鉱工業委員会
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会
会議録情報#0
昭和二十二年十月二十五日(土曜日)
午前十時四十二分開議
出席委員
委員長 伊藤卯四郎君
理事 大矢 省三君 理事 岡田 春夫君
理事 生悦住貞太郎君 理事 澁谷雄太郎君
今澄 勇君 衞藤 速君
松本 七郎君 萬田 五郎君
村尾 薩男君 生越 三郎君
庄 忠人君 長尾 達生君
西田 隆男君 長谷川俊一君
三好 勇君 深津玉一郎君
淵上房太郎君 山口六郎次君
前田 正男君 高倉 定助君
出席國務大臣
大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君
商 工 大 臣 水谷長三郎君
國 務 大 臣 和田 博雄君
出席政府委員
石炭廳長官 菅 禮之助君
石炭廳次官 吉田悌二郎君
商工事務官 平井富三郎君
商工事務官 石坂善五郎君
委員外の出席者
商 工 技 官 小岩井康朔君
專門調査員 谷崎 明君
專門調査員 保科 治朗君
―――――――――――――
十月二十三日
日立鑛山水害復舊特別融資に關する陳情書
(第四六九號)
關東信越地區鑛山水害復舊對策に關する陳情書
(第四七
一號)
金属鑛業復興對策に關する陳情書
(第四七七號)
を本委員會に送付された。
―――――――――――――
本日の會議に付した事件
臨時石炭鑛業管理法案(内閣提出)(第六四
號)
―――――――――――――
この発言だけを見る →午前十時四十二分開議
出席委員
委員長 伊藤卯四郎君
理事 大矢 省三君 理事 岡田 春夫君
理事 生悦住貞太郎君 理事 澁谷雄太郎君
今澄 勇君 衞藤 速君
松本 七郎君 萬田 五郎君
村尾 薩男君 生越 三郎君
庄 忠人君 長尾 達生君
西田 隆男君 長谷川俊一君
三好 勇君 深津玉一郎君
淵上房太郎君 山口六郎次君
前田 正男君 高倉 定助君
出席國務大臣
大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君
商 工 大 臣 水谷長三郎君
國 務 大 臣 和田 博雄君
出席政府委員
石炭廳長官 菅 禮之助君
石炭廳次官 吉田悌二郎君
商工事務官 平井富三郎君
商工事務官 石坂善五郎君
委員外の出席者
商 工 技 官 小岩井康朔君
專門調査員 谷崎 明君
專門調査員 保科 治朗君
―――――――――――――
十月二十三日
日立鑛山水害復舊特別融資に關する陳情書
(第四六九號)
關東信越地區鑛山水害復舊對策に關する陳情書
(第四七
一號)
金属鑛業復興對策に關する陳情書
(第四七七號)
を本委員會に送付された。
―――――――――――――
本日の會議に付した事件
臨時石炭鑛業管理法案(内閣提出)(第六四
號)
―――――――――――――
伊
淵
伊
淵
淵上房太郎#4
○淵上委員 どうも質問が非常に長くなりまして恐縮でありますが、一昨日私は國家管理、國營という問題に關連して質問しておりますときに、關連のないことをなるべくやめてくれという御注意がありまして、これは法文の條文の問題よりはまだ根本的の問題でありまして、國營の問題、ナシヨナリゼーシヨンという問題について、與黨三派間で御協議の最中、新聞で見れば、あるいはパブリツク・コントロールの御意見もあつたやに聽いておるのであります。決して關連のない問題ではなかつたということを申し上げて、あまり阻止はなさらぬようにお願いしたのでありますが、この機會に委員長にさらに私はお願い申し上げたいと思います。連日ずつといろいろ伺つておりますが、ときどき尋ねることをお答えにならずに、顧みて他を言われるような御答辯が、この間うちもあるのであります。何遍も何遍も繰返し聽いても、のらりくらりと、ほかのことを言われるようなことがあるのでありまして、審議の阻止になり、議事進行を妨げるような場合がある場合においては、大臣なり政府委員に對して、委員長からも御注意していただくようにお願い申し上げたいと思います。
