栗栖赳夫の発言 (予算委員会)
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○栗栖國務大臣 大藏大臣に對する御質問の第一點は、徴税について、農家あるいは商工業者に對しての方法は相當行きわたつておるけれども、インフレ利得者、やみ利得者に對する方法はもつと考慮を拂う要はないか、こういう問題であつたと思うのであります。これは申し上げるまでもなく、すでにインフレ利得者に對しては、今囘所得税の税率をも引上げまして、その徴税の徹底を期そうといたしたのであります。税の把握、取立てその他につきましても、この税務機構の強化と第三者通報の活用、たとえてみますと新たに家を建てた、その家の資金はどこから出ておるか、だんだん調べてみると、どうもやみ利得らしいといつたような場合にも、すぐその事實をとらえて、そうして課税いたしたいと思うのであります。また申告その他につきましても、内輪に申告しておるというような場合には、さらに調査を嚴密にして税を取立てる。かような方法を見出すことに努めております。それと同時に他方納税運動をも起し、國民に對して納税の必要なる趣旨を十分徹底させるなど兩方面からあらゆる考慮と努力を拂つて、目的を達したいと思つておる次第であります。
なおその際に入場税のお尋ねがございましたが、入場税は國民の娯樂の關係もありますけれども、今囘の追加豫算のような、財政上緊急の要がありますので、やむを得ず引上げを考えたのでありますが、しかしながら税率等につきましては、種々國民の娯樂その他の關係をも考慮して、これを最初考えたよりも低目にして、一倍半というふうにした次第であります。
なお北陸その他の單作地帶について、土地改良、耕地整理等の必要があるが、二十三年度の豫算については考慮してもらえるかどうかというお尋ねであります。單作地帶の農家が、他に比較していろいろ不利な點のあることは、政府としても十分認めております。そこで二十三年度の豫算を盛りますについては、そういう地帶の土地改良その他の費用については、他の費用あるいは財源等をも見合せをいたしまして、でき得る限りの考慮をいたしたいと考えております。
なを六・三制の追加豫算はどうかというお尋ねでありますが、すでに六・三制については、國民及び政府も實行を期しておるのであります。これは資材、財源等と見合わして、ただいま考慮中でございます。
なお税務官吏の優遇についての、御もつともなお尋ねがありましたが、政府もまつたく同感でございまして、この點については、さしあたりはでこぼこ調整、その他取立て、あるいは危險手當等の支拂、あるいは先ほどもお尋ねがございました職階の引上げというようなことについても、十分考慮をいたしておるのでありまして、なお根本問題としては、公務員法その他の關係においても、税務官吏の現下における特殊の重要性を考えて、十分にその中に織りこみたいと思つております。