公害対策及び環境保全特別委員会
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会
会議録情報#0
昭和五十四年十一月十五日(木曜日)
午後一時四分開会
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委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
森下 泰君 福島 茂夫君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 小山 一平君
理 事
福島 茂夫君
坂倉 藤吾君
馬場 富君
委 員
古賀雷四郎君
田代由紀男君
中村 禎二君
山内 一郎君
茜ケ久保重光君
戸叶 武君
小平 芳平君
沓脱タケ子君
柳澤 錬造君
国務大臣
国 務 大 臣
(環境庁長官) 土屋 義彦君
事務局側
常任委員会専門
員 今藤 省三君
説明員
環境政務次官 山東 昭子君
—————————————
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○派遣委員の報告
○継続調査要求に関する件
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この発言だけを見る →午後一時四分開会
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委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
森下 泰君 福島 茂夫君
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出席者は左のとおり。
委員長 小山 一平君
理 事
福島 茂夫君
坂倉 藤吾君
馬場 富君
委 員
古賀雷四郎君
田代由紀男君
中村 禎二君
山内 一郎君
茜ケ久保重光君
戸叶 武君
小平 芳平君
沓脱タケ子君
柳澤 錬造君
国務大臣
国 務 大 臣
(環境庁長官) 土屋 義彦君
事務局側
常任委員会専門
員 今藤 省三君
説明員
環境政務次官 山東 昭子君
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本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○派遣委員の報告
○継続調査要求に関する件
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小
小山一平#1
○委員長(小山一平君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、森下泰君が委員を辞任され、その補欠として福島茂夫君が選任されました。
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この発言だけを見る →まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、森下泰君が委員を辞任され、その補欠として福島茂夫君が選任されました。
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小
小山一平#2
○委員長(小山一平君) この際、理事の補欠選任を行いたいと思います。
ただいまの委員の異動に伴い、理事に欠員が生じております。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →ただいまの委員の異動に伴い、理事に欠員が生じております。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小
小
坂
坂倉藤吾#5
○坂倉藤吾君 委員派遣の報告を申し上げます。
小山委員長、馬場理事、古賀委員、原委員、栗原委員、戸叶委員、沓脱委員及び私坂倉は、去る十月十五日から十七日までの三日間の日程で、滋賀県及び三重県において閉鎖性水域における水質保全及び対策の実情調査を行いました。
第一日は、滋賀県庁において琵琶湖の環境保全の状況及び滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例案の説明を受け、その後草津市に赴き、松下電器産業株式会社のエアコングループの工場排水処理施設の視察を行いました。
第二日は、午前中琵琶湖の湖上視察を行い、南郷洗堰、赤野井湾及び北湖南部の水質保全状況をつぶさに見たほか、琵琶湖流域下水道湖南中部浄化センターの建設地埋め立て工事の排水処理の状況を視察しました。また、当日午後は三重県庁を訪れ、伊勢湾の総量規制に基づく施策の準備状況及び三重県における最近の赤潮発生の状況について説明を聴取、あわせて北伊勢臨海部等の地盤沈下防止対策についての陳情を受けました。