資材の問題について先般來いろいろお伺いいたしたのでありますが、安本長官もお見えでありますから、重ねてお伺いしたいと思います。資材の非常に拂底しておることは、いまさら申し上げるまでもないのでありますが、二十一年度の入手状況を顧みてみまするに、第一・四半期が平均八五%であり、第二・四半期が平均八〇%に落ち、第三・四半期の昨年の今ごろは、かなりひどくなりそうであつたので、それぞれ政府においても對策を講じておつたように記憶いたすのであります。はたせるかな、平均六〇%に落ちたのであります。從いまして、三月危機という言葉が生れてまいりまして、昨年の年末は特別の措置を講ぜられたのでありまして、第四・四半期には、比較的よくはいつたやに記憶しておるのであります。しかしながら、本年度に入りましても、依然として決してよくならぬのでありまして、二十二年の第一・四半期においては、壓延鋼材におきましては、所要量に對しまして、わずかに七三%しかはいつてない。これが第二・四半期にはいりまして五四%に落ちておるのであります。銑鐵につきましても、所要量に對して入手量は、第一・四半期が五八%、第二・四半期は三〇%に落ちておるのであります。釘については第一・四半期が八四%、第二・四半期に至つて三五%に落ちておる。針金、鐵線のごときも、たとえば第一・四半期に三五%、第二・四半期が一五%に激減しておるのであります。こういうふうにあげてまいりますと、たくさん率は出ておりますが、非常に心細い状態になつておるのであります。當面の石炭の出炭増産ということから、こういう資材状況では實に憂慮に堪えないような状況であるのであります。よほど政府におかれましても、また國民も一緒に協力して、強力なる措置を講じて推進しなければ、とうてい所期の出炭を見ることはできないのじやないか、かように思うのであります。しかるに先般政府では、來年度から五箇年の出炭計畫を發表されたのでありますが、これに關しましては、繰返し繰返し商工當局に御所見を伺つたのでありますけれども、私はまだ滿足のできるような御答辯に接し得ておらぬのであります。この五箇年計畫につきまして、たとえば二十三年度に三十三萬トン出す、この出炭のために所要資材がどれだけ要るかということをお尋ねいたしたのでありますが、それに對しまして政府から資料が出ておるのでありますが、普通鋼材については十三萬一千四百トンあればよろしい、銑鐵については三萬六千三百トン、鐵鋼製品については二萬八千六百トン、セメントにおいては十四萬三百トン、こういう數目にわたつて御發表いただいておるのであります。しかしたとえば普通鋼材につきましては、二十一年度の入手量の實績は六萬五千八百八十九トンでありまして、來年度所要の普通鋼材十三萬トンといたしますならば、昨年の入手量約二倍を必要とするということに相なるのであります。銑鐵につきましては、二十一年度の入手實績は九千百七十トンであります。來年度所要の量は三萬六千三百トンでありますので、昨年入手實績の約四倍を必要とするということになるのであります。鐵鋼につきましても、同様に約二倍、セメントにつきましても、昨年の入手實績の約四倍の數量を必要とする。こういう厖大なる資材が、はたして入手できますかどうか、これが私は今日において心配でならぬのであります。この間からも伺つたのでありますが、賠償物資として施設の撤去されるような關係もあるのではないかと思うのでありますが、これは十分見てあるのだという商工大臣のお答えであるのでありまして、その點は了解いたしましたが、これだけの資材を經濟安定本部としては、來年度にはたして確保することができるかどうか、私は非常に危んでおるのであります。この所要量の見積りにつきましても、業者側から言えば、あるいはこれでとうてい足りないと言うかも知れぬと思うのでありますが、一應商工省の御計畫の數量だけを見ましても、ただいま申し上げますように、はたしてこれだけが確保できるかどうかきわめて疑問だと思うのであります。先般商工大臣は、この五箇年計畫を立てるについては、經濟安定本部と大體の了解ができており、これくらいの資材は入手できるという見透しの上で、この計畫を立てておるのだという御説明があつたのでありますが、私は安定本部長官に對して、はたして確信をもつておられるかどうか、もしもこれに確信がないといたしますならば、三千三百萬トンは晝に書いた餅に終るのでありますが、安本長官はどういうふうにお考えでありますか、お伺いいたしたいと思うのであります。
この発言だけを見る →資材の問題について先般來いろいろお伺いいたしたのでありますが、安本長官もお見えでありますから、重ねてお伺いしたいと思います。資材の非常に拂底しておることは、いまさら申し上げるまでもないのでありますが、二十一年度の入手状況を顧みてみまするに、第一・四半期が平均八五%であり、第二・四半期が平均八〇%に落ち、第三・四半期の昨年の今ごろは、かなりひどくなりそうであつたので、それぞれ政府においても對策を講じておつたように記憶いたすのであります。はたせるかな、平均六〇%に落ちたのであります。從いまして、三月危機という言葉が生れてまいりまして、昨年の年末は特別の措置を講ぜられたのでありまして、第四・四半期には、比較的よくはいつたやに記憶しておるのであります。