神保謙の発言 (国際問題に関する調査会)
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○参考人(神保謙君) アメリカの国家安全保障戦略の中東を論じたところで、アメリカは長らくイラク、そしてアフガニスタンに介入をし、不必要な負担を強いられてきたが、いよいよその時代が終わると、自分の力でそれは変えて、中東は管理可能な地域になるんだと高らかに宣言をしたばかりではありますけれども、今回のイラン攻撃、前回のイラン攻撃は十四発のバンカーバスターを三か所の核施設に入れて、そしてイランもまた十四発の報復攻撃を湾岸の米軍基地にどうやら事前通告をしてやったということで、つまり、この管理されたエスカレーションという側面が去年の間には見えたんですけれども、現在進行中の攻撃に関してはそのような管理の様相というものが見えない。
だから、まさか攻撃するはずがないと前提していたバーレーンに関しても攻撃がありまして、あそこはまさにいわゆる第五海軍と、それといわゆるCTFという、オマーン、オマーンではなくて、ソマリアの沿海部で活動している様々なこのマリタイムパトローリングの、日本も入っている重要な拠点ですから、ああいったところにその攻撃の矛先が向いたということは、いよいよイランがその生存競争のための重大な攻撃をアメリカ軍基地や、そしてそのエネルギーインフラに掛けることによって、更に拡大すればアメリカも大変な重大な打撃を受ける、物価もインフレになると、エネルギー供給もあって世界経済に混乱を与えられるぞということを今示したいということだと思っています。
したがって、アメリカとどこかの段階で手打ちができるというその見通しを今イランは持たないまま、できるだけのそのインパクトを与えようという行動で、米軍基地もまたその中で脅威にさらされるという状態が続くんじゃないかと思うんですね。
今日の朝と昨日だったと思いますけれども、イランの後継者を選ぶ会議のその場所自体を今アメリカは空爆したということで、つまり、新たな政権が発足した後で、その政権とのディールをするという発想さえも今拒否しようとしているということは、イランがそれを受けてやることというのは、できるだけダメージを与えて、相手に対してマイナスの感覚を与えて、そこで手打ちを打とうということなので、攻撃の様相というのは米軍基地も含めて今後も続いていくということになるんだと思います。