財政金融委員会

2002-11-07 参議院 全204発言

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会議録情報#0
平成十四年十一月七日(木曜日)
   午前九時開会
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   委員の異動
 十月三十一日
    辞任         補欠選任
     池口 修次君     勝木 健司君
 十一月一日
    選任          田村耕太郎君
 同日
    辞任         補欠選任
     若林 秀樹君     櫻井  充君
 十一月七日
    辞任         補欠選任
     櫻井  充君     谷  博之君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         柳田  稔君
    理 事
                入澤  肇君
                尾辻 秀久君
                林  芳正君
                峰崎 直樹君
                浜田卓二郎君
    委 員
                上杉 光弘君
                佐藤 泰三君
                清水 達雄君
                田村耕太郎君
                中島 啓雄君
                西田 吉宏君
                溝手 顕正君
                森山  裕君
                若林 正俊君
                大塚 耕平君
                勝木 健司君
                櫻井  充君
                谷  博之君
                円 より子君
                山本  保君
                池田 幹幸君
                大門実紀史君
                平野 達男君
   国務大臣
       財務大臣     塩川正十郎君
       国務大臣
       (金融担当大臣)
       (経済財政政策
       担当大臣)    竹中 平蔵君
   副大臣
       内閣府副大臣   伊藤 達也君
       財務副大臣    小林 興起君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        石田 祐幸君
   政府参考人
       国税庁課税部長  村上 喜堂君
   参考人
       日本銀行総裁   速水  優君
       日本銀行理事   三谷 隆博君
       日本銀行理事   白川 方明君
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  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○財政及び金融等に関する調査
 (金融システム安定化の方策に関する件)
 (中小企業向け金融の在り方に関する件)
 (銀行の融資姿勢に関する件)
 (日本銀行の株式買入れに関する件)
 (NPO法人の経済的意義に関する件)
 (不良債権処理に関する件)

