鉱工業委員会
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会
会議録情報#0
昭和二十二年十月二十七日(月曜日)
午前十時五十七分開議
出席委員
委員長 伊藤卯四郎君
理事 大矢 省三君 理事 岡田 春夫君
理事生悦住貞太郎君 理事 澁谷雄太郎君
理事 早川 崇君
今澄 勇君 金野 定吉君
松本 七郎君 村尾 薩男君
生越 三郎君 庄 忠人君
西田 隆男君 三好 竹勇君
有田 二郎君 淵上房太郎君
前田 正男君 高倉 定助君
出席國務大臣
商 工 大 臣 水谷長三郎君
出席政府委員
石炭廳長官 菅 禮之助君
石炭廳次長 吉田悌二郎君
商工事務官 渡邊 誠君
商工事務官 平井富三郎君
商工事務官 石坂善五郎君
委員外の出席者
商工事務官 塚本 敏夫君
專門調査員 谷崎 明君
專門調査員 保科 治朗君
—————————————
本日の會議に付した事件
臨時石炭鑛業管理法案(内閣提出)(第六四號
)
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この発言だけを見る →午前十時五十七分開議
出席委員
委員長 伊藤卯四郎君
理事 大矢 省三君 理事 岡田 春夫君
理事生悦住貞太郎君 理事 澁谷雄太郎君
理事 早川 崇君
今澄 勇君 金野 定吉君
松本 七郎君 村尾 薩男君
生越 三郎君 庄 忠人君
西田 隆男君 三好 竹勇君
有田 二郎君 淵上房太郎君
前田 正男君 高倉 定助君
出席國務大臣
商 工 大 臣 水谷長三郎君
出席政府委員
石炭廳長官 菅 禮之助君
石炭廳次長 吉田悌二郎君
商工事務官 渡邊 誠君
商工事務官 平井富三郎君
商工事務官 石坂善五郎君
委員外の出席者
商工事務官 塚本 敏夫君
專門調査員 谷崎 明君
專門調査員 保科 治朗君
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本日の會議に付した事件
臨時石炭鑛業管理法案(内閣提出)(第六四號
)
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伊
淵
淵上房太郎#2
○淵上委員 ただいま委員長から私の質問があまり長くなるから、もうやめてくれぬかという御相談がありました。私は本日で第七日目で、今までいろいろな角度からお尋ねしてきましたけれども、根本の問題及びいろいろな問題について、納得のいかない點が遺憾ながら多々殘つておるのであります。何のために質疑をするのかというと、要するに理解、納得しなければならぬ。それがために質疑をするのであります。本法案がはたして増産になるか、減産になるかということを審議するのは、私は國民に付託されたるわれわれ國會の重大義務であります。從いまして、私は納得のいくまで聽かなければならぬので、委員長の御相談はお斷りしておるのであります。なお引續きまして少しお伺いいたしたいのでありますが、どうか納得のいくような説明を、大臣竝びに政府委員におかれても、いたされるように、委員長からも御注意を願いたいと思います。議事進行のために、尋ねたことを納得させるような答辯をなさることが議事進行になるのであります。ただ時間的に何とかかんとか相談をなさるということは、私は國會の審議權を議員みずから放棄することであり、國民に對してまつたく申し譯のない義務の懈怠である。かように思うのであります。どうか同僚委員の皆樣におかれても、御質問の順をお待ちになつておられる熱心な方がたくさんおられるのでありますが、もうしばらく納得のいくように御答辯をいただきますまで繼續さしていただきたい。かように私は思うのであります。これはわれわれ國會の重大義務だと思うから、かように私は切望してやまないのであります。
まず新坑の問題を引續きお伺いいたしますが、私は專門家の方に——私自身は門前の小僧であまりわかりませんので、はたして第一年度から二萬トンも三萬トンも、あるいは五萬トンも出るものかどうかということを聽いたのでありますが、なかなかむずかしい問題のようであります。二十二年の第一年には、四月の一日から沿層露頭からかりに坑口を打込んでいくといたしましても、まず一日に一間半ずつ掘つていくとしまして、一月に二十五日やつていくものとして、四箇月で百日かかつて百五十間掘つていく。本卸しと釣卸しとをやりまして、ずつと一日の日から石を出しまして、その線でほぼ二千四百四十トンくらいが關の山、これは最高の能率をあげたそうであります。四箇月目に七月三十一日から右一方、左一方を始める。これは年度内に千二百九十六トンずつであります。