福田赳夫の発言 (予算委員会)

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○福田政府委員 ただいまお手もとに配付いたしました「政府及政府機關資金綜合豫定表」につきまして御説明いたします。この資料は、まだ試算の域を脱しないのでありまするが、財政の綜合的檢討を行う上におきまして必要の資料と存じまして、取急ぎ提出いたしたわけであります。今後におきましては、かかる資料をなるべく早く、完全なる體系をつくり上げることに努力いたしまして、そうしてなるべく早い機會に、こういうものは豫算提出とともに提出いたしたいというふうに考えておるのであります。内容を大體御説明申し上げますると、第一が國家財政に關するものであります。そのうち(1)が一般會計、その次が特別會計であります。第二が地方財政であります。それからその次が復興金融金庫、この三者でありますが、この三者が財政に關して資金の動きを起す原因を構成しておるわけであります。まず國家財政の一般會計につきましては、先般御説明いたした通りであります。一の(2)に屬しまする特別會計でありまするが、これは一般會計におきましては、歳入歳出の額を掲げてありまするが、特別會計におきましては、歳入の不足額を掲げておるのであります。しかして△が出ておりますが、これは不足の逆でありまして、すなわち黒字になつておるという數字であります。特別會計の數字は、昨日提案いたしまする各特別會計豫算案を、まつたく同一の數字ではないのでありまして、その特別會計豫算に對して若干檢討を加えまして、資金の不足額を算定して、ここに掲記いたしたようなわけであります。造幣局特別會計においては、當初一億八千萬圓の黒字でありまするが、追加豫算においては五千九百萬圓の赤字を出す。これは政府職員の給與の關係、物件費の關係等でさようなことになるのでありますが、その結果一億二千萬圓の黒字になるのであります。印刷局においては、當初二千百萬圓の赤字でありましたが、追加豫算においては既定經費の節約等行いまして、この赤字を消すことに相なるわけであります。專賣局特別會計においては、ここに掲げてありまするところの當初豫算は十四億七千七百萬圓、追加豫算は二十二億二千二百萬圓、會計三十六億九千九百萬圓でありますが、この專賣局特別會計は、豫算的には歳入歳出とんとんとなるのであります。しかしながら、これを資金化の關係から見ますと、二十二年度中に金額の益金を一般會計に繰入れることができない。そのため借入金を一時いたしまして、そうして一般會計への繰入れを實行いたすということになるのであります。さような金繰り上の不足額をここに掲げたのであります。大藏省預金部においては、當初豫算におきまして九億八千五百萬圓の赤字となつておりますが、追加豫算においては四億五千七百萬圓の黒となり、合計いたしまして、五億二千八百萬圓の赤字となるのであります。先般一般會計の豫算を御説明いたした際に、預金部特別會計に一般會計より十億圓の繰入れをいたしたのでありますが、十億圓の繰入れをいたしても、なお五億二千八百萬圓の赤字を殘すということに相なるのであります。財産税等收入金におきましては、當初の通りであります。厚生保險年金勘定、船員保險の三つの勘定におきましては、當初黒字であつたのでありますが、今囘もその状況を持續するのであります。ただ船員勘定におきましては、十一月以降におきまして、これが獨立した勘定となるのでありまして、その分だけ剩餘金が減少するということこなります關係上、九千八百萬圓の追加豫算における赤を出すのであります。食糧管理特別會計におきましては、當初九十三億三千二百萬圓の赤字が、百七十四億一千四百萬圓の追加の赤字となるわけであります。これは要するに食糧證券の發行額と償還額との差額を計上いたしたのであります。薪炭需給調節特別會計におきましては、當初三億七千百萬圓の黒でありましたが、薪炭買上價格の引上げ等に伴いまして、十億五千三百萬圓の赤字を出し、合計いたしまして六億八千二百萬圓の赤字となるのであります。農業共濟再保險特別會計は三千九百萬圓の赤が、追加におきまして十二億六千三百萬圓、合計いたしまして十三億二百萬圓の赤字と相なるのであります。