けて中国軍が与那国島に上陸しますが、結果的に自衛隊が制圧したという経過でした。
記事の中、配付資料②が示しているのは、第一に自衛隊が中国軍を攻撃するということ、第二に日本方面での米軍の戦闘が行われないということ。この図から、米軍はもはや日本には残っておらず、フィリピン方面から台湾周辺に来ることが分かります。状況はここまで進んでいます。二〇二四年十月の日米共同演習、キーンソードでも米軍は武力攻撃を演習していません。アメリカが日本を守るための来援をするということはないと考えなければなりません。
防衛力整備計画では、スタンドオフ防衛能力、持続性、強靱性など、防衛力の抜本的な強化の七つの柱が掲げられています。最初に掲げられているスタンドオフ防衛能力は、敵基地攻撃が可能な長射程のスタンドオフミサイルを配備する計画であり、抑止の鍵とまで記述されています。
今年度から配備されるスタンドオフミサイルの進捗状況はどのようになっているでしょうか。