しかしながら、本年度に入りましても、依然として決してよくならぬのでありまして、二十二年の第一・四半期においては、壓延鋼材におきましては、所要量に對しまして、わずかに七三%しかはいつてない。これが第二・四半期にはいりまして五四%に落ちておるのであります。銑鐵につきましても、所要量に對して入手量は、第一・四半期が五八%、第二・四半期は三〇%に落ちておるのであります。釘については第一・四半期が八四%、第二・四半期に至つて三五%に落ちておる。針金、鐵線のごときも、たとえば第一・四半期に三五%、第二・四半期が一五%に激減しておるのであります。こういうふうにあげてまいりますと、たくさん率は出ておりますが、非常に心細い状態になつておるのであります。當面の石炭の出炭増産ということから、こういう資材状況では實に憂慮に堪えないような状況であるのであります。よほど政府におかれましても、また國民も一緒に協力して、強力なる措置を講じて推進しなければ、とうてい所期の出炭を見ることはできないのじやないか、かように思うのであります。しかるに先般政府では、來年度から五箇年の出炭計畫を發表されたのでありますが、これに關しましては、繰返し繰返し商工當局に御所見を伺つたのでありますけれども、私はまだ滿足のできるような御答辯に接し得ておらぬのであります。この五箇年計畫につきまして、たとえば二十三年度に三十三萬トン出す、この出炭のために所要資材がどれだけ要るかということをお尋ねいたしたのでありますが、それに對しまして政府から資料が出ておるのでありますが、普通鋼材については十三萬一千四百トンあればよろしい、銑鐵については三萬六千三百トン、鐵鋼製品については二萬八千六百トン、セメントにおいては十四萬三百トン、こういう數目にわたつて御發表いただいておるのであります。しかしたとえば普通鋼材につきましては、二十一年度の入手量の實績は六萬五千八百八十九トンでありまして、來年度所要の普通鋼材十三萬トンといたしますならば、昨年の入手量約二倍を必要とするということに相なるのであります。銑鐵につきましては、二十一年度の入手實績は九千百七十トンであります。來年度所要の量は三萬六千三百トンでありますので、昨年入手實績の約四倍を必要とするということになるのであります。鐵鋼につきましても、同様に約二倍、セメントにつきましても、昨年の入手實績の約四倍の數量を必要とする。こういう厖大なる資材が、はたして入手できますかどうか、これが私は今日において心配でならぬのであります。この間からも伺つたのでありますが、賠償物資として施設の撤去されるような關係もあるのではないかと思うのでありますが、これは十分見てあるのだという商工大臣のお答えであるのでありまして、その點は了解いたしましたが、これだけの資材を經濟安定本部としては、來年度にはたして確保することができるかどうか、私は非常に危んでおるのであります。この所要量の見積りにつきましても、業者側から言えば、あるいはこれでとうてい足りないと言うかも知れぬと思うのでありますが、一應商工省の御計畫の數量だけを見ましても、ただいま申し上げますように、はたしてこれだけが確保できるかどうかきわめて疑問だと思うのであります。先般商工大臣は、この五箇年計畫を立てるについては、經濟安定本部と大體の了解ができており、これくらいの資材は入手できるという見透しの上で、この計畫を立てておるのだという御説明があつたのでありますが、私は安定本部長官に對して、はたして確信をもつておられるかどうか、もしもこれに確信がないといたしますならば、三千三百萬トンは晝に書いた餅に終るのでありますが、安本長官はどういうふうにお考えでありますか、お伺いいたしたいと思うのであります。
和
和田博雄#5
○和田國務大臣 お答えいたします。來年度の物資需給計畫につきましては、輸出計畫とか輸入計畫とも關連いたしますので、安定本部で實はただいま愼重に檢討を加えておるところでございまして、經濟安定本部としてまだ最終的な決定には至つてはおりません。しかし來年度の出炭を、三千三百トンにするということにつきましては、これはこの計畫が實際確保されますように、その資材につきましても、實はわれわれの方として、それを確保するという方針で、檢討を加えておるのでございます。ただいま數字等につきましては、ただいま申しましたように、まだ最終の決定には至つておりませんが、鋼材について昨年度の數字をあげてのお話でありましたが、今年度の豫定としましては、大體八萬三千トンくらいの鋼材の豫定を、經濟安定本部としてはいたしておるわけでございまして、このものについて、われわれとしては一應第一・四半期では二萬一千トン、第二・四半期二萬一千トン第三・四半期二萬二千トンというのを、割當に對して配當いたしておるのでありまして、ただいまの資材の點につきましては、これは石炭が基礎でありますので、經濟安定本部としましても、必要な數字につきましては、十分檢討を加えて、ぜひ確保していきたい、こういうつもりで、あらゆる施策に檢討を加えておるのでございます。