これは不測の事故に備えまして、豫備費の増額をいたした關係に基くものであります。それから開拓者資金融通は、當初九億五百萬圓の赤でありましたが、さらに入植者に共同施設をやるために、若干の融資をいたすという關係に基きまして、二千萬圓の赤字の増加と相なるのでありまして、合計九億二千五百萬圓の赤字と相なるのであります。國有林野事業は、當初二億九千七百萬圓の赤字、これに今囘の追加豫算六億八千六百萬圓、これは管理費において値上りをいたし、あるいは給與改善の經費を織りこむというような關係で、合計いたしまして九億八千三百萬圓となるのであります。貿易資金は、損益勘定におきまして、當初一千萬圓、これが追加におきまして一億五千六百萬圓の赤字となるのであります。合計いたしまして一億六千六百萬圓、追加を要する原因といたしましては、借金の利子であります。それから運用資金におきましては當初ゼロと豫定いたしたものが、八十億の追加借入れを要するということに相なるのであります。次に國有鐵道におきましては、當初百三十六億六千六百萬圓、これに對しまして追加の赤字が十一億一千九百萬圓、合計百四十七億八千六百萬圓となるのであります。これは一般會計より五十億の繰入れを行つても、これだけの赤字の増加に相なるのであります。通信事業におきましては、七十四億六千萬圓、これに對しまして二億二千二百萬圓を追加して、七十六億八千二百萬圓の合計額となるのでありますが、これまた二十五億圓の一般會計からの繰入れを行いましても、かようなことに相なるのであります。次に簡易生命保險、郵便年金特別會計におきましては、當初十一億九千萬圓の黒を出しておつたのであります。それに對しまして、今囘五億九千七百萬圓の追加を要する。これは經費の増加に基くのでありまして、經營の合理化につきましては、一段とくふうをこらしておるのでありますが、かような赤字を出しまして、合計いたしまして五億九千三百萬圓の黒と相なるのであります。なお失業保險におきましては、當初豫算においてはありませんでしたが、追加におきまして七億三千七百萬圓の黒を出すのであります。合計いしたまして特別會計におきましては二百三十五億七千六百萬圓の當初豫算の赤字が追加豫算におきまして、三百十五億七千四百萬圓を追加し、合計して五百五十一億五千二百萬圓の増額と相なるわけであります。
 次に地方財政につきましては、これは特別會計に比べますと、非常に數字がまだ熟しておらないのでありますが、歳入差引いたしまして、當初豫算におきましては六十七億と見ておつたものが、追加豫算におきましては三十四億八百萬圓を追加いたしまして、赤字の合計は百一億八百萬圓と相なるのであります。
 次に復興金融金庫におきましては、總計の金額が四百六十億と相なるのであります。これまた地方財政同樣、熟していない點もあるのでありますが、大體におきましては、資金の所要額、本年度一ぱいの額が五百七十五億圓、それに對しましてさらに保證融資、すなわち復興金融金庫において保證をいたしまして、市中金融機關から貸し出す金額が六十九億圓、合計いたしまして六百四十四億圓というふうに相なるのであります。この額から大衆金庫において囘收いたすところの額七十九億圓を差引きまして、五百六十五億圓と相なるのでありますが、これに對しまして、政府が本年度中に實行いたす出資金百億圓を差引きますと、おおむね四百六十億と相なるのであります。この四百六十億のうち、當初豫算關係のものが百二十億、追加豫算におきまして三百四十億圓の追加をいたすということに相なるのであります。總計におきまして當初豫算におきましては四百七十一億四千九百萬圓の赤字が、追加豫算におきましては六百四十一億九百萬圓、合計いたしまして千百十二億六千萬圓という數字に相なるのであります。今後皆きんの御指導によりまして、さらにこの數字の内容竝びに樣式等におきましては改善を加えまして、將來における財政檢討の指針としての資料といたしたい、かように考えております。

発言情報

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発言者: 福田赳夫

speaker_id: 20078

日付: 1947-11-07

院: 衆議院

会議名: 予算委員会