正村公宏 に関する国会発言

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2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 与えられた時間が、二、三分で二十一世紀の働き方を論じなきゃならないという、国会はいつも最後にこういう難問を突き付けてくださるんですけれども、糸口だけ申し上げたいと思います。  近年、日本でも、雇用が減っているものですから、雇用対策としてワークシェアリングということが議論されています。しかし、私はそういう防衛的なワークシェアリングではなくて、攻勢的な、攻める方ですね、攻めのワークシェアリングをやはり提起していただ

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) どういう経済政策の手段を選ぶかということは、景気対策としての効果ということもございますが、その国の経済状況がどういうところにあるかということとかかわりがあると思います。  公共投資と減税を比較すれば、減税の方が景気浮揚効果は小さいというのが経済学者の常識ですけれども、しかしある国の財政の事情と経済の事情によっては減税を使った方がいい、公共投資をフレキシブルに変えるよりは減税を使った方がいいという場合がありますね

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 私は、小泉総理が総理になられて、ああいう形で率直に財政の在り方、特殊法人の在り方等について、このままでは維持可能でないということを提起なさった功績は大きいと思います。むしろ遅きに失したぐらいであって、中央、地方を含めて、そして様々な形で、特別会計とか特殊法人とか、そういうところでいろんな形で債務が返済不能だと思われる、疑われる債務が増えている、あるいは債務を増やすことにつながると考えざるを得ない、つまり返済不能な

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 今の最後におっしゃったようなことについては、私は半分ジョークかもしれないと思っております。  地域振興券あるいは地域通貨とかいろんな試みをなさっているところがございますし、政府もおやりになったわけですけれども、私は、それは小細工であり過ぎる、率直に申し上げて、そういうふうに思っております。これも言ってみれば、私流に言えば、先ほど申し上げたように、三十兆円の枠をはめるのと同じで、一種の政治的な意味合いはあるかもし

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) あえて簡潔に、少し乱暴な言い方をしますと、先ほど来、景気対策か構造改革か二者択一ではない議論をしないといけないということを申し上げている立場でありますから御理解いただけると思いますが、国債三十兆円という枠を決めてしまってこれを守らなきゃいけないという予算編成の仕組みというのは、政治的なパフォーマンスとしては分かりますけれども、経済政策では全くないと思っております。

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 御指摘のように、人口が減っていく問題、少子化の問題、生産年齢人口の減少の問題、そして総人口もあと数年、二〇〇五年かその前後に下がり始める、減り始めますね。こういう事態にどう対応するかというのは非常に難しいというか、新しい問題なんですね。それをちゃんと覚悟しないといけない。  もう一つは、人口の激減は好ましいわけではない。人口が増えるのは、もう地球のキャパシティーが限られていますから増えない方がいい。でも、急激に

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 大変難しい問題を突き付けられたわけであります。それはもちろん十分に承知しているテーマであります。  構造改革ということが繰り返し言われて、そして、それはどちらかというと切り捨てる、あるいは今までの制度を壊すという、そういうイメージの強いもの、あるいは赤字を減らさなきゃいけないから財政を切り詰めないといけないという、そういう種類の議論が繰り返されているわけですね。八〇年代からそうであります。しかし、それだとスクラ

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 公共投資は二つの効果があるというふうに経済学者は常識的に考えておるわけでありますけれども、フローの効果とストックの効果というふうに申します。  ちょっと専門用語を使って恐縮ですけれども、フローの効果というのは、年々の支出を増やし、したがってそれに基づいて国民の所得を増やすと。事業をやることによって国民所得を増やすと。ストック効果というのは、公共事業をやることによっていろんな施設ができます。道路ができたり、様々な

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 浪川さんの方が御専門ですから、もっと的確な御判断があると思いますが、私は、今までの経過を拝見しておりますと、政府が財政について、先ほど申し上げましたように、安定的に景気を支え続けるという決意をしないで、引こうとしている。じゃぶじゃぶやってみたり引いたりという、非常に不安定な運用をなさったんですけれども、ここのところ、財政で出動するのは嫌だから、はっきり言えば、だから金融やってくれよという、そういう態度をお取りにな

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 構造改革という言葉については、私も理解しかねているところでございます。  いろいろな使われ方をしておりますし、十人十様に、百人百様に解釈があると思いますが、しかし、今までの日本の社会経済システム全体に問題があることは明らかでございますし、財政が病んでいることもこれは否定し難いところでございます。  行政の仕組みも状況に対応できなくなっていると。行政改革をおやりになって省庁再編をなさいましたけれども、国家公務員