この発言だけを見る →伊
伊藤卯四郎#6
○伊藤委員長 この際委員長から御希望を申しておきたいと思いますことは、先ほど淵上君から御要望もありましたように、政府側においても、きわめて明快なる答辯をしていただきたいということ、さらに淵上君にも御希望を申しておきたいことは、今まで審議中にかつて前例のないというほどの委員長は寛大にしまして、すでに淵上君にも今日まで六日間の質疑の繼續を許しているのであります。從いまして、重複しないように、法案を中心にして質疑をしていただきますよう、特に要望しておきます。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#7
○淵上委員 御注意はよく拜承いたしました。ただ何遍聽いても、何日かかつても、納得がいかなければ、結局審議が終らないのでありますから、納得のいくまで御説明願いたいと思うのであります。何日かかりましても、この重大なる法案のことでありまするから、納得させていただくような答辯をお願いしなければ、いたずらに囘數を重ね日を重ねるだけであります。どうぞ委員長におかれましても、さよう委員會の運營をお考え願いたいと思うのであります。
ただいま安本長官から御説明がありましたが、この乏しき中に非常なお骨折りを願い御苦心を願つて、資材の確保を期するという御決意でありまして、まことに心強く思つておりまするけれども、ただいまの御答辯の模様では、できるだけ確保したい、そのつもりでおるのだ、最善の努力をするのだという御趣旨に拜承するのであります。從いまして、三千三百萬トンは、資材がなければ出せないぞということに結論が相なるのであるます。繰返し先般から伺つておりまするが、そういう結論しかつかみ得ないのでありまして、まことに殘念に存じます。これは重ねてお伺いしてもこれ以上の御答辯はできぬかと思うので、しばらくこのまま保留いたしまして、次に進みたいと思います。
先般もちよつとお伺して、まだ結論に達していないのでありますが、來年度は新坑から二十萬トンを出す計畫だということでありますが、新坑は掘進して出炭するまでに相當の日子がかかるのが普通であります。資材の面から大體二十萬トンは出せるという御説明があつたのでありますが、新坑は在來坑に比較して、もちろん厖大な資材が要るのでありまして、どれくらいの資材が要るか、御説明をお願いしたいと思います。
この発言だけを見る →ただいま安本長官から御説明がありましたが、この乏しき中に非常なお骨折りを願い御苦心を願つて、資材の確保を期するという御決意でありまして、まことに心強く思つておりまするけれども、ただいまの御答辯の模様では、できるだけ確保したい、そのつもりでおるのだ、最善の努力をするのだという御趣旨に拜承するのであります。從いまして、三千三百萬トンは、資材がなければ出せないぞということに結論が相なるのであるます。繰返し先般から伺つておりまするが、そういう結論しかつかみ得ないのでありまして、まことに殘念に存じます。これは重ねてお伺いしてもこれ以上の御答辯はできぬかと思うので、しばらくこのまま保留いたしまして、次に進みたいと思います。
先般もちよつとお伺して、まだ結論に達していないのでありますが、來年度は新坑から二十萬トンを出す計畫だということでありますが、新坑は掘進して出炭するまでに相當の日子がかかるのが普通であります。資材の面から大體二十萬トンは出せるという御説明があつたのでありますが、新坑は在來坑に比較して、もちろん厖大な資材が要るのでありまして、どれくらいの資材が要るか、御説明をお願いしたいと思います。
石
石坂善五郎#8
○石坂政府委員 新坑開發用の資材として、ただいま安定本部と折衝中の數字は、昭和二十三年度の分として普通鋼材九千四百トン、銑鐵三千四百トン、鐵鋼二次製品千百トン、セメント二萬四千四百トン、抗木三十九萬七千石、一般用材五萬九千石ということになつております。
この発言だけを見る →伊
淵
淵上房太郎#10
