原健三郎の発言 (予算委員会)

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○原(健)委員 日本が平和國家としてそれを維持していくのに、具體的に二つの方法があるということを、外務大臣は今示してくださつたのでありますが、それにはわれわれも全然同感であります。もう少し私が考えてみたいことは、もちろん國際連合に入れてもらうとか、連合國その他の意向によつてきまるということは言うまでもないのでありますが、同じ連合國から認められるにしても、あるいは國際連合に入れられるにしても、こちらが積極的にやるのとやらぬのとについては、非常に時期において相違があると思います。なるべくわれわれとしては、早く國際連合にも入れてもらうし、早く世界的に日本國民の平和愛好の意欲を知つてもらわなければならぬと思うのであります。早くしかも十分に認識してもらわねば效果が非常に薄いと思う。そのために私は二つのことを考えるのでありますが、それについて外相の意見をお伺いしたいと思うのであります。
 第一は日本の國民は非常に平和愛好の國民であるという、もつと一大國民運動を展開してはどうかと私は思うのであります。民主教育連盟とか何とかいうのもできた。民主政治の教育をすることが必要であるということで、そういうものもできておりますが、それと同樣に、もつと平和を日本國民が愛好しておるということを徹底的に國民運動を通して國民の意欲を盛んにし、それを同時に世界に知らしめることが私は必要であると思う。それでその平和愛好の國民運動を起す機關とか、組織というものをつくつて、大々的にこれをやれば、もつと私は日本國民の意欲を世界的にもほんとうに知つてもらうことができると思うのであります。これが第一であります。そういうことについて、どういう考えをおもちになつておるか。
 第二番目には、どうも外國人に言わすと、日本國民は口先では平和を愛するが、どうも眞意はわからないということを考えておる節がなきにしもあらずであります。それで私は具體的に、日本國民のうちにも眞に歴史的に見ましても、平和を愛好してきた人はたくさんあるし、それを文獻として著わしてきた人もたくさんあります。でありますから、日本の國民の歴史的に殘した平和に關する文獻というようなものを、私はぜひこれを集める必要があると思う。そうして世界に知らしめたらいい。日本國民にこれほど平和愛好の事實があつたということを知らしめたらいいと思う。さらにもつと海外のそういう人の文獻も集めたらいいと思うのであります。東西古今の平和に關する文獻を、ひとつ日本が中心になつてこれを集めてはどうかと思います。費用は三億圓でも五億圓ぐらいでも計上いたしまして、たとえ今年や來年と、そう急にはいきませんでしようが、日本が平和國家を建設するという國是に則つて、これぐらいの費用をかけることは大したことではないと思う。それをやる意思があられるかどうか、この點をお伺いいたしたいと思うのであります。

発言情報

speech_id: 100105261X01919471110_004

発言者: 原健三郎

speaker_id: 25371

日付: 1947-11-10

院: 衆議院

会議名: 予算委員会