それからさらに六箇月經ちまして、要するに二月の一日のころに右二方、左二方を卸して、この兩翼で三百七十二トンずつ出る。合計いたしまして八千二百二十二トン、これはマキシマムの能力である。一つの炭鑛から四月の一日から石を出し始めて一萬トンである。最大能力を發揮して一萬トンである。一つの炭鑛から二萬トンとか五萬トンとかいうことは、はたしてやれるものであるかどうか、きわめて疑わしいのであります。先般大臣の御説明によりますれば、まず新坑七坑の中、五萬トン出す遠幌の問題であります。これは夕張本鑛の減産を防ぐために開坑操業しておるものだそうでございますが、これはすでに昭和十九年ごろから開坑して著炭しておる山かと思うのであります。二十二年度の下期にこの炭鑛は坑道掘進のために三千三百二十萬圓の融資を受けることに相なつておりますが、お示しの五萬トンを期待されている遠幌の新坑というのは、新坑でなくて掘進炭坑じやないかと思うのでありますが、この點はどうなつておりますか、御説明願いたいと思います。
この発言だけを見る →まず新坑の問題を引續きお伺いいたしますが、私は專門家の方に——私自身は門前の小僧であまりわかりませんので、はたして第一年度から二萬トンも三萬トンも、あるいは五萬トンも出るものかどうかということを聽いたのでありますが、なかなかむずかしい問題のようであります。二十二年の第一年には、四月の一日から沿層露頭からかりに坑口を打込んでいくといたしましても、まず一日に一間半ずつ掘つていくとしまして、一月に二十五日やつていくものとして、四箇月で百日かかつて百五十間掘つていく。本卸しと釣卸しとをやりまして、ずつと一日の日から石を出しまして、その線でほぼ二千四百四十トンくらいが關の山、これは最高の能率をあげたそうであります。四箇月目に七月三十一日から右一方、左一方を始める。これは年度内に千二百九十六トンずつであります。それからさらに六箇月經ちまして、要するに二月の一日のころに右二方、左二方を卸して、この兩翼で三百七十二トンずつ出る。合計いたしまして八千二百二十二トン、これはマキシマムの能力である。一つの炭鑛から四月の一日から石を出し始めて一萬トンである。最大能力を發揮して一萬トンである。一つの炭鑛から二萬トンとか五萬トンとかいうことは、はたしてやれるものであるかどうか、きわめて疑わしいのであります。先般大臣の御説明によりますれば、まず新坑七坑の中、五萬トン出す遠幌の問題であります。これは夕張本鑛の減産を防ぐために開坑操業しておるものだそうでございますが、これはすでに昭和十九年ごろから開坑して著炭しておる山かと思うのであります。二十二年度の下期にこの炭鑛は坑道掘進のために三千三百二十萬圓の融資を受けることに相なつておりますが、お示しの五萬トンを期待されている遠幌の新坑というのは、新坑でなくて掘進炭坑じやないかと思うのでありますが、この點はどうなつておりますか、御説明願いたいと思います。
渡
渡邊誠#3
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。新坑からどの程度の炭が出るかという點につきましては、新しく昭和二十三年からを取上げませんでも、炭鑛の仕事は年々新しい地域を掘り終ると、次の新しい地域を掘つていくというかつこうになりますので、年度を切りまして、一齊にスタートするわけにはまいりませんので、一昨年から準備しているところも、昨年中に出炭に至らずして、本年出炭に至るというのもございますし、昨年から著手をいたしまして、繼續中のものが明年から出炭するというものもあつて、それらが總合せられまして、從來から掘つておる坑内の地域と新しい地域を足し合わせて何ほどの出炭ということになつていくわけでありまして、ここに急に新坑を開發する部分が新たに生れ出たというわけではないわけであります。從いまして、今のお話の遠幌の場合のごとき、まことに御説の通りであります。これに對しては、從來から準備が進んでいるわけでありまして、たまたま昭和二十三年度中に、新たにその地域から出るものを約五萬トンと推定をいたしまして、計畫の中に織りこんでいるわけであります。なお遠幌については、現在の日本全體としての炭鑛の情勢を考え合わせまして、なお新たに現在の計畫と並行した新たなる坑道を掘鑿いたしまして、そうして昭和二十七年と申しますか、二十八年と申しますか、將來のためになおこの地域からの増産ができるような、明年度の出炭に直接寄與いたしませんけれども、相當に寄與するための掘進坑道をも併せ行いたい。こういうふうに考えて計畫しております。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#4
