議院運営委員会

2023-10-27 衆議院 全76発言

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会議録情報#0
令和五年十月二十七日(金曜日)
    午前十一時開議
 出席委員
   委員長 山口 俊一君
   理事 丹羽 秀樹君 理事 鷲尾英一郎君
   理事 武藤 容治君 理事 三ッ林裕巳君
   理事 笠  浩史君 理事 吉川  元君
   理事 中司  宏君 理事 輿水 恵一君
      井出 庸生君    井野 俊郎君
      石原 正敬君    木村 次郎君
      中谷 真一君    本田 太郎君
      宮路 拓馬君    山本 左近君
      梅谷  守君    櫻井  周君
      太  栄志君    山岸 一生君
      一谷勇一郎君    田中  健君
      塩川 鉄也君
    …………………………………
   議長           額賀福志郎君
   副議長          海江田万里君
   事務総長         岡田 憲治君
   参考人
   (検査官候補者(会計検査院事務総長))      原田 祐平君
    ―――――――――――――
委員の異動
十月二十七日
 辞任         補欠選任
  山田 賢司君     山本 左近君
  伊藤 俊輔君     櫻井  周君
  遠藤  敬君     一谷勇一郎君
  浅野  哲君     田中  健君
同日
 辞任         補欠選任
  山本 左近君     山田 賢司君
  櫻井  周君     伊藤 俊輔君
  一谷勇一郎君     遠藤  敬君
  田中  健君     浅野  哲君
同日
 理事遠藤敬君同日理事辞任につき、その補欠として中司宏君が委員長の指名で理事に選任された。
同日
 理事中司宏君同日理事辞任につき、その補欠として遠藤敬君が委員長の指名で理事に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 参考人出頭要求に関する件
 検査官任命につき同意を求めるの件
     ――――◇―――――
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山口俊一#1
○山口委員長 これより会議を開きます。
 検査官任命につき同意を求めるの件についてでありますが、去る二十五日の理事会において、村井内閣官房副長官から、内閣として、検査官に会計検査院事務総長原田祐平君を任命いたしたい旨の内示がありました。
 つきましては、理事会の申合せに基づき、検査官の候補者から、所信を聴取することといたしたいと存じます。
 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
 本日、参考人として検査官候補者原田祐平君の出席を求め、所信を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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山口俊一#2
○山口委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
    ―――――――――――――
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山口俊一#3
○山口委員長 まず、議事の順序について申し上げます。
 最初に、原田参考人に所信をお述べいただき、その後、参考人の所信に対する質疑を行いますので、委員の質疑に対してお答えいただきたいと存じます。
 それでは、原田参考人、お願いいたします。
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原田祐平#4
○原田参考人 原田祐平でございます。
 本日は、このような機会を与えていただき、厚く御礼を申し上げます。
 近年、我が国の社会経済は、急速に進行する少子高齢化や本格的な人口減少に伴う社会保障費の増大、潜在成長率の停滞、自然災害の頻発化、激甚化等への対応といった難しい課題に直面しております。また、そのような中にあって、新型コロナウイルス感染症の拡大は、我が国の社会経済に甚大な影響をもたらすとともに、行政のデジタル化の遅れ等の問題を顕在化させており、ポストコロナの時期を迎えて、これらへの対応が喫緊の課題となっております。
 会計検査院は、このような社会経済の動向を踏まえながら、不正不当な事態に対して正確性、合規性の観点から厳正な検査を行うこと、厳しい国の財政状況を鑑みて、事務事業や予算執行の効果及び国等が保有している資産、基金等の状況についても積極的に取り上げるなど、経済性、効率性及び有効性の観点からの検査を重視すること、行財政の透明性と説明責任の向上や事業運営の改善に資するために、国の決算及び財政の健全化に向けた取組について分析や評価を行っていくことが重要と考えております。
