内海安吉の発言 (国土計画委員会)
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○内海委員 宮城県桃生郡飯野川町県道嵩置工事施行の請願は、飯野川町長五島三右衛門氏外十七名の請願にかかるものでありまして、ぜひこの際國庫の補助のもとに、この県道の嵩置工事を施行していただきたいというのが請願の趣旨なのであります。
飯野川町を起點として東へ橋浦村及び雄勝へ通ずる一部県道雄勝、飯野川線と、さらに同線と橋浦村を經て本吉郡十三濱へ通ずる路線は、新北上川左岸堤防を兼用する唯一の樞要路であります。これが大正初年以來毎年毎年水害のためにほとんど交通杜絶になるばかりでなく、その附近の耕地もほとんど冠水いたしまして、収穫が零というような状態になつておるのでありますから、この際速やかに県道の嵩地工事を國庫の補助のもとに施行せられたいというのが請願の趣旨なのであります。どうぞ御採擇あらんことをお願いいたします。
次は二股川改修工事の請願であります。宮城県登米郡米谷町、錦織町、米川村の中央を貫流する二股川を速やかに改修されんことを願うのでありまするが、本請願は登米郡米谷町長佐藤鶴治外三十余名の請願になるものでありまして、本吉郡界に源を発しました二股川は、三箇町村を貫流する北上川の支流でありまして、その流域は戸数一千七百、人口一萬二百人、耕地面積、田三百十九町歩、畑百七十五町歩、關係町村の重要なる主要農産地なのであります。しかるにこの地域は、年々歳々水害のためにこの河川は氾濫致しまして、ほとんど耕作が皆無というような状態になつておるのであります。この際政府におきまして、國庫補助によつて二股川の改修を速やかに實施せられんことを熱望いたす次第であります。
第三は、新北上川維持区域編入に關する請願であります。飯野川町長五島三右衛門ほか五名の提出にかかるものでありまして、北上川改修工事は、明治四十四年起工以來二十箇年の歳月と一千三百余萬圓の國幣を費して完成し、本川立びに新川流域はその恩恵により荒地は沃土と化し、湖沼は開拓せられ、住民はこぞつて感謝感激しておるのでありますが、その後十数年経過の今日に至りまして、年数回の出水によりまして河床が著しく隆起し、これがために降雨期に際しては毎年流水は増大して、飯野川橋下流竝びに二俣大川の運河堤防は溢水決壊して、耕地面積の作物はことごとく収穫皆無という状態になつておあるのであります。この問題については県當局はもとより内務當局におきましてもよく御承知されておる問題なのでありますが、この際新北上川維持区域を特に國家の工事区域に編入せられんことをお願いする次第であります。どうぞ本請願も御採擇あらんことを御願いいたします。
第四には、天王橋架換えに關する請願であります。請願者は宮城縣桃生郡飯野川町長五島三右衛門ほか十六名であります。この宮城県桃生郡大谷地村及び鹿又村を貫流する北上川に架設せられておる天王橋を速やかに架けかえられたいというのが請願のねらいどころでありますが、この天王橋の架換につきましては、すでに内務大臣あてに県知事及び進駐軍よりもこの際速やかに架けかえることでなかつたならば、向う数箇月の間に落橋するであろう、この危険を防止するためには、縣はもとより國においても最善の方途を盡されたいというような文書の符箋がつけられておるような次第なのでありまして、すでに御當局においてもこの架換えの必要なことはお認めになつておることと存ずるのでありますから、説明は省略いたしますけれども、これまた前案同様、本委員會において御採擇あられんことをお願いする次第であります。
第五は新北上川架橋工事に關する請願であります。宮城県桃生郡大川村及び橋浦村を連絡する新北上川架橋請願は、昭和二十二年三月第九十二議會において、衆議院請願委員會は滿場一致をもつて御採擇になりました問題でありまして、今さらここにくどくどしくご紹介申すまでもなく、御承知のことと存じます。政府におきましてもこの問題に對しては御同意を表されておるのでありまするが、この際速やかにこの架橋問題について、國庫において相當の補助金をもつて促進されんことを願うというのであります。この問題も何とぞ御採擇くださつて速やかに工事を開始されんことを請願いたす次第であります。以上で説明を終りました。