田尻貴裕の発言 (経済産業委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○政府参考人(田尻貴裕君) お答え申し上げます。
 今御指摘のございましたベンチマーク方式につきましては、業種特性による排出削減の難易度や代替技術の有無を考慮するための仕組みでございまして、これにより異なる業種に属する事業者間の公平性を確保することが可能になることから、排出枠の割当てに当たって基本となる方式というふうに考えてございます。
 ベンチマーク方式によりまして、業種内の各社の生産プロセスや排出原単位を公平に比較した結果、排出枠の余剰や不足が事業者ごとに生じてしまうということは事実でございますけれども、足下で排出原単位が劣後する事業者でありましても、脱炭素の取組が産業競争力に直結するという認識の下で思い切ったGX投資を行う場合には、政府としても、二十兆円規模の先行投資支援を行うことで、当該企業が原単位を改善し、排出枠の余剰を生み出すということも可能になるかと考えてございます。
 加えて、特に排出枠が不足する事業者につきましては、更なる事業が国外移転する可能性がある業種に該当する場合やGX分野の研究開発投資に積極的に取り組む場合には一定の範囲内で割当て量を調整するということも想定してございまして、業種や事業者の状況を細かく見ることで、排出原単位の視覚だけでは捉えられない事情もしんしゃくしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
 また、御指摘のありましたベンチマーク方式からグランドファザリング方式への切替えということにつきましてでございますが、先ほど申し上げたとおり、ベンチマーク方式が業種内の各社の、済みません、業種間の公平性を確保することができるということから、排出枠割当てに当たっての基本となる方式と考えてございまして、業種内の各社の生産プロセスを公平に比較することが難しく、ベンチマークの設定が困難な場合にはグランドファザリング方式を採用するというようなことを考えてございます。
 したがいまして、このように業種特性を踏まえたベンチマーク方式を基本とするということを考えている中で、グランドファザリング方式への切替えということについては余り可能性は高くないんじゃないかなというふうに認識しているところでございます。
 ただ、いずれにいたしましても、実際の排出量取引制度の運用に当たりましては継続的に点検を行っていくことが重要でございまして、必要に応じた不断の見直しを図ってまいりたいというふうに考えているものでございます。

発言情報

speech_id: 121714080X01120250527_042

発言者: 田尻貴裕

speaker_id: 22475

日付: 2025-05-27

院: 参議院

会議名: 経済産業委員会