 会計検査院は、内閣から独立した憲法上の機関として、国の会計検査を実施し、その結果に基づき、検査報告を作成して、内閣を通じて国会に御報告するという重要な使命を課されております。
 私は、昭和六十一年に会計検査院に採用されて以来、会計検査業務に関わり、現在は事務総長として、検査官会議の指揮監督の下、事務総局の業務全般を統理する任にあります。仮に検査官に任ぜられるとするならば、事務総局を指揮監督する検査官会議の構成員としての自覚と責任感を持ち、これまで会計検査に関する実務で培った知識経験を生かすとともに、国民の皆様の関心の所在や国会における御審議の状況に常に注意を払うなど、いろいろな御意見に耳を傾けながら、検査官会議における公平かつ均衡の取れた意思決定に貢献することによって、全力を尽くして検査官としての職責を担ってまいりたいと考えております。
 以上、簡単でございますが、私の所信を述べさせていただきました。
 本日は、このような機会を与えていただき、改めて厚く御礼を申し上げます。
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山口俊一#5
○山口委員長 ありがとうございました。
 これにて参考人からの所信の聴取は終了いたしました。
 議長、副議長は御退席いただいて結構でございます。
    ―――――――――――――
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山口俊一#6
○山口委員長 これより原田参考人の所信に対する質疑を行います。
 質疑は、まず、各会派を代表する委員が順次三分以内で質疑を行い、その後、各委員が自由に質疑を行うことといたします。
 三ッ林裕巳君。
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三ッ林裕巳#7
○三ッ林委員 自由民主党の三ッ林裕巳です。
 原田参考人には、本日、国会にお越しをいただきまして、今ほど所信をお述べいただきました。誠にありがとうございます。大変に立派な志を持って検査官の職責に臨む意気込みが強く伝わってまいりました。
 改めて、検査官を引き受けるのに当たっての抱負について、また、当面する課題について、二点お聞きいたしたいと思います。
 近年、我が国の社会経済は、コロナ禍や物価高騰等の難しい課題に直面しています。これらの課題に対応する行政もまた複雑化、高度化しております。そうした中で、国会及び裁判所に属さず、内閣からも独立した憲法上の機関である会計検査院の役割を、どのようなものと御認識されているのでしょうか。
 また、参考人は、事務総局の職員として長年勤務してきたという中で、業務の現場を熟知されているものと思います。これまでの経験を踏まえて、会計検査院における現在の課題はどこにあるとお考えでしょうか。見解をお伺いしたいと思います。
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原田祐平#8
○原田参考人 質問ありがとうございます。
 会計検査院は、内閣から独立した憲法上の機関として、国や国の出資法人等の会計を検査し、検査の結果に基づき、検査報告を作成して、内閣を通じて国会に御報告するという重要な使命を課せられております。
 検査に当たりましては、合規性の観点のみならず、政策目的の達成状況や政策目的を達成するプロセスについて、経済性、効率性及び有効性の観点から検査をして問題を指摘していくことが会計検査院に課せられた重要な役割であるというふうに考えております。
 そして、この役割を適切に果たしていくためには、政策や事業が有効に機能していない又は効率的に行われていないなどの事態が発見された場合は、これらの発生原因を徹底的に究明し、その結果、予算執行や制度上の問題が認められれば、会計検査院法第三十四条や第三十六条の規定に基づき、積極的に改善の処置を要求し又は意見を表示したりする必要があると考えております。
 現在の課題としましては、検査の水準の維持向上を図りながら、いかにして効率的な検査活動を展開していくかという点であると認識しております。
 いわゆるコロナ禍におきましては、実地検査が十分に実施できないなどの状況の中、デジタル化の進展等を踏まえて、検査対象機関からデータ等の提出を受け、ウェブ会議システムを活用して関係者から説明を聴取するなどの在庁検査を充実させ、実地検査を補完できるような工夫を重ねてまいりました。今後も、実地検査が困難な状況となっても必要な検査が的確に実施できるように、検査の更なる効率化や、実地検査を補完するような検査手法の開発等を行うことが必要であるというふうに考えております。
 また、この課題と密接に関連いたしますが、行政のデジタル化等を始めとして、各行政分野の複雑化や高度化が進む中で、そのような変化に適切に対応できるように、職員の検査能力の更なる向上を図ったり、高度な専門性を有する人材を確保したりしていくことも必要であると考えております。
