菅原晶子の発言 (議院運営委員会)
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○参考人(菅原晶子君) 菅原晶子でございます。
本日は、所信を述べる機会を与えていただき、誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
国家公務員制度は、我が国の行政の円滑な運営を確保するための重要な基盤であります。また、国家公務員法は、国民に対し、公務の民主的かつ能率的な運営を保障することを基本理念としております。
人事院は、この基本理念の下、国民全体の奉仕者である国家公務員の人事行政の公正性を確保するため、また、労働基本権制約の代償機能を果たすため、中立第三者機関として設置されております。その構成員の人事官には、強い責任感と高い倫理観が求められるものと認識しております。
私は、長年にわたり公益性を重んじる経済団体で勤務し、企業、NPO、大学などの経営者を始め、政策に関わる政官学などのステークホルダーの方々と議論しながら、政治、行政、経済、財政や企業経営などの社会の諸課題の解決に向け、政策提言の策定とその実現に向けた活動などに携わってまいりました。また、内閣官房での二回の機会の勤務を得て、行政官の立場から政策の企画立案や調整などに携わってまいりました。さらに、平成二十六年九月から約三年間は、厚生労働補佐官として、社会保障、子育て、雇用創出などの重要政策について、国民の安心、安全を守ることを重視しつつ、経済政策との調和を推進する観点から取り組み、大臣を補佐してまいりました。現在は、経済同友会において、各種政策提言とその実践、実現に向けた活動を統括する立場で働いております。
仮に人事官に任ぜられた場合には、このような民と官における知識と経験を生かしてお役に立ちたいと考えております。
近年、国内外の社会経済の情勢の変化は激しく、行政を取り巻く環境もますます複雑化、多様化しています。こうした中で、公務や公務員が国民から求められる期待や国民に対して果たすべき役割の重要性は一層増していると感じております。そのため、国家公務員は、公務の遂行に当たり、規律を厳正に保ち、自らの役割と使命を深く自覚しつつ、高い専門性を発揮することで国民全体の奉仕者として信頼を得ることが何より重要と考えております。
人事院は、国家公務員の採用から退職に至るまでの人事管理全般の諸課題に取り組んでおり、行政組織の運営の要として重責を担っていると認識しております。
仮に人事官に命ぜられた場合に、私が取り組みたい課題について申し上げたく存じます。
第一は、人材確保です。
人材は、組織の要であり、重要な資本です。民間との人材獲得競争の中で、いかにして公務の人材を確保し定着させていくか、極めて重要な局面にあります。加えて、人口減少や地政学リスクの高まり、技術革新の進展などの影響により複雑化、高度化する政策課題に対して、感度高く情報を収集し、分析し、政策を立案する能力が求められています。適時、適材、適所の人材配置の下、公務を支える人材が実力本位で最大のパフォーマンスを発揮できるよう、組織・人事マネジメントの不断の見直しと実行が求められています。
国家公務員の仕事は、困難を伴うこともありますが、国民の安全、安心な暮らしを守り、広い視野や使命感を持って国家を支える、やりがいが大きく魅力のある仕事です。公務の魅力を学生や民間など広く国民に伝え、公務の人材確保の裾野を広げていくことも重要と考えます。
第二に、誰もが働きやすい勤務環境の整備です。
近年、長時間労働の是正や柔軟な働き方の推進、ハラスメント対策など、様々な取組が進められてきたと認識しています。しかしながら、依然として長時間労働の問題が指摘されており、職員の健康を守るために、更なる改善の取組を進める必要があると考えております。
第三に、中立公正性を重んじ、かつ民主的、能率的な公務運営を確保するために、エビデンスに基づく政策運営の徹底を図りたいと思います。人事行政の各政策の実効性を担保すると同時に、根拠となるデータをお示しするなど、国民からの信頼を深めるべく努力してまいります。
仮に私が人事官に任命された場合には、人事院会議の構成員としての自覚と責任を持ち、これまでの私の知識や経験を生かし、全力を尽くす所存です。そして、国民の代表である国会での御議論、また、各地域や海外を含む現場で働く国家公務員の声を始め、様々なステークホルダーの御意見に真摯に耳を傾けながら、先任のお二人の人事官と協力して、公正に重責を果たしてまいりたいと考えております。
以上、簡単ではございますが、私の所信を述べさせていただきました。
本日は、このような機会を与えていただきまして、誠にありがとうございました。