加藤閲男の発言 (予算委員会公聴会)
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○加藤公述人 私ども勞働組合といたしましては、國鐵の赤字を檢討いたします際に、交通公社が鐵道の乘車券を販賣いたしまして、その賣上金額の五分に相當する手數料を支拂われておるということについては、組合としてはきわめて疑義をもつておるものでございます。これは交通公社は當然他の部面において——講和會議でも成立いたしましたならば、鐵道の乘車券の販賣というようなことはやらないで濟むと思いますが、現在交通公社に委託しております乘車券は、戰時中國鐵職員が足りませんので、一部委讓したかつこうになつておるのであります。當然私どもとしては、早急にこれを取上げたい。しかしながら、そのことによりまして、交通公社が講和會議成立後本來の國際觀光事業に立ち上るまでの經營がやつていけないという面から勘案いたしまして、賣上實績によるところの手數料の支拂ということについて改めていきたい。これは私組合として申し上げるのでございますが、實は交通公社は非常に手數のかからない高額の乘車券を發賣する、私ども組合といたしましては軟券と申しまして、きわめて安い乘車券を枚數を多く發賣しておる。交通公社は一枚發賣して手數料が多く拂われるという矛盾は、政府との經營協議會におきまして衝きまして、經營の合理化という面から十分考えていきたい。しかし交通公社をただちにつぶすと申しますか、乘車券の發賣を取上げることによつてつぶれてしまうという面は、この交通公社のもつ講和會議後の使命に鑑みまして、私どもあまり積極的になり得ないというのが實態だろう、こういうふうに申し上げておけるのではないかと思います。