 そして、今申し上げました、新たな検査手法の開発等と、職員の検査能力の更なる向上や高度な専門性を有する人材の確保につきましては、両方を一体的に進めていくこと、これが重要であるというふうに考えております。
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三ッ林裕巳#9
○三ッ林委員 ありがとうございます。
 検査の維持向上にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 また、会計検査院には、国や法律で定められた機関の会計を検査し、会計経理が正しく行われるように監督する職責がありますが、単に問題がある事態を発見し指摘するだけでなく、指摘した結果が予算編成、執行や事業にどう反映されたか、改善されたかといったフォローアップをしっかりと行うことで検査の実効性を高めていくべきと考えます。
 その点から、これまでどのような取組が行われているのか、また、今後どのようにしていくかについてお考えをお聞かせください。
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原田祐平#10
○原田参考人 会計検査院では、検査において不適切、不合理等とした会計経理の是正やその再発防止が確実に図られるなど、検査の結果が予算の編成、執行や事業運営等に的確に反映され実効あるものとなるように、その後の是正改善等を継続的にフォローアップすることとしております。
 具体的な取組といたしましては、不当事項につきましては、その是正措置の状況を毎年度の検査報告に掲記する。意見を表示し又は処置を要求した事項につきましては、その後の処置状況を検査し、要求等した全ての処置が取られるまで、事後処置状況を毎年度の検査報告に掲記する。その他の事項等につきましては、その後の事態の推移を注視し、必要に応じて、再度、当該問題について検査を行い、検査報告に掲記するということを行っております。
 今後も、検査報告に掲記した事項等についてこのようなフォローアップ検査を継続して行っていくことにより、検査成果の実効性の確保に努めてまいりたいと考えております。
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三ッ林裕巳#11
○三ッ林委員 ありがとうございます。
 是非、これまで培ってきた知識や経験を基に、公平かつバランスの取れた意思決定に取り組んでいただき、政策目的の達成のための御貢献をいただきますよう、心から御期待を申し上げたいと思います。
 以上でございます。ありがとうございました。
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山口俊一#12
○山口委員長 次に、櫻井周君。
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櫻井周#13
○櫻井委員 立憲民主党の櫻井周です。
 本日も質問の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
 それでは、持ち時間も少ないものですから、早速質問に入らせていただきます。
 まず、会計検査報告の時期の前倒しについてお尋ねいたします。
 会計検査報告は毎年十一月ですが、もっと早く、具体的には、九月にできないかということがお尋ねです。
 予算の効率的かつ効果的な執行を確保するためには、PDCAサイクルを回すことが重要です。すなわち、決算を翌年度の予算に反映するためには、会計検査報告は遅くとも九月末までには必要です。そもそも、上場企業は、三月末に会計を締めて、六月末までに株主総会を終えるということになっています。会計検査の十一月というのは遅過ぎませんでしょうか。
 ちなみに、立憲民主党は、国家財政におけるPDCAサイクル確立のための法案というのを六月に提出しております。この法案の中で会計検査の前倒しを盛り込んでおります。
 御答弁をお願いします。
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原田祐平#14
○原田参考人 質問ありがとうございます。
 会計検査院としても、検査結果を決算審議の充実や次の予算に反映させていくことの重要性は認識しております。
 そのため、私が検査職員になった当時は十二月に内閣に送付していた決算検査報告を、平成十年度決算からは十一月末に、さらに、平成十五年度決算からは、それまでの検査サイクルを大幅に前倒しし、また、決算の確認を早期に行うなどしまして、十一月上旬に内閣に決算を回付し、検査報告を送付するように、早期化を図ってきたところでございます。
 さらに、検査報告について一層の早期化ができないかというお話でございますが、検査報告の作成に当たりましては、決算の確認と指摘事項の取りまとめという両方の作業が必要となっております。
