上田清司の発言 (財政金融委員会)

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上田清司君 国民民主党・新緑風会の上田清司です。
 今日は、変額保険の問題についてまずはお伺いしたいと思います。
 もう三十年近くたってしまいましたが、融資一体型の変額保険について、バブル期の折から、不動産高騰に乗じて、資産家に対して相続税の不安をあおって、相続税対策の名目で融資拡大を狙って販売した、そういう商品でありますが、その筆頭が三菱銀行でありました。
 資料を見ていただきたいんですが、①、生命保険会社がまずはお客様に向かって、相続税対策として変額保険がいいですよと、死亡時に三億円入りますと、一時払いとして一億三千万お金を払っておけば相続時にその分が差し引かれるんで相続税対策として有効ですよというトークです。一億三千万、一時払いできないと言えば、すぐ銀行がやってきて、ちゃんと融資しますと。
 当時、このWという方の年齢は四十三歳ですから、七十歳でもし死亡されるようなことがあるとすれば、三十年あるわけですから、全く相続税対策は要らない方であります。
 ただ、非常に優良な家、土地で、高度な職業というんでしょうか、高額な報酬をいただいている職業ということもあって、こうした売り込みがあって、保険代金一億三千八百七十一万円を三菱銀行が融資をすると。で、金利を払ってくださいと、元本を払ってしまえば相続税対策にならないので、金利だけでも払ってくださいと。金利を払うカード契約も任せてくださいと。金利は当時八・一%、月額四十万。大変だと言えば、銀行が、カードローンで払えば大丈夫と。三菱マイカードビッグというカードを用意して、変額保険の利回りは一三%ですから大丈夫ですと。もう既にバブルは終わっていましたので、徐々にこの利回りも減ってきておりました。にもかかわらず、こういう売り込みをやったと。
 資料の②を見ていただきたいと思いますが、金融庁は、当時、二〇〇五年ですが、銀行に対する監督指針等をしっかり提供されております。あるいは、大蔵省銀行局時代でありますが、一九九六年、平成八年四月一日、変額保険募集上の留意事項についてと、非常に問題のある、まあ問題のあるという評判、表現は訂正いたします。契約者としての無用のトラブルや募集秩序の混乱を防止し、当保険の健全な普及、発展を期する観点から、次の行為についても、保険業法の趣旨を踏まえ、変額保険募集上の禁止行為として遵守徹底することということで、わざわざ発出をされております。要は結構危ない話にしないでくださいということでありますが。
 片山大臣、この案件は約六百件ほどありまして、四人が自殺されております。事案として六百件ぐらいあります。四人が自殺されております。そして、一九九六年当時、三菱銀行の本店の前で被害者がビラ配りしていたら、事もあろうに、ホースで水を掛けて、一月です、一九九六年、五枚目の資料に新聞記事を少しコピーさせていただきました。その方は肺炎まで起こしています。今はもう時効ですけれども、当時、もしこのことを刑事上問えば、これはもう必ず犯罪行為です。そうしたことまで起こっているんですね。
 そこで、私は大臣に確認したいのですが、やはり一番の問題は、金融機関として一番大事な融資の二大鉄則という、正当な資金使途で、十分な返済能力がないと融資しちゃいかぬよという話であります。このことが当時なされたのかと。この変額保険のスキームを見ていただいたら、元々融資をする必要もないわけです、相続税対策ですから。相続税対策そのものが問題なんです、また。適法かもしれませんが、要は税金をできるだけ払わないようにしようという話ですから。そういうことを名門銀行がそういうスキームをつくっていくわけです。トークとして、借金しておくと得ですよと。何の融資の必要もない方に融資を持ちかけて、金利払うの大変だからと言ったら、うちのカードローン使ってくださいと。これ、複利ですから、どんどん増えていくんですね、お金が。で、あたかも子会社の保証会社がいざというときは払ってくれますと言わんばかりのトークをしているんです。
 こうした流れ、こういう流れの中で、資料の③を見てください。
 このW氏の三菱銀行からの一億三千万の融資はどうなったかというと、三億円の死亡保険というのは、三分の一強、一億一千九百万ぐらいになっております。三億じゃありません。三分の一ぐらいになっちゃったと。金利の支払は八千万円、三十二年間の保証料八百万。で、銀行側は、元本、利息、遅延延滞金、合計二億八千万払えと、貸したものを返せと。結局、このW氏の負担は、二億八千九百万円の、返済するとすれば二億八千九百万があり、そして、既に利息と保証料で八千八百万、合わせて三億七千七百万、べらぼうめという世界です。こんなことを大銀行がやっているわけですよ。もう二大鉄則にも私は違反していると思いますが。
 大臣は、まさにプロパーとして、旧大蔵省、そして今の財務省という形の中でやってこられた方ですから、融資の二大鉄則に違反しているということぐらいすぐ分かっていただけると思いますが、まず、この点について、こうした変額保険のスキームというのは融資の二大鉄則に合っているのか合っていないのか、この点についてお伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 上田清司

日付: 2026-06-16

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会