岩間陽子の発言 (国際問題に関する調査会)
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○参考人(岩間陽子君) ありがとうございます。
在日米軍基地の使用に関して、細かいことに関して私は知識がないので余り多くは言えないんですけれども、日本だけを切り離そうとしても、やはり米軍も、それから世界政治もシステムとしてつながっているので、これはやはり中東における紛争の拡大、長期化を防ぐという外交をしっかりやっていくということが先決かなという気がします。
核兵器の拡大なんですけれども、フランスが増やすという意思表明したんですけれども、これはその数自体をどうするかというのと、先ほど神保参考人が言われたように、どのような核兵器をどう使うかというレベルの話と両方あるんですね。まだまだこれ議論は始まったばかりで、九〇年代からの傾向としては、なるべく種類を減らして、核というのは究極の兵器であるから、戦略核のバランスをロシアとアメリカの両方の間で保っていくという方向で来ていたんですけれども、ここのところ、逆にもっと小さな戦術核がどのように使われるかということが議論になっている。
それから、中国に関しては、数が増えているのもそうですけど、これいろんな種類を持っているということと、それから、その通常弾頭と核弾頭が区別しにくいシステムになっているというのも非常に周辺国にとって問題で、この辺りはやはり、今後その信頼醸成措置でお互いのシステムについて核が使われ得るかもしれないというシグナリングをどういうふうにするかというような対話を進めていかないと、非常に何かの危機が始まったときにエスカレーション管理が難しいなと思っております。
ですので、日本としては、やはりこの新しい状況に、やはり数だけでなくて種類と使われ方、そしてふだんどのように保管しているかとか、そういうことにまでいろんな変化が起きている現状についてまず認識をしっかりして、その上でやはり何らかの信頼醸成フォーラムをつくっていくように努力するしかないのではないかなと思っています。
これは先ほどから言っていますように、そんなにすぐに成果が出る話ではないのですが、日本の、この御質問で優位性は何かということで、優位である点とそうでない点があると思います。優位性としてはやはり、戦後ずっと唯一の被爆国として核管理に関する外交に関わってきた、NPTの外交にも関わってきた、そして自らはなるべく軍事力に頼らないような外交をしてきたという、そういう信頼の蓄積というものがあると思います。
他方で、アメリカの同盟国でありアメリカの核の傘の中にあるという、これは否定できない事実であって、その面で、あらゆるプレーヤーから信用される存在であるかというと、そうではないかもしれない、中立的なプレーヤーではないかもしれないという面があると思います。
そういう意味で、アジアの中でいろんな場所を使っていく。私自身はここ数年かなり頻繁に、神保先生とも昨年は一緒に行ったんですけど、モンゴルに行っていますし、そういう中立的な国であるとか、あるいはシンガポールを始めとするASEAN諸国の中でやはり台湾に関心を持っている国に協力をしてもらいながら、日本自身が持っている知識を使っていくという、気の長い、根気強い外交が必要とされていると思います、すぐに成果が出ることではないですけれども、一方で、しっかり抑止力をつくりつつも、そういうことをやっていかなければ着地点というのは見えてこないと思っています。