 このうち、決算の確認、これは、内閣から九月上旬に送付された決算を対象としまして、デジタル化の進展に伴い確認作業の効率化を図っておるところでございますが、しかし、膨大な計数を適切に確認するためには、突合作業の過程で計数の不一致が疑われる場合が生じます。その場合には、一つの書類等を丁寧にかつ詳細に手作業で確認するということがあるとともに、その結果を踏まえた決算の作成担当者とのやり取りや訂正報告等のプロセスなどが必要と今なっております。このため、突合作業のほか、確認した結果の取りまとめも含めて、現実に今、二か月程度の期間がかかっているということでございます。
 また、指摘事項等の取りまとめは、七月頃まで実地検査や在庁検査を行った後、毎年、数百事項に及びます事項につきまして、公文書による事実の確認や取りまとめに向けた院内での慎重な審議を行っているところでございます。これ以上の早期化を行う場合には、直近の検査結果を検査報告に十分反映できなくなるおそれがあるのではないかということは思っております。
 いずれにしましても、会計検査院としては、検査結果を決算審議の充実や次の予算に反映させていくということの重要性は十分認識しているところでございますので、そのための方策の検討は引き続き行わせていただきたいと思います。当面は、検査結果の内容を早期に国会で御審議いただくために、会計検査院法第三十条の二の規定による随時報告の制度の活用等に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
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櫻井周#15
○櫻井委員 御答弁ありがとうございます。
 会計検査院だけで取り組める問題ではないということは分かりましたけれども、是非、行政各部と力を合わせて取組を進めていただきたくお願いを申し上げます。
 続きまして、森友学園問題に係る決裁文書の改ざんについてお尋ねいたします。
 森友学園問題に係る会計検査では、財務省が決裁文書を改ざんしていたということを会計検査院は見抜けなかったということがございました。文書の改ざんはもちろんいけませんが、会計検査のプロが文書の改ざんを見抜けなかったということも大問題だと思っております。
 文書の真贋を見極めるための検査能力強化にどのように取り組むおつもりですか。
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原田祐平#16
○原田参考人 今御指摘のあった決裁文書の改ざんを見抜けなかったということにつきましては、会計検査院に対し厳しい御批判をいただいたということは十分承知しております。
 平成二十九年の報告の策定に当たりまして、決裁文書の真正性について適切な検証がなされなかったことは、誠に遺憾でございます。
 このような事態を踏まえまして、検査の実施に当たり、収集した証拠書類等の信頼性に留意するように、全職員に対して改めて通知を発出するとともに、全ての管理監督職員に対しまして研修を行い、収集した書類等が会計経理等の事実を裏づけ、検査上の判断の基礎とすべき信頼性を備えているかに留意することの重要性等について周知するなどいたしました。そして、今後も継続的に資料の信憑性の確保等を適切に行うことができるように、研修体制の充実強化としまして、検査に当たる職員の能力開発に関わるスタッフを拡充しまして、さらに、それに加えまして、各階層の職員を対象にした研修のカリキュラムの見直しを行いました。
 このような取組を継続して実施していくことにより、職員の能力開発等を一層推進し、厳正に会計検査を実施してまいる所存でございます。
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櫻井周#17
○櫻井委員 検査は早くやれ、それから、改ざん文書は見抜けと相反することを申し上げて恐縮なんですけれども、その分期待が大きいということで御了解いただければと思います。
 続きまして、予算執行の効果の検証についてお尋ねします。
 岸田内閣はEBPMをうたっております。各事業について、評価手法が的確か、エビデンスが適切に収集されているかなど、EBPMをどのように検証するか、これもお答えをお願いします。
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原田祐平#18
○原田参考人 お答えいたします。
 お尋ねのEBPMにつきましては、予算プロセスにおいてロジックモデルの作成や活用がなされるなど、各府省において推進に向けた取組が行われているものと承知しております。
 会計検査院は、これまで、様々な施策や事業等について検査を行い、予算の執行や事務事業の遂行の結果がその所期の目的を達成しているか、また効果を上げているかといった有効性の観点からの検査結果も多数報告してきているところでございます。
