和田博雄の発言 (予算委員会)

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○和田國務大臣 五坪さんの御質問にお答えいたします。肥料の點でございますが、肥料は今の日本の工業としては最も重點的に扱つておりまして石炭、電力、鐵鋼というような基礎産業と同じように、政府としては非常に重點的な産業として取扱つておりまして、配炭の場合におきましても、十分な、重點を置いてやつております。それでこの肥料については、もちろん最近の電力の關係で、多少の動きはありますが、大體計畫通り行つたのじやないかと思います。來年は大體私どもの方としましては、硫安においては二十三年度の一月から十二月までを見込んで九十二萬トン、過燐酸百萬トン、石灰二十四萬トンくらいを豫定して計畫いたしております。そこで、肥料は來年度におきましても、やはり重點産業として、配炭その他についても十分考え、これの生産を確保していくという建前でやつていくつもりであります。從いまして肥料の點については、硫安とか過燐酸については、あまり私は心配ないと思うのでありますが、ただカリが多少心配であります。御承知のようにカリは、すべてドイツからもつてきておつたわけでありまして、ことしは連合軍の好意によつて相當來たのでありまするが、今のところちよつとカリの積出地がソ連地區の方が多いものですから、船が來ないのです。それで今のところカリは見透しがつきませんが、一、七の肥料の割當は、近く閣議で御決定を經るつもりでおります。多少カリの點については心配でありますが、ほかの點については、われわれの方は心配なく食糧増産の上からいつても、ことし同樣全力を注いでやつていくつもりであります。もちろん經濟のことでありますから、將來の一年間について、いろいろの變動がそこに起つてきますことは豫定しなければなりませんが、政府としては硫安、過燐酸については、これは計畫量を確保するように全力を注ぐということを、今のところ申し上げたいと思います。
 それから農機具でありますが、これはお話のように、まつたく微々たるものであります。この點は私もすでに心配いたしておるわけでありまするが、ただ今度の二十二年産米の供出その他につきまして、政府が農村に對して出すところの報奬物資等につきましても、農機具の面においては、これは第四、四半期においても、割當の鋼材を少し殖やしました。御承知のように農機具の問題は、一にかかつて鋼材の生産にあるのでありまして、ことしは最初われわれ七十五萬トンという鋼材の計畫を立てておつたのであります。もちろん七十五萬トン生産しますのには、強粘結炭が支那からまいらないと、その通り行かないのでありますが、それらのものが今までうまく行きませんので、今實績見込五十五萬トン程度を見込んでおります。しかし農機具の問題は、農村にとつては非常に重要な問題であることはお話の通りでごごいますので、この乏しい中から、ほかを多少割いても、農機具向けの供給を少しでも豐にしていこうと考えて、政府としてはやつておる次第であります。來年度につきましては、もちろんことしと同じように、主として普通鋼、鋼材なりその他が、どれだけ生産されるかということにかかつてくるわけでありまして、これは日本の今の實情から行くと、鋼材生産については、その生産のために必要ないろいろの條件がありまするので、これらの條件を勘案しながら、われわれの方といたしましては、やはり農機具の面はもう少し殖やしていくというような考え方で、實は今後の施策をやつていこうと考えております。しかしこれは御承知のように全體の鋼材生産が戰前に比べて二〇%しかない時期でございますので、戰前に十萬トンも使つておつた農機具に對して、とうていそれを十分に賄うだけに行かないことは、これは現状を十分知つていただくよりほかないのですが、政府の方針としては、その點については乏しい中からも、できるだけそういつた農家の生産に必要なものの資材は割當てていく、こういう考えで進んでおりますから、そういうふうに御了承いただきます。

発言情報

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発言者: 和田博雄

speaker_id: 35072

日付: 1947-11-19

院: 衆議院

会議名: 予算委員会