○淵上委員 明年度の出炭に直接寄與しないと言われるが、新坑として五萬トン掘るんだという聲明をされているのであります。ただいまの御説明によりますれば、出炭炭坑七坑でなくして、掘進炭坑二十二坑の中にはいつているんじやありませんか。しからば今お話の遠幌は出炭炭坑七の中にはいつていない舊坑である。あるいは舊坑でなければ掘進炭坑の二十二の方にはいつているんじやないか。どつちが正しいのか御説明を願いたい。
この発言だけを見る →渡
渡邊誠#5
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。遠幌炭鑛は新たに明年度、すなわち二十三年度に出炭を見込んでおりますので、明年度出炭があるという炭鑛の中に入れて計畫しております。同時に出炭のみならず、別の部分の掘進をも行つて、昭和二十六年、七年度現在の計畫だけで將來を考えているよりも、もつと多い出炭を出し得るようにな新たな別の掘進計畫をも附け加えてやつております。しかし明二十三年度に出炭があるという意味で、出炭のある方の炭鑛に入れております。
この発言だけを見る →淵
渡
渡邊誠#7
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。炭鑛の作業については、時々刻々いろいろな變化がございますが、五萬トン出るものとして計畫をいたしており、出るものと考えております。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#8
○淵上委員 五萬トン出るという言明をはつきり聽いております。どうもただいまの二、三囘の御答辯では、出炭坑ではないような氣がするのでありますが、はつきりしませんから、續いて次に移ります。私がこれを聽きますのは、念のために申しますが、二十三年度、第一年度においては三千三百萬トンのうね二十萬トン、五千六百カロリーを新坑から出すという計畫でありますけれども、これが第二年が五十萬トンとなり、第三年は百五十萬トンになる、こういう點から、はたして第一年度に三千三百萬トン出るか出ないか、正しい具體性のある計畫であるかどうかを聽きたいために、まず二十萬トンという問題から聽いているのであります。これがもしはつきりした説明ができなければ、要するに三千三百萬トンは架空の計畫であるということに相なるのでありまして、まずこういう坑口から切りこんでいかなければならぬと思うのであります。
次にお伺いいたしますが、三井福住二萬トンの計畫、これはすでに著炭して掘進炭も出しているはずであります。今驛から非常に遠いので、運送設備の整備中と聞いておりますが、これも掘進炭坑であるじやないかと思います。出炭炭坑じやないじやないか。かように私は思うのでありますが、いかがでありますか。
この発言だけを見る →次にお伺いいたしますが、三井福住二萬トンの計畫、これはすでに著炭して掘進炭も出しているはずであります。今驛から非常に遠いので、運送設備の整備中と聞いておりますが、これも掘進炭坑であるじやないかと思います。出炭炭坑じやないじやないか。かように私は思うのでありますが、いかがでありますか。
渡
渡邊誠#9
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。明二十三年度にどれだけ出炭するかということを考えますときに、計畫を策定する當時の現在の炭鑛の力というものと、現在豫想される炭坑の中から出る出炭のほかに、現在計算されたもののほかに別途に出るもの、こういうふうに分類をいたして、それが新しい坑口の地域から出るものを新坑から出炭するものという分類をいたしておるわけでありまして、ただいまのお話のように、本年度中に相當の掘進をいたしておらなければ、明年度の出炭はないわけでありまして、明年度の出炭は、明年度掘進を著手したもののみから出るのを新坑の出炭というふうにわける分類の仕方もあるかもしれませんが、この出炭の分類のいたし方は、出炭の現有勢力と、別途に加わる勢力とを便宜分類して、新たなる地域からの出炭として考えられたのが、この七炭坑でございます。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#10
