片山哲の発言 (鉱工業委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○片山國務大臣 この問題はきわめて重要なる問題でありまするのに鑑みまして、ただいま西田君からお話の通り、三黨首が會議をいたしまして、その大綱、骨子となる問題を相談をいたしまして、その大綱を定めました。その大綱に基きまして、さらに閣議におきまして、その要綱を決定し、續いて法案を制定する、こういうような順序に運んだのであります。從つて一番の土臺は三黨首會談のときに定めた骨子を逸脱せずに進んでいると、私は考えておるのであります。ただいま御指摘の生産協議會の性格でありますが、そのときの話といたしまして、生産協議會を決議機關にするか、あるいは協議機關にするか、諮問機關にするか、いろいろの議論が出ました。そこでそのときの話といたしましては、決議機關であるとか、協議機關であるとか、あるいは諮問機關であるとかいうようなことは、この決議機關を法的に解剖いたしまして、その定義をつけたり、その性格を定めたりすることは、法學者の議論に任しておいたがよかろう。そうして實際の取扱いは、眞に増産のできるような建前でやるべきであつて、結局においては、性格性質はどうあつても、その機關の議を經てことを定めるというふうに表わさなければならないという意味で、三黨首會談の話がきまつたと考えておるのであります。從いまして、法學者の定義あるいは解剖いたしました理論としては、今までのいわゆる觀念法學と申しますか、何でも形をはつきりときめていかなければならないという建前の法學時代におきましては、これは決議機關であり、協議機關であつて、その分界、その差はきわめて嚴重にしなければならないというようなことに非常に囚われて、その問題に頭をつつこんで議論を長い間戰わすというようなことがあつたと思いますが、今日におきましては、そういう議論倒れのことを考えるよりも、實際的に運用の妙を得られるように、効果を十分に發揮せられるようにするがよかろうというふうに考えておるのであります。從つてここできめた「議を經て」ということによつて、大體の性格は決議機關と協議機關の中間をいく性格である。こういうことで、法學の議論を戰わしたり、あるいは解剖いたしまして、法文の中にこれを明らかにする必要はない。これはよろしく法學者に讓つてよかろうというように考えておるのであります。「議を經て」という言葉で十分表わされるし、またそれによつて何らの支障は來さないものであるというふうに考えておるのであります。
 なお中間をいくということで、いろいろな御意見があるかもしれませんが、それは私の考えを言つただけであつて、一に學者の議論にまつことが、しかるべきであろうと思つております。

発言情報

speech_id: 100104283X01819471011_024

発言者: 片山哲

speaker_id: 843

日付: 1947-10-11

院: 衆議院

会議名: 鉱工業委員会