第三日は、午前中英虞湾における赤潮の発生状況と真珠養殖を視察。午後には四日市港管理組合を訪問し、四日市港のヘドロ除去事業の概要を聴取した後、四日市港港内及び伊勢湾の四日市港及び名古屋港シーバースを中心に海上視察を行い、調査を終了いたしました。
以下、調査事項のうち主要な点について報告をいたします。
まず第一に、琵琶湖の水質汚濁について申し上げます。御承知のとおり琵琶湖は日本一の湖であり、万葉の昔から「淡海の海 夕浪千鳥汝が鳴けば 心もしのにいにしえ思ほゆ」とその美しさを歌われ、人々に親しまれてきたばかりでなく、漁業の場としても重要であり、また周辺の米づくりにも役立ってきました。さらに、現在京阪神千三百万人の飲料水源として欠くことのできないものとなっております。この琵琶湖の水が人口の急増や生産活動の活発化から、昭和三十五年ごろから悪くなり始め、全湖にわたって水質悪化が問題とされています。特に、南湖の水質悪化は著しく、臭い水現象を起こし、北湖も最近、十年前の南湖並みになったと言われています。
滋賀県は昭和四十四年、独自に公害防止条例を制定して、工場、事業場に対する排水規制を実施し、昭和四十六年の水質汚濁防止法の制定を期し、翌四十七年、上乗せ条例を制定するとともに、続いて四十八年に条例の全面改正を行い、県独自の特色ある厳しい規制を行っています。
琵琶湖の環境基準は、昭和四十七年、環境庁告示により、北湖はAA(イ)、南湖はAA(ハ)とされていますが、健康環境基準九項目はいずれも達成しているものの、生活環境五項目中、北湖においてCOD、SSについて未達成であり、南湖については五年を超える期間で可及的速やかに達成すべき基準とされている水準に五年以上経過した今日、COD、SS、及び大腸菌の三項目で大幅に未達成という現状にあります。
また、両湖において、透明度、全窒素、全燐とも近年悪化していて、昭和五十二年から三年連続して、五月から六月に、かなり広範囲に及ぶ水域でウログレナを優先種とするプランクトンの異常発生、いわゆる淡水赤潮があったり、また、近年、モ類の異常繁茂が見られるようになっており、琵琶湖の水質は富栄養化現象が確実に進行しつつあります。
こうした現状に対して、滋賀県当局は、琵琶湖の水質保全のためには、琵琶湖及びそこへ流入する水についての総合的な水質管理を行う必要があると考え、そのため、家庭生活、農業、工場、事業場等あらゆる分野の水利用を解析し対策を立てています。
その第一は、琵琶湖環境保全対策の改定であります。昭和四十七年の対策にもかかわらず水質悪化している現状にかんがみ、当面、家庭系、工業系、農業系の汚濁減に対する実施可能な対策を強化したものに改定しようとするものであります。
第二は、琵琶湖の富栄養化を防止するための条例による規制です。富栄養化の主因物質である窒素、燐の流入負荷量を総合的に削減し、富栄養化を防止する条例を制定し規制しようとする対策ですが、この条例については、後ほどいま一度申し上げます。
第三は、環境アセスメントの制度化で、種々の開発行為等によって生ずる環境汚染や自然破壊を防止する見地に立って制度化を検討するということであります。
そのほか、琵琶湖の湖岸の自然環境保全にも力を入れ始めており、全体として琵琶湖の水質保全についての強い姿勢がうかがえました。
こうした諸対策の中で、琵琶湖の富栄養化防止条例は、私どもが県を訪れた際、ちょうど県議会における審議の最終段階でありました。その後、御承知のとおり、若干の修正を行った上で成立を見ています。
この条例を一般に洗剤追放条例と報道していますが、洗剤だけでなく、他の富栄養化源についての規制も全般的に行うもので、滋賀県水質審議会から出された窒素等に係る排水基準の設定についてという答申に基づいております。
同条例は、琵琶湖の富栄養化が著しいこと、琵琶湖の富栄養化の要因に大きなウエートを占める燐の構成分野では、家庭排水四八%、工場・事業場二九・三%、農畜産業一三・九%、自然八・八%となっていて、下水道の現行普及率が低率であり、急速な普及率向上は困難であることを背景として、(1)工場、事業場に対する窒素、燐の排出水の濃度規制、(2)燐を含む家庭用合成洗剤の販売禁止と不使用の責務、(3)家庭雑排水や農業排水等に対する指導指針等による削減指導の実施等を三本の柱としてできております。
この条例に基づく窒素、燐の削減対策が進むと、琵琶湖の水質は、昭和六十年において、窒素については約二三%に当たる六・七トン、燐については約四七%に当たる一・七トンの一日負荷量が削減されることになり、窒素では昭和五十年の、燐では昭和四十年代初期の水準まで回復されるという見通しであります。