○淵上委員 どうもはつきりいたしません。二萬トン明年に出すという三井福住も掘進炭鑛の方に屬するのであつて、出炭炭坑の中にはいらないじやないか、今の答辯からかように解釋されるのであります。太平洋地區と稱される五萬トン、これも三井の經營で、本年の夏ころからすでに著炭をしておつて、やはりこれも出炭炭坑でなくて掘進炭坑である。かように私は想像するのであります。現に二十二年度下期の融資も、炭車三百五十五萬圓、運搬設備三百八十萬圓、採炭機械五百萬圓、選炭設備二百五十萬圓、坑道掘進千九百萬圓、その他緊急設備費千八百十五萬圓、合計五千二百萬圓の融資が本年度の下期にあることになつておりますが、これまた出炭炭坑でなくて掘進炭坑でないかと思つておりますが、どうなつておりますか。
この発言だけを見る →渡
渡邊誠#11
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。出炭坑と掘進炭坑という意味が、私の申し上げている意味が違うのかもしれませんけれども、炭坑の作業といたしましては、出炭をいたしますと同時に堀進をしておるわけでありまして、また掘進をいたしませんければ、出炭が出ないわけでありまして、明年度の出炭のある炭坑は、本年度掘進をいたして、それに必要なる資金資坑を投じてなければ、明年度の出炭は出ない。同時に明年度また掘進を一層増加いたしまして、翌年度に出炭を増加する。こういう順序になるものであると私は考えております。從いまして、これらの炭坑は明年度新たなる出炭をする地域である。こういうふうに考えて分類いたしておるわけであります。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#12
○淵上委員 しからばこの炭坑もまた掘進炭坑二十二の中であつて、新坑ではない。かように結論せざるを得ないのであります。出炭炭坑七つの新坑の中にはいらないものだ、かように私は今の御説明で了解するのであります。赤平につきましても、本年度下期、すでに三千四百萬圓の融資を受けることになつておりまして、運搬設備九百五十五萬圓、運炭設備四十二萬圓、採炭機械二十八萬三千圓、坑道掘進費千七百六十三萬七千圓、その他緊急設備費六百十一萬圓合計三千四百萬圓、これもまたいわゆる出炭炭坑でなくして新坑に屬するものではない、舊坑である。かように解釋してもよろしゆうございますか。
この発言だけを見る →渡
渡邊誠#13
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。七炭坑のうち小倉地區の以外は掘進をすでにいたしておりまして、明年度から出炭をするという炭坑でございまして、明年度これだけの出炭をするという點につきましては、間違いないものと信じて計畫を進めておるわけでありまして、この炭坑を稱して新坑でないという考え方は、私にはちよつと納得できないので、新しい地域からこれだけの出炭ができるという分類をいたしておる次第であります。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#14
○淵上委員 それでは今の御説明よくわかりました。私も小倉だけが新坑であつて、あと六坑は新坑でない、かような結論をもつておつたのでありますが、ただいまの御説明によりまして、小倉だけが新増であつて、あとの六坑でないという結論に確信を得たのであります。先般大臣の説明では出炭炭坑の新坑は七つ、掘進炭坑の新坑は二十二と言われたことは、これでうそであつた、間違つておつたと、私はさように聽きますが、それでよろしゆうございますか。
この発言だけを見る →渡
渡邊誠#15
○渡邊(誠)政府委員 申上げます。現在掘進をいたしておる炭坑は新坑でないという解釋はいたしておりませんので、新たに出炭状態にはいるものを、すでに著手をしておるものであつても出炭状態にはいる地域の炭坑であるという解釋は、通常の常識をもつて新坑と申すことに、私は考えております。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#16
○淵上委員 今の御説明では政府委員の方の解釋は、少くとも新坑にはいるのだという御説明であります。そういう意味において出炭炭坑の新坑が七つ、私はどうも非常におかしな説明だと思つております。要するに大臣の發表されましたる新坑の出炭炭坑七というのは、新坑でないのが六坑あるというふうにしか解釋できないのであります。もう一つの小倉炭坑は、新坑であるのかと思つておるのでありますが、これは聞くところによると、小倉炭坑は鑛區が二つにわかれておつて、眞中に遮斷した區域があつて、この區域は公害があるというので、小倉炭坑出願の場合においては許可されなかつた。他の人から出願して新たに許可になつた。