井手成三の発言 (国土計画委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○井手政府委員 この第二十二條の二項は、外國移住及び國籍離脱の自由の規定でございます。これはわが國内法制において及び行政において、このことを十分に具現すると同時に、世界各國からこの原則を承認していただき、日本がこれを實施することについて各國がこれを尊重し、この原則が貫かれるようにしていただくということを、われわれは一つの理想として考えております。從つてわれわれがそういうりつぱな理想を各國に實現をお願いするためには、國内的にりつぱな秩序をもち、りつぱな國民となつて、いかにも日本人が移住してきても平和國民である。そうしてほんとうに世界人類に貢獻してくれるような國民であるというような、實際的な訓練と索養をつくりあげなければ、おそらく各國といえども、そういうお前の方の原則は勝手であるというようなことになると思うのでありまして、私どもはこの第二項を各國に十分に尊重してもらうためには、國内において十分な努力が要るものと考えております。從つて、それにはいろんな點に努力が要ると思いますが、わが國が十分な秩序をもつている。そうして十分な經濟再建をし、十分に世界の文化に御貢獻ができるというところを示さなければならないと思います。私どもがいろんな法案をお願いし、また國會がいろんな法案をお出しになつておりますのも、いずれも日本の國民がしつかりしたりつぱな民族として立ち合つていけるということの基礎を法律で規定していくのだろうと思つております。その意味におきまして、國内で無秩序に大勢の者がわいわい集つて、ほんとうに生業がもてない。そうして先ほど御質問がありましたが、場合によつては生活保護法、これをもつと擴げて何とかしなければならぬということばかりでなく、職業をもつて働いている者が十分秩序ある生活をしていくということが根本であろうと思うので、そのラインに對しましてこの轉入抑制法はもとつていないのみならず、むしろその方向に向いていると私ども考えている次第であります。