井手成三の発言 (国土計画委員会)
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○井手政府委員 非常に實情の問題でございますので、私からはどうかと思いましたのですが、今お話になりましたことく、生活程度の高いところに行くのが自然の現象であつて、それを抑えるということは人權を無視するものであるし、かつまた非常に不自然なことであるということでありましたが、まさに生活のしやすい所、あるいは生活の便宜が多い所に行くのが人情の常でありますし、普通そうなつていくと思います。それをできるだけ伸ばして、皆がお互いに生存し合うことができれば、それが最も好ましい生活だと私どもは思います。從つてこういう法律がない方が、理想の場合においては望ましいと存じますが、現在の戰災をたくさん受けましたあと、また引揚者も多い、失業者等も非常に樂しく暮していくにつきましても、他の角度から見て一定の制約を受けなければならないということが、遺憾ながら私どもの現在の状況であろうと思うのであります。これは御質問の御趣旨はよくわかりますが、政府といたしましては、どうしてもこの法案をしばらくの間はお願いして、そうして、もう少し他のいろいろな施設と相まつて、過度の人口集中を一應防ぎつつ、よい人口分散といいますか、職業分配といいますか、生活ができます日を待ちたいと考えている次第でありまして、この都市だけが何か特權的になるのではないかと仰せられまして、多少そこのところが、十萬の所の九萬五千の所とどうか、その指定された所と隣村地でどうかというようなところもあろうかと思いますが、まずこの邊でひとつ我慢してしばらくやらしていただきたいという考えでございます。