○淵上委員 それに先立つてまず關連することをお伺いしたいのです。先般岡田委員から質問がありまして、坑夫の勤勞所得税について質問があつたのであります。それからその後新聞によつて、大體どういうふうの取扱いにしようかという政府では御協議の模様をこちらほら拜見しておるのでありますが、私はこの際まず商工大臣にお伺いしたいと思うのであります。炭鑛の坑内夫の仕事というものは、申すまでもなく非常な重勞働でありまして、先般七月二日でございましたか、加藤勘十君の質問の際に言われておりましたが、日本は世界に類例のない高率の災害死傷者數を出しておる。石炭百萬トンあたりの災害による死亡者の數が、英米においては二人ないし四人程度のものであるのに、わが國では實に十一人ないし十四人という驚くべき高率を示しておる。負傷者も三人について二人というような數字であるということを、加藤君は言われておりましたが、このたび石炭廳の御説明によりますと、さらに高率であるので、私は非常に驚いておるのでります。一年に千人あたりの災害による死亡者が、十九年度においては四人八分、二十年度においては三人五分、二十一年度においては二人七分。百萬トンあたりにつきましては、十九年度において死亡者が四十名、二十年度において四十八名、二十一年度において四十一名。加藤君の數字に比較してはるかに高率を示しておるのであります。申し上げるまでもなく、坑内の重勞働であることはもちろんでありますが、殊に落磐のおそれもあり、ガス發生の心配もあるのでありまして、私はこの際、直接間接を問わず、坑内夫は勤勞所得税を全免してもらいたい、かように政府に要望したいのであります。これは先般も申しますように、どうも坑内夫になりたがらぬ。殊に勞組の幹部なんかの人は、坑内夫はほとんどやらぬのでありまして、坑内夫の増産意欲を高揚せしめるために、特にそれくらいの奮發はしなければならぬ。これはすなわち炭鑛從業者全員の希望である。あるいは經營者側から言いましても、出炭能力があがることは當然でありまして、喜ぶべきことであります。私は八千萬國民の要望として、政府に坑内夫の勤勞所得税は全免するという措置に出られることを、お願いしたいと思うのであります。水谷商工大臣は、こういう坑内夫の勤勞所得税全免につきまして、大藏大臣と御交渉なさいましたことがあるかどうか、お尋ねいたします。
この発言だけを見る →水
水谷長三郎#11
○水谷國務大臣 ただいまの御意見は、なかなかむずかしい問題でございまして、社會黨といたしましても、第九十議會、第九十一議會におきまして、自由黨の石橋さんが大藏大臣をやつておられましたときにも、勤勞所得税のある程度の免税點の引上ということも唱えて修正案を出したのでありますが、當時の石橋大藏大臣は、それをお容れになりませんでした。ことほどさように、勤勞所得税の免税というものは、今の財政上、税制上におきましても、これはとうてい不可能なことでございますがゆえに、從つてわれわれといたしましては、坑内夫の所得税についての特別措置は考えておりますが、ただいま淵上さんが申されましたように、全免ということは、商工大臣としても、かつて一度も考えたことはございません。從つて大藏大臣に對して、そういうことを折衝したことはございません。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#12
○淵上委員 私は、ただいま申しますように、ひとつ全免してもらいたいということを、政府においてもう一遍御考究になつたらいかがかということを提唱いたしたいのであります。大藏大臣にお尋ねいたします、坑内夫の勤勞所得税は、かりに年一人一萬圓といたしましても、坑内夫が二十二、三萬か四、五萬くらいしかおりませんので、わずかに二十四、五萬圓であります。練達堪能な大藏大臣は、それくらいなへそくり財源がないくらいで豫算編成がおできにならぬこともあるまいと思います。石炭増産の重要性に鑑みまして、本年から早速坑内夫の勤勞所得税の全免をやつていただいたらいかがかと思うのでありますが、大藏大臣の御所見を伺いたいと思います。
この発言だけを見る →栗
栗栖赳夫#13
○栗栖國務大臣 お答えいたします。現下の財政は、この戰爭中十年間の赤字財政、さらに終戰以來極端なインフレーシヨン、物價騰貴による赤字財政によつて、非常な危殆に瀕しておるのであります。私は、財政が囘復をして、正常なる状態に置かれた場合におきましては、軍備その他の費用などというものは、從來要つたものは、要らなくなるのであります。これを文化、あるいは生産増強、あるいは勤勞階級の税の負擔の輕減というような方面に差向けていつて、そうして最も平和日本にふさわしい財政、税の負擔というようなこともいたしてみたいという理想はもつておるのでありますが、現状におきましては、地方財政は申すに及ばず、中央の財政も困窮をきわめておるのであります。しかして収入の面におきましては、租税収入が収入の大部分をなしておるのであります。