しこうして現在まだ紛爭が解決できてないやに聞いておるが、この在來の小倉炭坑は、第二の三池とでも言われる非常に有望な炭坑だと言われております。星條旗紙あたりも、燃料不足に惱む日本のホープだというて、非常に驚異の眼をもつて見ておる有力な炭坑であるのでありますが、ただいま申しますように遮斷鑛區がありますために、掘進が不能になるおそれがあるのであります。この紛爭も納まらない小倉炭坑において、二十三年度、第一年度に二萬トンがはたして豫期し得るかどうか、ここの炭質は宇部あたりと大體同じであつて、四千八百カロリーから六千カロリーまでということでありますが、平均五千六カロリー二十萬トン新坑計畫から申しましても、炭質から申しまして五千六百カロリーのものがとれるかどうか、しかも量におきまし、先ほど申すように二萬トンが期待し得るかどうか、私はとうてい來年度二萬トンはおろか、一萬トンもとれないじやないかと思つておるのでありますが、どういう御見解でおられるか、それをお伺いいたします。
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渡邊誠#17
○渡邊(誠)政府委員 お答いたします。小倉炭鑛の海岸地區に新たな鑛區があつて、掘進に困難を續けているというお話でございますが、これは鑛業法に基く鑛業權の設定によりまして、そういうことが起るとすれば、この問題はいかにして計畫を實施するかというのは、別途の紛爭を解決する問題として片づけるものだと存じますが、小倉炭鑛の炭層の所在は、比較的淺い地域にあるのでありまして、その鑛區の中から掘らねばならぬと必ずしもきまつておるわけではなくて、海岸地域から斜坑をおろす地域はある。同時に鑛區内といえども鑛區のじやまにならぬ方法をもつて斜坑をおろすということもできると考えております。同時に炭資の點につきましては、ただいまの説明のカロリーは、全體を平均いたしまして、その程度の計畫をいたしてあるのであります、小倉炭鑛から出る炭のカロリーを特に指定して申し上げてあるわけではないと存じます。結局小倉炭鑛につきましては、後天的の障害があるために實施されるかされないか、これは法律に基く權利の問題でありまして、これをいかにして調整するかというのは、現在起りつつある問題の解決のスピードによつて決定するものであり、現在はぜひこういう出炭のできるような形にもつていきたい。地方商工局等を督勵して努力いたしておる次第でございます。二萬トンの數量につきましては、著手の時期とのにらみ合いになりますが、これらの計畫というつものは、いずれも著手の時期を一應、豫定いたしまして、こういうふうにいくと見られておりますので、二萬トンの出炭が、いささか困難であるかもしれないという御意見があるかもしれませんが、こういうふうにいくようにぜひやり遂げるというつもりで、計畫を進めておるわけであります。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#18
○淵上委員 二萬トンはぜひやり遂げるという計畫である。坑口はどこからつくり、いかなる方法で開鑿を始められるか。小倉は私の郷里でありまして、あの邊の地域は私も汽車の上からもよく見ているのですが、どの邊から打ちこんでいくか、そこをはつきり御説明にならぬと、私は一萬トンも來年度出ないのじやないか、かように思うのでありますが、どういう計畫になつておりますか。
この発言だけを見る →渡
渡邊誠#19
○渡邊(誠)政府委員 小倉炭鑛は、現在小倉炭鑛自身の鑛區内から、探炭坑道の掘進を進行さしております。そしてもし海の中の地域を採掘いたしますとするならば、その掘進坑道をもつて、探炭坑道といたしますれば、ただいまお話のございました他の鑛區内を通過しなければならないということになると思います。從來鑛區のなかつた當時には、その鑛區をつまり鑛外地の地域を通過して、さきの海底地區に著達する。こういう考えでおつたのであります。しかしながら、その間に鑛外地が鑛區に設定せられるせられぬにかかわりませず、あまりに坑道の延長が長くなりまして、運搬、通氣に影響を及ぼすと考えられますので、陸地の一番端に相當する地域に、一應計畫しておるところでは約二百メートルくらいの斜坑をおろして、從來からの探炭坑道の延長の長過ぎるところをもつと短かくして、通氣、運搬に便するようにいたしたい。こういう計畫で考えておる次第でございます。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#20
