岡本三成の発言 (予算委員会)
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○岡本(三)委員 よろしくお願いいたします。中道改革連合政調会長の岡本三成です。
本日は、質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。
高市総理、改めまして、総理御就任、誠におめでとうございます。私は、選挙は勝ち負けですけれども、政策は勝ち負けではないというふうに思っています。国民生活にとってよりよい御提案をさせていただくことができれば、総理はトップリーダーとしてそれをしっかりと受け止めてくださり、実現してくださるというふうに期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
総理は、施政方針演説でこうおっしゃいました。日本と日本人の底力を生かし、力強い経済政策と力強い外交、安全保障政策を推し進めるべく、広範な政策を本格的に起動させますと。とても重要なことだと思います。
したがって、今日はこの実現に貢献できるような質問、提案をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
まず初めに、総理に現状の日本経済の認識を確認させていただきたいと思います。
パネルの一を御覧ください。
経済力を推し量る典型的な経済指標はGDPです。そして、我が国の現在のGDPのランキングは世界第四位、国際的には我が国は経済大国だという認識を受けています。間違いありません。
しかしながら、個人の豊かさ、そして個人の生活水準を測る経済指標は、一人当たりのGDPです。これ、右側を御覧になっていただきますと、残念ながら、我が国の一人当たりGDPは世界第三十八位です。先進国の中で我が国よりもGDPが少ない国にも抜かれておりまして、一人当たりの豊かさ、そして生活水準ということを考えますと、決して強い経済の国とは現状言うことができないのかもしれません。
そこで、今回のこの予算案が仮に通ったとして、政府が目指している政策、とりわけ経済政策が実現したときに、この左側のGDPに貢献するだけではなくて、右側の一人当たりGDP、とりわけ働く方々の賃金が確実に上昇していくという、その仕組みづくりまで政府で是非取り組んでいきたいということを期待しています。
よく、日本は生産性が低いから駄目なんだと言う方がいらっしゃいます。けれども、本当にそうなんでしょうか。
パネルの二を御覧ください。
このパネルの二は、OECDの統計を基にいたしまして、厚生労働省が作られたグラフであります。左側が、労働生産性。過去三十年間、主要国、アメリカ、日本、イギリス、ドイツを比べましたときに、一番生産性が伸びているのはアメリカ。一九九五年と比べまして五〇%伸びています。そして、この五か国の中で二番目に生産性が高いのは、我が国日本です。三七%伸びているんですね。その後ろにイギリス、ドイツ、最後はフランス二五%とつながっています。
実は我が国は、働く方、経営者の皆さん、様々な努力があって、労働生産性はそこそこ高いです。けれども、この右側を御覧になってください。生産性が高いにもかかわらず、実質賃金はどうか。生産性が伸びている国は、それに対応して、すべからく実質GDPが伸びています。例えば、イギリス、アメリカ、過去三十年間で約四〇%アップ。フランス、ドイツは、日本よりも生産性が低くても二五%アップ。そして、残念ながら我が国はほぼゼロです。私は、ここにこそ本質的な問題があるというふうに思っているんですね。
これは、エピソードとしては、例えばサービス業界が生産性が低い、あるかもしれません。ただ、エビデンスとしては、我が国全体としては生産性は低くないんです。この問題は、生産性が低いから実質賃金を上げられなかったということではなくて、生産性が高くても上げてこなかった歴史、これを今後どのように変えていくかということが大切なんですね。
もし、過去四半世紀の中で、実質賃金が上がっていれば、消費に回ります。国内消費に回っていれば、国内の設備投資が増えます。設備投資は乗数効果が高いですから、国内企業の利益につながっていきます。とりわけ中小企業、サービス産業にも回っていき、それがまた雇用につながり、賃金につながり、賃金は上がっていた可能性が物すごく高いというふうに思っているんですね。
総理、まず初めに総理の御認識を伺います。労働生産性が上昇しているにもかかわらず、主要国で残念ながら我が国だけが実質賃金が上がっていない現状を、総理はどのようにお考えでしょうか。