淵上房太郎の発言 (鉱工業委員会)
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○淵上委員 ただいま委員長から私の質問があまり長くなるから、もうやめてくれぬかという御相談がありました。私は本日で第七日目で、今までいろいろな角度からお尋ねしてきましたけれども、根本の問題及びいろいろな問題について、納得のいかない點が遺憾ながら多々殘つておるのであります。何のために質疑をするのかというと、要するに理解、納得しなければならぬ。それがために質疑をするのであります。本法案がはたして増産になるか、減産になるかということを審議するのは、私は國民に付託されたるわれわれ國會の重大義務であります。從いまして、私は納得のいくまで聽かなければならぬので、委員長の御相談はお斷りしておるのであります。なお引續きまして少しお伺いいたしたいのでありますが、どうか納得のいくような説明を、大臣竝びに政府委員におかれても、いたされるように、委員長からも御注意を願いたいと思います。議事進行のために、尋ねたことを納得させるような答辯をなさることが議事進行になるのであります。ただ時間的に何とかかんとか相談をなさるということは、私は國會の審議權を議員みずから放棄することであり、國民に對してまつたく申し譯のない義務の懈怠である。かように思うのであります。どうか同僚委員の皆樣におかれても、御質問の順をお待ちになつておられる熱心な方がたくさんおられるのでありますが、もうしばらく納得のいくように御答辯をいただきますまで繼續さしていただきたい。かように私は思うのであります。これはわれわれ國會の重大義務だと思うから、かように私は切望してやまないのであります。
まず新坑の問題を引續きお伺いいたしますが、私は專門家の方に——私自身は門前の小僧であまりわかりませんので、はたして第一年度から二萬トンも三萬トンも、あるいは五萬トンも出るものかどうかということを聽いたのでありますが、なかなかむずかしい問題のようであります。二十二年の第一年には、四月の一日から沿層露頭からかりに坑口を打込んでいくといたしましても、まず一日に一間半ずつ掘つていくとしまして、一月に二十五日やつていくものとして、四箇月で百日かかつて百五十間掘つていく。本卸しと釣卸しとをやりまして、ずつと一日の日から石を出しまして、その線でほぼ二千四百四十トンくらいが關の山、これは最高の能率をあげたそうであります。四箇月目に七月三十一日から右一方、左一方を始める。これは年度内に千二百九十六トンずつであります。それからさらに六箇月經ちまして、要するに二月の一日のころに右二方、左二方を卸して、この兩翼で三百七十二トンずつ出る。合計いたしまして八千二百二十二トン、これはマキシマムの能力である。一つの炭鑛から四月の一日から石を出し始めて一萬トンである。最大能力を發揮して一萬トンである。一つの炭鑛から二萬トンとか五萬トンとかいうことは、はたしてやれるものであるかどうか、きわめて疑わしいのであります。先般大臣の御説明によりますれば、まず新坑七坑の中、五萬トン出す遠幌の問題であります。これは夕張本鑛の減産を防ぐために開坑操業しておるものだそうでございますが、これはすでに昭和十九年ごろから開坑して著炭しておる山かと思うのであります。二十二年度の下期にこの炭鑛は坑道掘進のために三千三百二十萬圓の融資を受けることに相なつておりますが、お示しの五萬トンを期待されている遠幌の新坑というのは、新坑でなくて掘進炭坑じやないかと思うのでありますが、この點はどうなつておりますか、御説明願いたいと思います。