○淵上委員 ボーリングやぐら第一號というのは、この夏建てられましたのは、これは以前の小倉炭鑛の方だと私は見ておりますが、今のお話のどの邊からやるのでありますか。完全に私は空想じやないかと思つておるのでございまして、來年度に期待する二萬トンの半分も出まいということを私は想像しております。これ以上聽いても無理だと思いますのでやめますが、要するにこの出炭炭坑七坑というのは、新坑であるのは小倉炭鑛だけで、これは御説明の通りあと六坑は新坑でない。殊に沖山あたりは、ずいぶん前からやつておるのでありまして、杵島につきましても、すでに大分本年度の貸付もできており、要するに六鑛は新坑でなかつたということが、ここで判明したわけであります。大臣の御説明と違つておる。かような結論に達しておるのでありますが、石炭廳當局はそれでよろしいのでありましようか。念のためにもう一度伺つておきたいのであります。
この発言だけを見る →水
水谷長三郎#21
○水谷國務大臣 新坑というのはいかなるものであるかということは、さきに渡邊生産局長が定義いたしましたのが私は正しいと思つております。これに對してあなたが、新坑というものに別の定義を下しておられるのございますが、われわれは石炭廳の下したるもとにおいて、新坑というものは、このようなものだと見て、私は新坑はこれこれというように觀測を下しておる次第でございます。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#22
○淵上委員 五箇年計畫の第二年、新坑五十萬トン、五千八百カロリー、こういう御計畫でありますが、出炭炭坑何坑であり、掘進炭坑何坑であるかをお示しいただきたいと思います。合わせて出炭炭坑の個所どこどこであるかをお示し願いたい。
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渡邊誠#23
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。二十四年度、二十五年度、二十六年度、二十七年度と五箇年計畫というものは、産業全體の調整總合のために計畫されておるものでございますが、具體的に諸般の産業情勢、あるいは炭鑛の情勢の變化等ございますので、二十四年度以降につきましては、大體の目安をつけて進んでおるのでありまして、これについて詳細な計畫は、現在の炭鑛としては立てても、またそれが十分な價値のない場合も考えられますので、大づかみな計畫をしておるだけでございます。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#24
○淵上委員 そうすると五箇年計畫につきまして、私は第五箇年までまず新坑を聽き、しこうして現在鑛をずつと聽いていこうと思つておりましたが、計畫は今立つていない、今の御答辯でかように解釋してよろしいものかどうか、もう一遍お伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →渡
渡邊誠#25
○渡邊(誠)政府委員 何にもなしでただ漠然と計畫をいたしておるというわけではございませんので、計畫には一應の基礎を設けていたしておりまするが、變化のはなはだしい現在の情勢、特に工場と違う炭鑛というようなものを扱いまするのには、責任をもつた正確なる數字、明後年すなわち二十四年度以降のものについて確實なるものを現在つくるということは、むしろそれ自身の確實性に對しての心配があると思います。しかしながら、現在の姿として、一應計畫を立てて進んでおるわけでありますので、その計畫の大體の點について申し上げることにいたします。それは、二十四年には七地區を新たに進めたいと考えております。二十五年には、六地區を新たに進めたいという豫想をいたしております。その先の方に至りますと、漸次計畫の進行に伴いまして、いろいろな情勢に應じた變化をもたらす。大體それはどういうことかと申しますと、それらの著手いたしましたものが、二十六年、七年と順次出炭が出ていく。先ほどからたびたびお話のございましたように、二十五年に掘進に著手いたしましたものが、二十六年、七年というふうに、順次次の年からそれぞれ炭鑛の状況に應じて出炭をしてくる。こういうことになるように、今考えておりまして、新たに一應この計畫として著手するものは、二十五年までに今申し上げた數の地區を著手いたしたいというふうに考えております。從つて新たに二十七年に著手いたしませんでも、これらの時期に計畫をいたしましたものが著炭をいたし、あるいは片磐の構造がつき、切羽が設けられて出炭を生み出すようになる。こういう計畫で進んであります。
この発言だけを見る →淵
淵上房太郎#26