知事との会談の際、二百五十万年の間美しかった琵琶湖を、われわれの世代二、三十年間で汚してしまってはならないとの決意に満ちた発言を聞き、深い印象を受けました。
次に三重県における伊勢湾の水質総量規制及び最近の赤潮の状況について申し上げます。
伊勢湾は、東京湾の約二倍の水域面積がありますが、湾口部が比較的狭いため、外洋との海水交換の悪い停滞性水域に属する内湾であり、加えて、湾の最も奥深い部分に汚濁負荷源である工場排水及び生活排水が集中しているため、湾内の汚濁が進行し、環境基準の達成が困難な状況になっています。
すなわち、A類型水域の適合率は五〇%であり、B類型水域が六五%、C類型水域は九六%という五十二年度の数値でありますが、これは長期的に見れば、C類型では若干改善されているものの、A、B類型では一進一退、むしろ後退と言ってもよい実情にあります。
その中でも、四日市港海域は、昭和四十五年に環境基準の類型指定がなされ、港内から沖に向かって、C、B、Aランクの環境基準が設定されているのですが、臨海部工場から直接放流される工場排水と、河川、都市下水路から流入する生活排水等により汚濁が進行するという状態にありました。
三重県当局においては、水質汚濁防止法に基づく上乗せ排水基準の制定等により規制の強化を行っていますが、濃度規制のみでは四日市港水域の環境基準の達成は困難であると見られ、昭和四十九年十月から全国に先駆けて公害防止条例によるCODの総量規制の実施に踏み切っております。
この総量規制は、四日市港港域に流入する昭和四十八年基準のCODの総負荷量日量六十・二トンのうち、排水量日量四百立法メートル以上の六十五工場等の日量五十六トンを規制対象として、五十二年までに五九%をカットし、削減後の日量を二十三トンにすることにしたもので、これら規制強化により、一応四日市港内水質の改善は図られています。
しかし、四日市港外の環境基準適合率はいまだに六〇%であり、伊勢湾一帯水域の環境基準達成には、四日市港周辺のみでなく、伊勢湾関係の三県一特別市を対象とした広域的な総量規制の導入が必要であるということで、三重県からも国へ要望が出されていました。今年六月二十二日、改正された水質汚濁防止法に基づき、伊勢湾総量削減基本方針が策定されているところであります。
同方針に基づく削減目標は、伊勢湾水域で現行COD負荷量日量四百六十九トンを五十六年度中間目標で四百五十二トン、五十九年度には四百二十六トンにするというもので、三重県については日量九十三トンから八十八トンに減らそうとするものであります。
県の実行計画の概要は、生活系、産業系、畜産その他系に分けて目標を定め対策を進める、生活系については、下水道整備の促進、合併処理人口の増大によって対処し、産業系については、条例による四日市港域の総量規制との調整を行うとともに、中小企業に対しては配慮していくとなっています。より具体的には、今年十二月末までに削減計画の素案をつくり、来年三月に県条例の改正及び削減計画の公告を行い、六月ごろ規制基準の公告を行う予定と聞きました。
なお、この総量規制の実効を期すために、発生源と公共用水域の水質常時監視を一元化した監視システムの整備が必要であるため、今年度から補助事業として総額三億五千五百万円の事業費で水質自動測定器、無線通信機及び電算処理を組み合わせた水質テレメーター監視システムが進められています。
さらに、三重県における最近の赤潮について若干申し述べます。
最近、伊勢湾内での赤潮発生頻度は高水準横ばいといった状態にありますが、同じ一件でも、長期化する傾向にあり、また、伊勢湾外部、特に熊野灘方面にまで伊勢湾から流れて被害を及ぼす傾向が見られるとのことであります。
その中でも、漁業に被害を及ぼすおそれの大きいプランクトンの発生頻度が増加していることが注目されます。すなわち、五十二年の、ホルマリア・マリーナ、五十三年のプロロセントラムによって、アワビ、サザエ、養殖魚の大量斃死、底棲性魚類及び貝類の大量斃死が起こっており、また、熊野灘に面した養殖漁場においてもギムノテイニウム等により養殖魚介の被害が増加しているとの県当局の説明がありました。
これに対する対策として、県当局は、正確かつ広範な赤潮情報の収集による被害の未然防止、及び赤潮発生機構の解明に力を入れていますが、より基本としては伊勢湾全体の富栄養化の防止等が必要かと思います。視察団は、四日市港の港外のシーバース付近まで海上視察を行ったのでありますが、その際、悪質なものではないとの説明ではありましたが、付近一帯れんが色の薄い程度の赤潮が発生しており、海水汚濁の一端を認識しました。閉鎖性水域の水質保全にいま一段の努力が必要でないかとの印象を深くしました。
報告は以上のとおりですが、滋賀県知事から琵琶湖総合研究所の設置、及び琵琶湖水質保全のための下水道事業についての特例措置を講ずることなどについての要望を、また、三重県知事から伊勢湾の浄化対策、及び北伊勢臨海部の地盤沈下防止対策についての要望を受けております。