 政策立案のためのエビデンスの収集自体、これは会計検査の直接の対象ではございませんが、有効性の観点からの検査の実施過程におきましては、政策立案の根拠となるデータ等のエビデンスは会計検査の対象となる施策、事業の効果の検証等を行う際にも重要なものとなるというふうに認識しております。
 会計検査院としましては、各府省における施策、事業の効果が十分に上がっていない事態の発生原因としまして政策上の問題が認められる場合には、政策立案の根拠となるデータ等のエビデンスを確認するなどして、EBPMの取組が適切に行われているかを検査してまいりたいというふうに考えております。
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櫻井周#19
○櫻井委員 続きまして、資産についての検査についてもお尋ねしたいと思います。
 会計検査では、資金フロー、これについてしっかりチェックするのはもちろんのこと、資産、ストックについても検査を充実させていくということが、今の時代、非常に必要になってきているのではないかと考えます。これについて、どのように取組を進められますでしょうか。
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原田祐平#20
○原田参考人 会計検査院では、毎年策定して公表しております会計検査の基本方針におきまして、国の財政状況、財政健全化に向けた取組、特別会計や独立行政法人等の財務状況について、国や法人の決算等に基づき分析を行うなどして検査の充実を図るとして、財務状況に留意した検査にも取り組むこととしております。
 その結果としまして、平成二十二年度の決算検査報告でございますが、特定国有財産整備特別会計の貸借対照表に計上されている資産のうち剰余となっている不動産を一般会計へ無償で所属替え等するとともに、今後剰余となる不動産が生じた場合も同様に一般会計へ無償で所属替え等することにより、国有財産の有効活用を図るよう改善の処置を要求したものを掲記するなどしているところでございます。
 資産と負債の全体を見たストックベースの検査に関しましては、先ほど申し上げた会計検査の基本方針におきましても、企業会計の慣行を参考として作成される特別会計財務書類等の公会計に関する情報の活用にも留意するというふうにされているところでございます。
 会計検査院としましては、資産と負債の全体を見たストックベースの検査についても、今後とも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
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櫻井周#21
○櫻井委員 最後に、財政健全化に向けての会計検査の役割についてお尋ねします。
 コロナのときには予備費の使い方が問題になったというのは、これは会計検査で明らかにしていただいたところです。会計検査院の役割、非常に大きいと思いますが、今後の役割について抱負をお話しください。
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原田祐平#22
○原田参考人 財政健全化の課題に向けた取組でございますが、先ほど所信でも申し上げましたが、今厳しい財政状況になっているというところで、経済性、効率性、有効性の観点からのいわゆるスリーEという検査、これが非常に重要になってきたと思います。
 その検査の結果、予算の執行又は制度上の問題が認められれば、積極的に、院法第三十四条又は三十六条の規定を活用して改善の要求、意見表示を行っていくというこの取組を引き続き続けていくことが重要であるというふうに認識しております。
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櫻井周#23
○櫻井委員 時間になりましたので、終わります。
 ありがとうございました。
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山口俊一#24
○山口委員長 次に、中司宏君。
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中司宏#25
○中司委員 日本維新の会の中司宏です。
 質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。
 本日は、原田参考人におかれましては、御出席をいただきまして、ありがとうございます。
 これまで長年、会計検査院の一員として、また事務総長として検査の業務に従事をされ、会計検査に関しては豊富な知識と経験を有されていると存じております。
 今回、会計検査官の立場で新たなスタートをされるわけですけれども、まず、検査官になられるに当たって、これから何をやっていかれるのか、また、御自身のポリシーとそして役割、そしてまた、これまで歩んでこられた中で、例えば、無駄や不正をなくすために、何か、これを改革したんだ、これを改善したんだというようなエピソードがあれば教えていただきたいと思います。