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柳田稔#1
○委員長(柳田稔君) ただいまから財政金融委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る十月三十一日、池口修次君が委員を辞任され、その補欠として勝木健司君が選任されました。
 また、去る十一月一日、若林秀樹君が委員を辞任され、その補欠として櫻井充君が選任されました。
 また、去る十一月一日、このたび当選されました田村耕太郎君が本委員会委員に選任されました。
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柳田稔#2
○委員長(柳田稔君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に国税庁課税部長村上喜堂君を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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柳田稔#3
○委員長(柳田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
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柳田稔#4
○委員長(柳田稔君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に参考人として日本銀行総裁速水優君、日本銀行理事三谷隆博君及び日本銀行理事白川方明君の出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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柳田稔#5
○委員長(柳田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
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柳田稔#6
○委員長(柳田稔君) 財政及び金融等に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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櫻井充#7
○櫻井充君 おはようございます。
 今日は、竹中大臣の現在の金融そして経済状況の基本認識をお伺いさせていただきたいと思います。
 まず最初に、何回もこれは聞かれていることかと思いますけれども、現在、金融システムというのは安定しているとお考えなんでしょうか。
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竹中平蔵#8
○国務大臣(竹中平蔵君) 金融システムが安定しているかというお尋ねでございますが、大変不安定で、ともすればパニックが起きる、そういう状況ではないというふうにはっきりと認識をしております。しかしながら、金融システムが万全かということになりますと、やはりそれはそうではないであろう、解決すべき問題があるというふうに認識をしております。
 こういうパニックが起きてからでは大変なことになるわけで、そういう状況でないからこそ、金融のシステムを万全に、より強固にするためにしかるべく政策をやっていかなければならない、そのように認識をしております。
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櫻井充#9
○櫻井充君 九八年の金融危機と言われたあの時期と比べるといかがでございますか。
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竹中平蔵#10
○国務大臣(竹中平蔵君) 九八年の当時といいますのは、そもそも金融がどのような状況になっているかというその情報の公開も非常に不徹底なままで、そもそも一体どちらにどのような形に経済が向かっているのかという点が非常に分からない、すべてが非常に不確実な中に置かれていたというふうに思います。そうした中で、非常にスパイラル的な経済の悪化が九八年の特に後半に起こったというふうに認識をしております。
 それに比較して今の経済というのは、これは大変厳しい状況にあるということは事実でありますけれども、その情報等々について、当時に比べれば非常にしっかりとしてきつつあるというふうに認識をしておりますし、何よりも実物経済そのものがスパイラル的に悪くなっているわけではないというふうに認識をしています。実物経済の、当時スパイラル的な悪化がかいま見えた、そうした点に比べますと、今の状況は少し違っているというふうに思っております。
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櫻井充#11
○櫻井充君 要するに、九八年ほどは悪くないということでよろしいんでしょうか。
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竹中平蔵#12
○国務大臣(竹中平蔵君) 例えば雇用の水準とか……
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櫻井充#13
○櫻井充君 簡単にお答えいただければいいです。
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竹中平蔵#14
○国務大臣(竹中平蔵君) そういう問題に比べて、水準そのもので今の方が厳しい面も確かにございます。しかし、当時はスパイラル的にどこまで行くか分からないというような一種の不安があったわけでありますけれども、現状は実物経済がスパイラル的に悪化していないという点も含めて、そういう九八年のような状況ではないと認識をしています。
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櫻井充#15
○櫻井充君 それでは、金融機関の健全度という点で比較したときに、九八年と現在とではどういう状況だと考えていらっしゃるでしょうか。
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竹中平蔵#16
○国務大臣(竹中平蔵君) 健全度を正確に同じ情報ベースで比較するということは、これはなかなかできないわけでございますけれども、まさしく当時は非常にその情報もよく見えないままに不安感も含めて非常に不安定な状況であった。今は、その意味では、いわゆるパニック的な状況が起こっていないという点も踏まえまして、当時とはやはりいささか状況を異にしている、しかし解決すべき問題は先ほども申し上げましたように大きいというふうに思っております。
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櫻井充#17
○櫻井充君 どうもはっきりとしない部分があるんですが、情報が公開されていないというお話ですので、例えば、じゃ昨年の今ごろと比較して、金融システムは安定しているとお考えなのか。
 もう一つ、金融機関の健全性という点で、現在と、今と、どちらが悪いとお考えなのか。
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竹中平蔵#18
○国務大臣(竹中平蔵君) 健全性というのをバランスシートの幾つかの指標で見るなり、収益率ないしはそういったものの指標で見るなり、現時点ですぱっと切ってみましたら、やはり経済が悪化する中で今の銀行の経営というのは一年前に比べて厳しくなっている面があろうかというふうに思います。
 しかし同時に、今回再生プログラムの中でこれをきちっと終結に向かわしめるという枠組みを示せたという点では、将来に向けての見方という点では、私はやはり、もちろんこれは再生プログラムをきちっと実行していくということが条件でありますけれども、むしろ良い面も出てきているのではないかというふうに思います。
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櫻井充#19
○櫻井充君 今、大臣、昨年よりも健全性という点では悪化しているんじゃないだろうかというお話でした。しかし、昨年の下半期六か月に破綻した金融機関の数と今年の上半期の金融機関の破綻した数、ちょっと正確な数字を教えていただきたいんですが、これを単純に比較すると圧倒的に違うように思うんですね。
 まず金融庁にお伺いしたいのは、昨年の下半期に破綻した金融機関の数と今年の上半期に破綻した金融機関の数を教えていただけますか。
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伊藤達也#20
○副大臣(伊藤達也君) 平成十三年十月一日から十四年三月末までに破綻した金融機関は、銀行が二行、信用金庫が十三金庫、信用組合が三十組合、三業態の合計で四十五金融機関となっております。
 また、平成十四年四月一日から十四年九月末までに破綻した金融機関はございません。
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櫻井充#21
○櫻井充君 昨年の方が金融機関の健全性はいいんじゃないかというお話でした。しかし、実態は四十五の金融機関が破綻している。これはどうしてなんですか。
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伊藤達也#22
○副大臣(伊藤達也君) お答えをさしていただきたいと思います。
 本年四月のペイオフ一部凍結解除を控え、金融庁では、預金定額保護下において金融機関の破綻により金融システムの安定性が損なわれないよう、的確な検査・監督を通じ金融機関の健全性の確保に努めたところであります。また一方、金融機関においても各般の経営改善努力が行われてきました。この結果、各金融機関の健全性の基準を満たした財務状況をもって四月を迎えたところであるというふうに思っております。
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櫻井充#23
○櫻井充君 ペイオフの一部解禁があったから危ない金融機関は破綻させたと。そうすると、この四月からは、柳澤大臣がおっしゃっていたように、すべての金融機関は健全なんだというお話だったかと思うんですね。しかし、竹中大臣の御認識では、現在と昨年の今ごろとを比較すると、むしろ今の方が健全性は悪化しているんじゃないか。ちょっと答弁が違っているんじゃないですか。
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竹中平蔵#24
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと現在というところで私が的確にお答えできなかったのかもしれませんけれども、現在の金融機関の状況というのは、十四年三月期の決算の数字で判断するという意味でお答えをさせていただきました。したがって、十三年三月と十四年三月の数字を先ほど言いましたようにバランスシートとかですぱっと切ってみると、そうしますと、環境が悪化する中で厳しい数字が出ているというふうに認識をしている、そういう趣旨で申し上げた次第であります。
 現在というのを今日この時点でということになりますと、これは数字等ももちろんないわけでございますけれども、先ほど私が答弁をさせていただいたのは、そういった数字がアベイラブルな決算の時点でというふうに御理解をいただきたいと思います。
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櫻井充#25
○櫻井充君 そうしますと、竹中大臣の今の御答弁ですと、今回の金融再生プログラム等が出されています、金融庁から。これは、今年の三月の時点の決算書を見て作られたわけですか。
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竹中平蔵#26
○国務大臣(竹中平蔵君) もちろん、基本的な経済、銀行の体質云々というのは、把握できる正確な数字はそういうことでございますけれども、その後の実体的な経済の変化等々を踏まえて現状の認識を正確に持った上で、更に将来の動向を考えた上で今回のプログラムを作らせていただいたということであります。
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櫻井充#27
○櫻井充君 万全ではないとおっしゃっていました。万全ではないのに現在の状況はよく分からないということであったとすると、万全ではないというお答えというのは、これは三月の時点で万全ではなかったけれども今は分からないと、そういうことですか。
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竹中平蔵#28
○国務大臣(竹中平蔵君) もちろん、今の時点でのバランスシートがどうかと聞かれたら、これは決算の数字を利用するしかないわけでありますから、これはお答えのしようがございません。
 しかし、昨年のバランスシート、十三年三月期のバランスシートを基に、その後の経済実態の変化を踏まえて今の銀行がどのような状況にあるだろうかということを想定した上で、更に繰り返し言いますけれども、これが近い将来どのように変化していくだろうかということを踏まえて実態的な判断をしているわけでございます。
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櫻井充#29
○櫻井充君 今、将来どういう展望なのかということをいろいろ検討されているというお話でしたが、その根拠となる数字は、じゃいつの数字なんですか。今数字も何もなくて、今年の三月の決算書だけからどういうことをもってして判断されているんですか。
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