こうした要望事項、及びその他視察個所調査事項の説明資料などにつきまして、別途報告書として会議録の末尾に掲載していただきたいと存じますので、委員長がよろしくお取り計らいくださるようお願いいたします。
以上であります。
この発言だけを見る →小山委員長、馬場理事、古賀委員、原委員、栗原委員、戸叶委員、沓脱委員及び私坂倉は、去る十月十五日から十七日までの三日間の日程で、滋賀県及び三重県において閉鎖性水域における水質保全及び対策の実情調査を行いました。
第一日は、滋賀県庁において琵琶湖の環境保全の状況及び滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例案の説明を受け、その後草津市に赴き、松下電器産業株式会社のエアコングループの工場排水処理施設の視察を行いました。
第二日は、午前中琵琶湖の湖上視察を行い、南郷洗堰、赤野井湾及び北湖南部の水質保全状況をつぶさに見たほか、琵琶湖流域下水道湖南中部浄化センターの建設地埋め立て工事の排水処理の状況を視察しました。また、当日午後は三重県庁を訪れ、伊勢湾の総量規制に基づく施策の準備状況及び三重県における最近の赤潮発生の状況について説明を聴取、あわせて北伊勢臨海部等の地盤沈下防止対策についての陳情を受けました。
第三日は、午前中英虞湾における赤潮の発生状況と真珠養殖を視察。午後には四日市港管理組合を訪問し、四日市港のヘドロ除去事業の概要を聴取した後、四日市港港内及び伊勢湾の四日市港及び名古屋港シーバースを中心に海上視察を行い、調査を終了いたしました。
以下、調査事項のうち主要な点について報告をいたします。
まず第一に、琵琶湖の水質汚濁について申し上げます。御承知のとおり琵琶湖は日本一の湖であり、万葉の昔から「淡海の海 夕浪千鳥汝が鳴けば 心もしのにいにしえ思ほゆ」とその美しさを歌われ、人々に親しまれてきたばかりでなく、漁業の場としても重要であり、また周辺の米づくりにも役立ってきました。さらに、現在京阪神千三百万人の飲料水源として欠くことのできないものとなっております。この琵琶湖の水が人口の急増や生産活動の活発化から、昭和三十五年ごろから悪くなり始め、全湖にわたって水質悪化が問題とされています。特に、南湖の水質悪化は著しく、臭い水現象を起こし、北湖も最近、十年前の南湖並みになったと言われています。
滋賀県は昭和四十四年、独自に公害防止条例を制定して、工場、事業場に対する排水規制を実施し、昭和四十六年の水質汚濁防止法の制定を期し、翌四十七年、上乗せ条例を制定するとともに、続いて四十八年に条例の全面改正を行い、県独自の特色ある厳しい規制を行っています。
琵琶湖の環境基準は、昭和四十七年、環境庁告示により、北湖はAA(イ)、南湖はAA(ハ)とされていますが、健康環境基準九項目はいずれも達成しているものの、生活環境五項目中、北湖においてCOD、SSについて未達成であり、南湖については五年を超える期間で可及的速やかに達成すべき基準とされている水準に五年以上経過した今日、COD、SS、及び大腸菌の三項目で大幅に未達成という現状にあります。
また、両湖において、透明度、全窒素、全燐とも近年悪化していて、昭和五十二年から三年連続して、五月から六月に、かなり広範囲に及ぶ水域でウログレナを優先種とするプランクトンの異常発生、いわゆる淡水赤潮があったり、また、近年、モ類の異常繁茂が見られるようになっており、琵琶湖の水質は富栄養化現象が確実に進行しつつあります。
こうした現状に対して、滋賀県当局は、琵琶湖の水質保全のためには、琵琶湖及びそこへ流入する水についての総合的な水質管理を行う必要があると考え、そのため、家庭生活、農業、工場、事業場等あらゆる分野の水利用を解析し対策を立てています。
その第一は、琵琶湖環境保全対策の改定であります。昭和四十七年の対策にもかかわらず水質悪化している現状にかんがみ、当面、家庭系、工業系、農業系の汚濁減に対する実施可能な対策を強化したものに改定しようとするものであります。
第二は、琵琶湖の富栄養化を防止するための条例による規制です。富栄養化の主因物質である窒素、燐の流入負荷量を総合的に削減し、富栄養化を防止する条例を制定し規制しようとする対策ですが、この条例については、後ほどいま一度申し上げます。
第三は、環境アセスメントの制度化で、種々の開発行為等によって生ずる環境汚染や自然破壊を防止する見地に立って制度化を検討するということであります。
そのほか、琵琶湖の湖岸の自然環境保全にも力を入れ始めており、全体として琵琶湖の水質保全についての強い姿勢がうかがえました。
こうした諸対策の中で、琵琶湖の富栄養化防止条例は、私どもが県を訪れた際、ちょうど県議会における審議の最終段階でありました。その後、御承知のとおり、若干の修正を行った上で成立を見ています。