また租税収入の中におきましても、勤勞所得者に對する税というのも、相當大きな部分を占めておるのでありまして、これをただいま坑内夫に對する勤勞所得税の全免というお話がありましたが、この數字についても、さように小さくなつておらぬかと思うのであります。これはそういうことをいたしますれば、波及するところは大きな部門にも及ぶのでございまして、こういう窮迫した財政のもとにおいては、これを實行することはできないと思うのであります。しかし勤勞所得者に對する負擔の輕減ということは、十分考えたい、こういう現在におきましても、事情の許す限り、財政の許す限りは考えたいと思いまして、今囘の追加豫算にあたりましては、議が確定いたしますれば、こういうような方法をとりたいと思うのであります。すなわち勤勞所得税に對する控除を二割から二割五分に引上げるのでございます。そうしますと、大體五萬圓から課税というくらいになるのであります。それから扶養家族の控除を、月一人二十圓を四十圓に引上げるのでございます。そういたしますと、月に大體百四十二圓の輕減となると思うのであります。この輕減は大體年収十五萬圓くらいの勤勞所得者は均霑ができると思うのであります。そうしてなお百四十二圓の輕減は、七月に遡及してやりたいと思つております。從つて七月、八月、九月、十月の額だけをこれは六百圓弱になると思いますが、お返しをしたいと思うのであります。これはあるいは十一月か、早い機會において支拂いと差引き拂いをしてお返しをしたい、かように考えておる次第でございます。それからなお今囘の追加豫算では、まだはつきりではありませんけれども、それは遠からずきまると思いますが、きまりますと、勤勞所得者に對しても、高率な所得者に對しては、税率の引上げをするのでありますけれども、七萬圓未滿のものに對しては、税率を引上げない、こういうふうにいたしたのであります。そこで普通の勤勞所得者は、増税の負擔をしなくてもよいようになると思います。なお炭鑛におきまして、坑内に勤勞されるところの人の超過所得についての税の輕減ということをただいま考えておるのでありますが、その方法等は目下研究中であり、なおその筋にも交渉中でございます。これも何かの方法でいずれできるようになるのではないか、こう思つておる次第であります。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#14
○淵上委員 私は坑内夫の勤勞所得税を、それが財源として何十萬圓になるか知らぬが、思い切つて全免するという態度まで、ひとつ腹をきめていただく必要がある。これがすなわち當面の増産奨勵に一つの有力なる方法だ、かように思うのでありますが、さらにひとつ商工省當局、大藏省も御研究おき願いたいのであります。
次に特定産業向けの石炭の販賣價格の價格差の問題であります。これは數量は大體本年度は一千萬トンだということでありますが、かりに三千萬トン計畫で一千萬トンだとすれば、來年度は一割増の一千百萬トンくらいかと想像いたします。そうしますと、基準價格六百圓引いた差額三百六十圓の一千百萬トン分でありますから、約四十億補給金が要るのであります。これは間違いなく、來年度は豫算に計上していただけるものだと思います。これがもしやれないようなことがありますと、結局資材ができなくなるのであります。この點念のため大藏大臣にお伺いしたいと思いますが、必ず補給金は四十億ばかりは計上できることになつておるかどうかをお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →次に特定産業向けの石炭の販賣價格の價格差の問題であります。これは數量は大體本年度は一千萬トンだということでありますが、かりに三千萬トン計畫で一千萬トンだとすれば、來年度は一割増の一千百萬トンくらいかと想像いたします。そうしますと、基準價格六百圓引いた差額三百六十圓の一千百萬トン分でありますから、約四十億補給金が要るのであります。これは間違いなく、來年度は豫算に計上していただけるものだと思います。これがもしやれないようなことがありますと、結局資材ができなくなるのであります。この點念のため大藏大臣にお伺いしたいと思いますが、必ず補給金は四十億ばかりは計上できることになつておるかどうかをお伺いしたいと思います。
栗
栗栖赳夫#15
○栗栖國務大臣 二十三年度の豫算につきましては、まだきまつておらぬのであります。方針もきまつておらぬのでありまして、ここではつきり御返事をすることはできないと思うのであります。ただ今日のような情勢が續き、なお財政が許す範圍においては考慮もいたしたいと考えておる次第であります。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#16