○淵上委員 大體はつきりしない御計畫のようでありますが、しからば、第一年に三千三百萬トン、第二年に三千六百萬トンと順次進んで、第五年に四千三百萬トン、こういう御計畫はきわめて空疎な計畫であつて、具體性のない、現實性のないものだと斷ぜざるを得ないのであります。マツカーサーの總理に宛てました書簡にもごらんのように、新しい計畫としてもしも採擇されたならば、それのみがこの責任の所在の變更、權利をジヤステイフアイすると書いてあるのでありまして、これでは新しく生産目標、計畫を引上げるということはできない、具體的計畫が何もない、かように言わざるを得ないのであります。從いまして、この國家管理法案というものは、具體的計畫も現實性も何もない單純な空中樓閣にすぎない夢物語みたいな案だ、かように私は判斷せざるを得ないのであります。これではたして連合軍最高司令部に對して申譯が立つと政府は考えておられるのか。私は今日まで委員長からもうやめてくれぬかと言われるくらいまで、はたして増産になるかどうかという觀點から、連日質問を續けてきたのでありまするが、ただいまの御説明のごとく、具體的現實性のない國家管理案といたしますれば、いずれまたその筋にしつかりした答辯をし得なかつたということを強く知り得られる機會をつくりたいと思うのであります。まことに遺憾千萬に思うのであります。繰返し申しますが、要するにこの五箇年計畫というものは、きわめて空疎なものである、かように判斷せざるを得ないのであります。私のこの判斷に對しまして、商工大臣はいかようにお考えになりますか。
この発言だけを見る →水
水谷長三郎#27
○水谷國務大臣 ただいまの淵上さんの言葉は、昭和二十四年度以降における計畫が、昭和二十三年度の初年度におけるように具體性がないから、これは夢物語であるというように御解釋のようでございます。淵上さんも好んでよく外國の例を引かれまするが、これまでのソ連の五箇年計畫、あるいはドイツの四箇年計畫というものも、おそらく研究されておいでのことと思いますが、その五箇年計畫のうちの初年度の具體的な計畫に對して、二年度はどういう計畫になつているか。すなわち五箇年計畫を立てる場合において、いかなる國においても、淵上さんの言うような一年から五年までの具體的な五箇年計畫を立てたところがあつたならば、ひとつお示しを願いたいと思つております。
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淵上房太郎#28
○淵上委員 新坑を開發するのには、地形の整備をやつたり、巻上機のすえつけをやつたり、あるいは運搬の道路をつくつたり、運搬の設備をやつたり、それから選炭機の手配をしたり、あるいは事務所の手配をしたり、あるいは從業員の合宿所の手配をしたりしなければならぬのでありますから、四月一日から來年の三月三十一日までに、新坑から二十萬トンを出すということについては、きわめて無理がある。今日すでにその手配にかからなければならぬが、然るに先ほどからの御見解によりますれば、新坑とは、必ずしもそのときになつて始めたものでなくても、今からやつているものも新坑だと言われるので、さように解釋いたしまして、しからば第二年次、第三年次と順次新坑の具體的な御計畫を聽こうと思つたのですが、遺憾ながら御説明ができないので、この點は、私は納得いきませんので、さらに後刻伺うことにいたします。
一昨日も伺つておつたのでありますが、炭價の問題についてお尋ねいたします。九月の下旬には、數班にわかれて、北九州方面の原價監査をやられたのでありますが、その原價監査の結果は、どういう状態だつたか、一應商工大臣は復命報告を聽いておられることと思いますので、お尋ねをいたします。もし大臣がお聽きになつていなければ、政府委員の方からでも御説明願いたいと思います。
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渡
渡邊誠#29
○渡邊(誠)政府委員 お答えいたします。炭價の監査と申しますか、生産費の監査につきましては、先般九州山口の一部について、これを實施いたしました。これは物價廳において、その所管上調査班を編成いたしまして、そうしてそれに必要なる人員を他の官廳からも參加いたさせまして、一應の調査を終りまして、ただいまは常磐地區及び北海道地區について調査班が調査中でございますので、それらを總合して物價廳の報告がまとまりましたときにお答えができる。こういうふうに考えております。
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