この条例を一般に洗剤追放条例と報道していますが、洗剤だけでなく、他の富栄養化源についての規制も全般的に行うもので、滋賀県水質審議会から出された窒素等に係る排水基準の設定についてという答申に基づいております。
同条例は、琵琶湖の富栄養化が著しいこと、琵琶湖の富栄養化の要因に大きなウエートを占める燐の構成分野では、家庭排水四八%、工場・事業場二九・三%、農畜産業一三・九%、自然八・八%となっていて、下水道の現行普及率が低率であり、急速な普及率向上は困難であることを背景として、(1)工場、事業場に対する窒素、燐の排出水の濃度規制、(2)燐を含む家庭用合成洗剤の販売禁止と不使用の責務、(3)家庭雑排水や農業排水等に対する指導指針等による削減指導の実施等を三本の柱としてできております。
この条例に基づく窒素、燐の削減対策が進むと、琵琶湖の水質は、昭和六十年において、窒素については約二三%に当たる六・七トン、燐については約四七%に当たる一・七トンの一日負荷量が削減されることになり、窒素では昭和五十年の、燐では昭和四十年代初期の水準まで回復されるという見通しであります。
知事との会談の際、二百五十万年の間美しかった琵琶湖を、われわれの世代二、三十年間で汚してしまってはならないとの決意に満ちた発言を聞き、深い印象を受けました。
次に三重県における伊勢湾の水質総量規制及び最近の赤潮の状況について申し上げます。
伊勢湾は、東京湾の約二倍の水域面積がありますが、湾口部が比較的狭いため、外洋との海水交換の悪い停滞性水域に属する内湾であり、加えて、湾の最も奥深い部分に汚濁負荷源である工場排水及び生活排水が集中しているため、湾内の汚濁が進行し、環境基準の達成が困難な状況になっています。
すなわち、A類型水域の適合率は五〇%であり、B類型水域が六五%、C類型水域は九六%という五十二年度の数値でありますが、これは長期的に見れば、C類型では若干改善されているものの、A、B類型では一進一退、むしろ後退と言ってもよい実情にあります。
その中でも、四日市港海域は、昭和四十五年に環境基準の類型指定がなされ、港内から沖に向かって、C、B、Aランクの環境基準が設定されているのですが、臨海部工場から直接放流される工場排水と、河川、都市下水路から流入する生活排水等により汚濁が進行するという状態にありました。
三重県当局においては、水質汚濁防止法に基づく上乗せ排水基準の制定等により規制の強化を行っていますが、濃度規制のみでは四日市港水域の環境基準の達成は困難であると見られ、昭和四十九年十月から全国に先駆けて公害防止条例によるCODの総量規制の実施に踏み切っております。
この総量規制は、四日市港港域に流入する昭和四十八年基準のCODの総負荷量日量六十・二トンのうち、排水量日量四百立法メートル以上の六十五工場等の日量五十六トンを規制対象として、五十二年までに五九%をカットし、削減後の日量を二十三トンにすることにしたもので、これら規制強化により、一応四日市港内水質の改善は図られています。
しかし、四日市港外の環境基準適合率はいまだに六〇%であり、伊勢湾一帯水域の環境基準達成には、四日市港周辺のみでなく、伊勢湾関係の三県一特別市を対象とした広域的な総量規制の導入が必要であるということで、三重県からも国へ要望が出されていました。今年六月二十二日、改正された水質汚濁防止法に基づき、伊勢湾総量削減基本方針が策定されているところであります。
同方針に基づく削減目標は、伊勢湾水域で現行COD負荷量日量四百六十九トンを五十六年度中間目標で四百五十二トン、五十九年度には四百二十六トンにするというもので、三重県については日量九十三トンから八十八トンに減らそうとするものであります。
県の実行計画の概要は、生活系、産業系、畜産その他系に分けて目標を定め対策を進める、生活系については、下水道整備の促進、合併処理人口の増大によって対処し、産業系については、条例による四日市港域の総量規制との調整を行うとともに、中小企業に対しては配慮していくとなっています。より具体的には、今年十二月末までに削減計画の素案をつくり、来年三月に県条例の改正及び削減計画の公告を行い、六月ごろ規制基準の公告を行う予定と聞きました。
なお、この総量規制の実効を期すために、発生源と公共用水域の水質常時監視を一元化した監視システムの整備が必要であるため、今年度から補助事業として総額三億五千五百万円の事業費で水質自動測定器、無線通信機及び電算処理を組み合わせた水質テレメーター監視システムが進められています。
さらに、三重県における最近の赤潮について若干申し述べます。
最近、伊勢湾内での赤潮発生頻度は高水準横ばいといった状態にありますが、同じ一件でも、長期化する傾向にあり、また、伊勢湾外部、特に熊野灘方面にまで伊勢湾から流れて被害を及ぼす傾向が見られるとのことであります。