○淵上委員 これは本年竝びに來年度の問題でありますが、單に考慮するというくらいでは、結局石炭生産のために必要の資材ができなくなるのでありますので、ぜひともひとつ計上していただかなければならぬと思うのであります。さらにもう一つお尋ねいたしたいと思いますが、二十三年度からの石炭五箇年計畫におきまして、先般政府からの御提出による資料によりますれば、企業設備資金が百二十八億要るというのであります。増加運轉資金が十六億圓要ることになつているのであります。なおまた炭住資金が九十七億、合計しますと二百四十一億圓という資金が、その三口で要るのであります。まずお尋ねいたしたいのは復興金融金庫で石炭のために融通せしめる資金額は、どれくらいに本年度はおとりになつているのか、どれぐらい融通せしめ得られるか、それをお尋ねいたしたいと思います。
この発言だけを見る →栗
栗栖赳夫#17
○栗栖國務大臣 今年度の石炭に對する資金額は、實は復興金融金庫につきましては、過日國會の御協贊を經て、三百億の増資をいたしているというような次第でございます。この三百億は本年度内にすべて使つてしまうと思うのであります。そのほか復興金融金庫といたしましては、囘収の資金が相當出てくるのであります。こういうものを加えますと、やはりこの年度内に使い得る金は、五百億は超えるだろうと思うのであります。そして配分といたしましては、大體三月ごとに大體の計畫を立てて、配分をいたしているのでありまして、さらに毎月毎月にも情勢に應じて調整をとつているような次第であります。ただいまは第三・四半期について、その配分をいたしているのであります石炭の年度内までの資金は、これくらいの用意がしてございますので、十分賄い得ると思うのであります。それからさらにもし不足を見るようなことがございますれば、さらに増資とか、あるいは日銀資金の解放というようなことから、この貸出ができるのでございまして、この所要の金額を毎月毎月いくらにしていくかということは、今後の情勢によつてみなければなりませんが、その所要の金額がきまれば、それを十分カヴアーするだけの資金は、供給ができると申して差支えないと思うのであります。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#18
○淵上委員 大藏大臣に對する質問は、一應これでよろしゆうございますから、どうぞ……。
新坑の二十萬トンの質問に關連する質問を、先ほどからいたしておりましたが、先ほどお示しの資材は、私は既設鑛、在來鑛にお使いになつた方が、かえつて出炭の上からいいますと、效果が上がるんじやないかと、かように私は考えておりますが、商工大臣はどういう考えをおもちになつておりますか。
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水
水谷長三郎#19
○水谷國務大臣 ただいまの淵上さんの御意見は、現在の資材その他の關係から、新坑の開發に手をつけるよりも、舊來の炭鑛の施設の充實という點に重點をおく方がいいじやないかというお尋ねでありましたが、これはこの間の經營者の會議の場合におきましても、ある經營者からそういうようなお言葉をいただきましたのですが、先に示しました五箇年計畫によりましても、やはりある程度の新坑の開發ということに手を染めなければ、出炭のカーヴが上がつていかないのでございまして、われわれといたしましては、その舊來の炭鑛の施設の充實と新坑開發というものを、どのように適當に調整しなければならぬかという點に、留意いたしましてやつていきたい、このように考えておる次第でございます。
この発言だけを見る →伊
淵
伊
淵
淵上房太郎#23
○淵上委員 二十萬トンの石炭がすぐ來年にでも出るということを前提に立てたところの構想のようでございますが、一體二十三年度のうちに、かりに一萬トンずつ出る山が二十としますと二十萬トンになりますが、どことどこからお出しになるつもりですか。私は新坑で第一年度からそうすぐに出るところはないと思いますが、具體的にどういう御計畫でおられますか。
この発言だけを見る →水
水谷長三郎#24
○水谷國務大臣 山の名前を示せということでございますが、それは今ここで言うことは差控えたいと思います。大體二十三年度におきましては、出炭炭鑛七、掘進炭鑛二十二、これによる出炭は二十萬トンという目途のもとにやつていきたい。このように考えている次第でございます。
この発言だけを見る →淵
吉
淵
吉
淵