長野重右ヱ門の発言 (予算委員会)

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○長野(重)委員 それでは私から本分科會に付議されました農林省及び商工省所管にかかる豫算補正の審議の經過を御報告いたします。
 農林省所管につきましては農林次官より、商工省所管につきましては商工政務次官より、それぞれ提案理由の説明がありました。農林省所管の質疑應答は次の通りであります。
 第一に主要食糧につきましては、米價の變更に關する質問に對し、政府側から將來パリテイー計算の基礎物資の價格改訂が行われる場合には、米價も變更する旨の答えがありました。次に輸入食糧の代金支拂について質問がありましたが、これの決濟方法は確定していない。但し今後の輸入については、貿易囘轉資金のわく外で決濟されるように懇請するつもりであるとの答えがありました。なお主食配給について、全國平均十七日の遲配は、十月の食糧年度末をもつて打切り、代替品で埋合わせる旨の説明がありました。また供出完了後の甘藷を自由販賣にしてはいかんとの問に對しましては、目下のところ考慮していないとの答辯もありました。次に農業生産調整費について、もし關係法律が成立しなかつたら、この經費は他に使用するかとの質問に對しましては、政府としては右法律が成立しない場合のことは考えていないとの答えでありました。地元農民に植林をやらせたらいかんとの質問に對しましては、難點は種苗の育成にあるので、やはり國費で實施しなければならないとの説明でありました。次に木炭價格を地方ブロツク別に調整したらいかんとの質問に對しましては、將來價格改訂を行う場合があつたらその際考慮するとの答えでありました。最後に、農業協同組合法が成立した場合、その經費はどうするのかその質問に對しましては、次に補正豫算で追加したいとの説明があり、委員側からさらに追加豫算等を出すことは重大な問題であるから、愼重に檢討するようとの注意がありました。
 次に商工省關係の追加豫算の質疑につきましてその大要を述べますと、熱管理その他科學技術の研究普及について、豫算が少いではないかとの質問に對しましては、政府側からそれぞれ具體的な施策に關する説明がありました。次に繊維製品の配給量を、寒冷地については増加すべきではないかとの質問に對しましては、配給絶對量が少いので、温暖地方の配給を減らしてまで寒冷地にふり向ける餘地はない旨の答辯がありました。なお肥料ついては、電力の不足が生産力低下を招來しているので、それを補うため過燐酸石灰の増産に努めている。また硫化鑛の生産輸送の状況、アンガウル島燐鑛石開發の状況等の説明がありました。次に石炭關係につきましては、政府側から五箇年計畫の説明があり、また石炭非常増産對策と國管問題に關する質問につきましては、増産對策の方は、いわば作業方式に關するものであり、國管は組織法に當るもので、兩々相まつて初めて成果をあげ得るものであるとの答辯がありました。また石炭國管に關する經費は、明年度豫算に計上するとの答えでありました。なお亞炭増産に關する質問につきましては、石炭同樣の施策を行いつつあること、またその利用方法についても種々研究を行う豫定であるとの説明がありました。中小工業對策に關する質疑に對しましては、商工省としては商業、工業は別々に對策を講じつつあり、特に金融對策についても研究中であるとの答がありました。
 以上をもつて質疑を終り、討論採決は豫算委員會に留保することになりました。以上をもつて第二分科會の審議に關する經過報告を終ります。

発言情報

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発言者: 長野重右ヱ門

speaker_id: 18500

日付: 1947-11-19

院: 衆議院

会議名: 予算委員会