荒畑勝三の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○荒畑委員 安定本部長官に千八百圓ベースの問題についてお尋ねいたします。これはもう耳にたこができるほど聽いておるかもしれませんが、千八百圓ベースに關係しまして十一月黒字説の問題がありますが、これはその基礎となつております物價應調査の東京都内勞働者の生計費調査の基礎が、はなはだ不合理ではないかと考えておるのであります。總理廳の統計局の消費者價格の調査というものがありまして、これは非常に權威あるものだ、總司令部などでも非常に權威あるものと認められておるということでありますが、この調査によりますると、一般消費者の支出は、八月において半箇月で三千圓を超える。一箇月では六千圓にもなるのでありましようが、安本の物價廳の調査では、勞働者標準家族の月收を約三千圓、支出を約三千三百圓と推定しておるようで、半分違つておる。こういう計算の上で千八百圓ベースを維持するということは、これは言いかえますと、勤勞者に一般國民の生計費の半分で暮していけということになるのでありまして、これは非常にむりなことではないか、そういうことで押し通してとうてい納得させることはできないものと考える。その點をまず第一にお伺いしたいのであります。
 次に現在タバコを中心としまする諸物價、特に米價の値上が起りまして、ただいま申した支出に加えまして、さらにこういう支出が起つておるのでありますから、この千八百圓ベースを再檢討する必要は、私は現在不可避になつておると考えるのであります。一體インフレは靜止しているものではなくして、絶えず進行しておるのであります。こういうはげしい物價の流動しておる中で、ひとり賃金の基準だけを靜止的に考えて、その維持をはからんとするのは、そもそもむりではなかろうか。かように考えるのであります。私の聞いておりまするところでは、千八百圓の賃金ベースに對する物價の六十五倍というものは、三割だけ餘分に物價が引上げられておる。つまりまだ三割だけ賃金の基準を引上げる餘裕があるというふうに聞いておるのでありますが、そうすれば賃金のベースを、もう三割くらい引上げましても、物價の體系というものは崩れないのではないか、そう考えるのでありますが、これに對する御見解を伺いたい。この追加豫算においてこれを改訂することがもし不可能であるといたしまするならば、少くとも二十三年度の本豫算を編成する時期になつておるのでありますから、この本豫算において、政府はこのベースを改訂する意思はないか。それをも併せて伺いたいのであります。まず第一にそれを伺います。

発言情報

speech_id: 100105261X01719471107_004

発言者: 荒畑勝三

speaker_id: 23595

日付: 1947-11-07

院: 衆議院

会議名: 予算委員会