2002-03-19 正村公宏 予算委員会公聴会 参議院

○公述人(正村公宏君) 正村でございます。お招きいただいたことに感謝申し上げます。  と申し上げても、いささか疑念を持っておりまして、我が国では予算を、年度内に次年度の予算を仕上げるといいましょうか通すという慣例になっておりまして、大戦後そうなっちゃったわけですけれども、あと十二日ぐらいで予算を通さなければならないというぎりぎりのところで何を申し上げたら意味があるのか、少し戸惑うところがございます。できることならば四月とか五月とか、少

2002-03-19 真鍋賢二 予算委員会公聴会 参議院

○委員長(真鍋賢二君) ただいまから予算委員会公聴会を開会いたします。  本日は、平成十四年度一般会計予算、平成十四年度特別会計予算及び平成十四年度政府関係機関予算につきまして、六名の公述人の方々から順次項目別に御意見をお伺いしたいと存じます。  この際、公述人の方々に一言ごあいさつ申し上げます。  お二方には、御多忙中のところ本委員会に御出席いただき、誠にありがとうございます。委員会を代表して厚くお礼を申し上げます。  本日は

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) これも短時間でお答えできる問題ではありませんが、端的に申し上げれば、私の認識は、日本の社会が危機にあると申し上げましたが、公共性と共同性の崩壊だと思っているわけです。  個人は、産業社会がつくり出した社会的な階層秩序の中でどこまで階段を上れるかということに必死になっている、そればかりを考えているということになっちゃったんです。進学競争というのはそういうことです。必ず落ちこぼれは出ます。落ちこぼれは挫折します。お

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) 突然婚姻の形の話が出されて困惑しているわけですけれども、私の基本的な考え方を申し上げますと、今話題になっております人権ということについて言えば、先験的な価値ではないと思います。つまり、先験的なというのは、証明の必要のない自明の原理という扱いは捨てなければいけないと思います。これは既に何人かの専門家が指摘しておられることでありますけれども、普遍的な原理ではないんだ、普遍的になり得る可能性を持っている原理なんだという

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) 一言言わせてください。  申し上げたいのは、軍備をめぐる問題については錯覚が日本の政治の世界で長い間支配してきたと思います。  二十世紀の前半と十九世紀とは非常に違っていたんです。十九世紀は帝国主義のいわば完成期です。それを見た二十世紀前半の日本の一部の指導者は帝国主義こそが日本の生きる道と思ってしまったんです。でも、二十世紀前半は帝国主義が下り坂になった時期なんです。帝国主義は必然でもなければ必要でもなかっ

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) 先ほども申し上げたように、社会民主主義という私の言葉は特定の政党の名前に結びつけて考えているわけではないということを改めて強調したいと思います。  私は、第二次世界大戦後の日本の政治の全体を通じて、憲法でうたわれている自由民主主義プラス社会民主主義というこの第二次世界大戦後の先進国でさまざまな形で共有されたシステムを積極的に評価して、これを国民生活の基本原理として推進していこうと、つまり、社会権の保障を現実化し

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) 長くなる癖がありますから手短に申し上げますが、経済については二十世紀というのは大変な教訓を残したわけでありまして、自由放任型の市場経済は大変な災厄をもたらす、同時に、統制された計画経済体制のようなものは機能しない、機能しないだけじゃなくて政治的な全体主義とドッキングしてしまう。どちらもだめだということですね。今日の多くの専門家の了解事項は、混合型のシステムしかないと。  先ほど自由民主主義と社会民主主義のドッキ

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) やはり幾つか重要な御指摘をいただきまして、大変刺激になったんですが、まず申し上げたいのは、憲法制定というのは一つの政治的なイベント、事件でありまして、そのときのかかわった主体の戦略、政略が常につきまとっていたと思うんです。  明治憲法の場合には、条約改正問題との絡みで、欧米人が見てこの国は自分たちの理解している法治国家になったということをわからせるために、憲法のみならず商法、民法も含めて法体系を整備しようと急い

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) わかりました。じゃ、これでとめます。御質問があればさらに申し上げます。

2000-03-22 正村公宏 憲法調査会 参議院

○参考人(正村公宏君) 佐藤委員から具体的な御質問でありますけれども、大変重要な御質問をいただいたと思います。  私が影響を受けました、書物を通じてでありますが、影響を受けた経済学者の一人に、アメリカのケネス・ボールディングという人がいますが、この人の書いた書物の中に、大変ユニークな社会システム論を展開しておられるのですけれども、どんな社会でも本音と建前の食い違いというのはあるんだと、これをなしにするわけにはいかないということを、アメ