その中でも、漁業に被害を及ぼすおそれの大きいプランクトンの発生頻度が増加していることが注目されます。すなわち、五十二年の、ホルマリア・マリーナ、五十三年のプロロセントラムによって、アワビ、サザエ、養殖魚の大量斃死、底棲性魚類及び貝類の大量斃死が起こっており、また、熊野灘に面した養殖漁場においてもギムノテイニウム等により養殖魚介の被害が増加しているとの県当局の説明がありました。
これに対する対策として、県当局は、正確かつ広範な赤潮情報の収集による被害の未然防止、及び赤潮発生機構の解明に力を入れていますが、より基本としては伊勢湾全体の富栄養化の防止等が必要かと思います。視察団は、四日市港の港外のシーバース付近まで海上視察を行ったのでありますが、その際、悪質なものではないとの説明ではありましたが、付近一帯れんが色の薄い程度の赤潮が発生しており、海水汚濁の一端を認識しました。閉鎖性水域の水質保全にいま一段の努力が必要でないかとの印象を深くしました。
報告は以上のとおりですが、滋賀県知事から琵琶湖総合研究所の設置、及び琵琶湖水質保全のための下水道事業についての特例措置を講ずることなどについての要望を、また、三重県知事から伊勢湾の浄化対策、及び北伊勢臨海部の地盤沈下防止対策についての要望を受けております。
こうした要望事項、及びその他視察個所調査事項の説明資料などにつきまして、別途報告書として会議録の末尾に掲載していただきたいと存じますので、委員長がよろしくお取り計らいくださるようお願いいたします。
以上であります。
小
小山一平#6
○委員長(小山一平君) ただいま坂倉君から発言のありました要望書等の取り扱いについてお諮りいたします。滋賀及び三重の両県知事から提出されております要望書等は本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小
小
小山一平#8
○委員長(小山一平君) 継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
公害及び環境保全対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →公害及び環境保全対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小
小山一平#9
○委員長(小山一平君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小
小
土
土屋義彦#12
○国務大臣(土屋義彦君) このたび環境庁長官を拝命いたしました土屋義彦でございます。
環境行政は、公害の防止、自然環境保全等を図ることにより、国民の健康で文化的な生活を確保するという崇高な使命を有しております。私は、環境庁長官といたしまして、これに取り組むことに大きな意欲を覚えると同時に、その責任の重大さを深く痛感いたしております。国民の健康の保護、生活環境保全という環境行政の原点に立ち、公害の未然防止に意を用いつつ、長期的な視野のもとにきめの細かい環境行政を推進してまいりたいと考えております。委員長を初め、各先生方の御指導、御鞭撻を心からお願いいたします。拍手
この発言だけを見る →環境行政は、公害の防止、自然環境保全等を図ることにより、国民の健康で文化的な生活を確保するという崇高な使命を有しております。私は、環境庁長官といたしまして、これに取り組むことに大きな意欲を覚えると同時に、その責任の重大さを深く痛感いたしております。国民の健康の保護、生活環境保全という環境行政の原点に立ち、公害の未然防止に意を用いつつ、長期的な視野のもとにきめの細かい環境行政を推進してまいりたいと考えております。委員長を初め、各先生方の御指導、御鞭撻を心からお願いいたします。拍手
小
山
山東昭子#14
○説明員(山東昭子君) このたび、引き続き環境政務次官を仰せつかりました山東昭子でございます。
長官の補佐役として、微力ではございますけれども、決意を新たに全力を尽くす覚悟でございます。何とぞ、皆様方の御指導、御鞭撻を心よりお願い申し上げまして、ごあいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。拍手
この発言だけを見る →長官の補佐役として、微力ではございますけれども、決意を新たに全力を尽くす覚悟でございます。何とぞ、皆様方の御指導、御鞭撻を心よりお願い申し上げまして、ごあいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。拍手
小
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