伊藤郷一の発言 (運輸及び交通委員会)
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○伊藤郷一君 ごく簡單に御説明申し上げます。まず最初の件は網走本線の足寄驛から上利別驛に至る間は十四キロであります。今その間に愛冠驛という假驛がありますが、その一帶には現在農家が二百六十五戸ありまして、本年度さらに入植者が約千二百戸を算することになつております。愛冠國民學校竝びにワシツプ國民學校がありまして、附近の農産物は麥、燕麥、亞麻、大豆、馬鈴薯、ビート、かぼちや、數量は略しますが、厖大な農産物が出るのであります。ここに現在驛員ただ一名を有するところの假驛があるのでありまして、附近の住民ははなはだ不便を感じておるのでありまして、どうか本驛に昇格させていただきたいという請願であります。
次の足寄、阿寒湖畔間の國營バス運輸開始の請願がありますが、この釧路の足寄村の戸數八百戸のうち鐵道の便に俗しておる地はわずか十四戸でありまして、あとの八百戸近いものは何ら交通の利便に俗していない。この足寄驛から阿寒湖畔に至るところの十一里の間に國營バスを運轉していただけるならば、國有林の開放、あるいは未利用地の開發に伴うところの歸農者、戰後開拓者等の入植する者が非常に厖大なることになるのでありまして、これら沿線の耕地開拓竝びに阿寒國立公園に觀光客を誘致するということからいたしましても、絶大なる利便があるのであります。これは足寄村民あげての渇望でありますので、何とぞ兩件を採擇あらんことを切望する次第でございます。