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原田祐平#26
○原田参考人 御質問ありがとうございます。
 検査官会議は、会計検査院の意思決定機関であり、検査実施機関である事務総局を指揮監督しております。
 そして、検査官会議を構成する三人の検査官につきましては、法律、行財政、企業会計、会計検査等に関して豊富な知識と経験をそれぞれ有することが望ましいというふうにされておるところです。
 このうち、会計検査院出身者から就任する検査官につきましては、事務総局の指揮監督、とりわけ会計検査院の最重要任務であります検査報告の作成の最終段階における検査官会議での意思決定におきまして、今まで検査院で勤務していた中で培ってまいりました会計検査等に関する知識と経験、これを生かしまして、公正かつ的確な判断に貢献することが期待されているというふうに考えております。
 これまでの勤務で行政の改革につながったものはありますかという御質問ですが、そのような検査としましては、平成七年に担当しました建設省のダム建設事業の検査が挙げられます。
 当時は、政策評価制度もなく、公共事業は一旦動き出したら止まらないと言われていた時代でございました。そのような中で、地元の反対のため計画どおりに進捗していないダム建設事業につきまして改善が図られるように指摘したところ、私が検査を担当していた事業は休止となりまして、その後、中止となったということがございました。この指摘があった後、政府では公共事業の再評価という制度が制度化されまして、この再評価の結果によって公共事業の休止、廃止が行われるようになったということがございました。
 仮に今回御同意いただき検査官に任ぜられた場合には、これまでの勤務で培った知識と経験を生かし、期待される役割に十分応えられるよう職責を果たしてまいりたいと考えております。
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中司宏#27
○中司委員 ありがとうございます。
 御丁寧にお答えいただきまして、これまでしっかりと役割を果たしてこられましたことがよく分かった次第でございます。
 我々日本維新の会は、身を切る改革、これに始まって、住民目線で税の使い方について厳しくチェックをしてきた、そういう政党でございますが、会計検査院とされましては、毎年、指摘される事項について同じことが繰り返されないようにしなければならないと思っております。
 職員の意識の改革とか改善を定着していく、そのために、ダブルチェックなど各省庁の内部の統制体制の強化、確立も含めて、今後どのようにフォローアップをされていくのか、それをお聞かせいただきたいと思います。
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原田祐平#28
○原田参考人 会計検査院では、検査において不適切、不合理等とした会計経理の是正やその再発防止が確実に図られるなど、検査の結果が予算の編成、執行や事業運営等に的確に反映され実効あるものとなるように、その後の是正改善等の状況を継続的にフォローアップすることとしております。
 会計検査の目的は、指摘だけでおしまいというわけではなく、指摘により会計経理を適正なものに是正していくことにあるというふうに考えております。
 このため、指摘された事態が完全に改善されるように、また、他の府省等で同じことが繰り返されることがないように、各府省任せではなく、指摘した事態の改善状況についてのフォローアップ検査を充実させていく必要があります。そして、なかなか是正がされないものにつきましては、その原因を究明しまして、改善策を検討し、ここに焦点を当てて是正改善を求めていくということが重要であるというふうに考えております。
 今後も、このようなフォローアップ検査を継続して行っていくことにより、検査結果の実効性の確保に努めてまいりたいと考えております。
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中司宏#29
○中司委員 ありがとうございました。
 コロナ禍におけるデジタル敗戦という状況、これを挽回すべく、令和五年の会計検査の基本方針におかれては、行政のデジタル化推進の取組等に対応して新しい検査手法の開発を行う、そして、不断の見直しを行って、検査能力の向上及び検査業務の効率化を図っていく、そういうことが明記をされているわけでございます。
 会計検査院では、これまでからDXは進めておられるわけでありますけれども、AIの活用も含めて、今後更にどのようにDX化に取り組まれていくのかを伺いたいと思います。
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