秋田大助の発言 (運輸及び交通委員会)
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○秋田大助君 御説明申し上げます。これは徳島縣の穴吹、白地間に省營バスを通してもらいたいという請願でありまして、穴吹、白地間の沿道にありまする十一箇町村が、この間に省營自動車を通してもらいたいという期成同盟會を結成いたしまして、熱心に陳情をいたしてまいつておるものであります。陳情者の方から運輸省御當局に對しましては、再三すでに御陳情申し上げておりますので、事情は當局においてはよくおわかりであり、またその必要性も御認識くださつていることと思うのでありますが、國會の請願の紹介者の一人として責任上、同僚諸君にも御説明申し上げて、ぜひとも御採擇願いたいと存ずるのであります。穴吹、白地間と申しますのは、徳島縣の有名な吉野川の約中流に位しまして、北岸地帶を連絡する地帶で、約二十數キロにわたつていると記憶いたしております。こ間南岸には國有鐵道徳島線が通つておりますが、大した交通機關が北岸にはないのであります。しかもその沿道には地方事務所、警察署、裁判所、税務署、職業安定所、專賣局の出張所等の諸官署を初めていたしまして、脇町中學校、池田中學校、三好農林、美馬高女の各中學校その他銀行支店等がありまして、これらの通勤、通學する者の數もきわめて多く、また産業方面を見ますれば、米麥、甘藷、葉タバコ、木材、薪炭あるいは和傘等の生産地帶をなしておりますので、そういう物資の集散も頻繁でありまして、産業上から申しましても重要な路線をなしているわけであります。しかるに並行的に南岸には國鐵が通つているのでありますが、有名な荒川として全國に名高い吉野川が、雨が降りますとただちに氾濫をいたしまして、交通が南北間杜絶する。しかもその二十四キロの間に橋梁は互いに兩端に一つずつあるだけというような状態でありまして、沿道の住民の困惑もはなはだしいのであります。しかるにこの穴吹から吉野川の下流までは、同じ北岸に現在すでに國營バスがいわゆる鍛冶原線として運行しているのであります。これを延長していただきたいというのでありまして、現在の鍛冶原線の上流地帶にあたつている北岸の者は、同じ北岸でありながら、下流地帶は交通に惠まれているにもかかわらず、相當重要な所でありながら、惠まれていないというような觀點からしても、ぜひ交通の利便に均霑したいという要望を抱くのは無理からぬところであろうと思うのであります。ところが實際は、現在穴吹、白地間の約中間に位します重清という所までは、私營の西部陸運株式會社というものが路線權をもつてバスを運行しておつたのでありますが、現在非常にサービス悪く、不定期で、一日一囘出たり出なかつたりというようなことで、非常に不便でありますから、これもぜひ省營にかえたいということと同時に、それを延長したいという要望であります。何とぞ請願者の熱望の状況、理由等もよく御勘案くださいまして、ぜひともこの際鍛冶原線を延長していただきたい。しかもこの請願には、穴吹、白地間となつておりますが、實際は白地から少し延長して南岸にずつとまわり、池田まで御延長願いたい。これは愛媛縣の川之江に至るいわゆる川之江に至るいわゆる川之江バスとその間竝行するわけでありますが、現地の地理的状況から申しますれば、當然池田まで延長せしむべきものであろうと思うのであります。穴吹、池田間には車庫の設備もありますし、また道路もりつぱな道路であります。いろいろ事情御勘案になりまして、ぜひこの請願を御採擇あらんことをお願いする款第であります。