淵上房太郎の発言 (鉱工業委員会)

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○淵上委員 それに先立つてまず關連することをお伺いしたいのです。先般岡田委員から質問がありまして、坑夫の勤勞所得税について質問があつたのであります。それからその後新聞によつて、大體どういうふうの取扱いにしようかという政府では御協議の模様をこちらほら拜見しておるのでありますが、私はこの際まず商工大臣にお伺いしたいと思うのであります。炭鑛の坑内夫の仕事というものは、申すまでもなく非常な重勞働でありまして、先般七月二日でございましたか、加藤勘十君の質問の際に言われておりましたが、日本は世界に類例のない高率の災害死傷者數を出しておる。石炭百萬トンあたりの災害による死亡者の數が、英米においては二人ないし四人程度のものであるのに、わが國では實に十一人ないし十四人という驚くべき高率を示しておる。負傷者も三人について二人というような數字であるということを、加藤君は言われておりましたが、このたび石炭廳の御説明によりますと、さらに高率であるので、私は非常に驚いておるのでります。一年に千人あたりの災害による死亡者が、十九年度においては四人八分、二十年度においては三人五分、二十一年度においては二人七分。百萬トンあたりにつきましては、十九年度において死亡者が四十名、二十年度において四十八名、二十一年度において四十一名。加藤君の數字に比較してはるかに高率を示しておるのであります。申し上げるまでもなく、坑内の重勞働であることはもちろんでありますが、殊に落磐のおそれもあり、ガス發生の心配もあるのでありまして、私はこの際、直接間接を問わず、坑内夫は勤勞所得税を全免してもらいたい、かように政府に要望したいのであります。これは先般も申しますように、どうも坑内夫になりたがらぬ。殊に勞組の幹部なんかの人は、坑内夫はほとんどやらぬのでありまして、坑内夫の増産意欲を高揚せしめるために、特にそれくらいの奮發はしなければならぬ。これはすなわち炭鑛從業者全員の希望である。あるいは經營者側から言いましても、出炭能力があがることは當然でありまして、喜ぶべきことであります。私は八千萬國民の要望として、政府に坑内夫の勤勞所得税は全免するという措置に出られることを、お願いしたいと思うのであります。水谷商工大臣は、こういう坑内夫の勤勞所得税全免につきまして、大藏大臣と御交渉なさいましたことがあるかどうか、お尋ねいたします。

発言情報

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発言者: 淵上房太郎

speaker_id: 14265

日付: 1947-10-25

院: 衆議院

会議名: 鉱工業委員会