千田正の発言 (在外同胞引揚問題に関する特別委員会)

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○千田正君 只今援護院次長のお答えの中に本年十二万五千世帶に対する寝具、殊に蒲團、毛布及び生活必需品に対しては十分の御用意があるということで、誠に我々も感謝するわけでありますが、先般の東北並びに関東の水害地の救済物資として厚生省その他が引揚者用のこうした寝具及び生活必需品を取敢ず災害地に送る、すでに送つておりますが、そうしますというと、只今の御説明のような十二万五千世帶の分を用意してあつた、いずれもこれは災害でありますから止むを得ませんが、その方面に取敢ず送付したとしますれば、その方の補充ができるかどうか、こういう点について一應お伺いしたいと思います。なぜかというと、先程北條委員が質問された中に、昨年も冬蚊帳が配給されたり、夏毛布が配給されたりというような、誠に矛盾した配給方法を取つておられたので、引揚者としては実に苦しかつたのでありますが、本年は十分にその用意がおありのように只今の御答弁によつて承知しておりますけれども、先般の水害において相当各府縣においては、災害者に対して寝具その他の生活必需物質を引揚者用としておつたものを放出させておるようでありますが、その方の補充ができるかどうか、この点についてお答えを頂きたいと思います。
 次には最近の引揚者の持帰り金限度を上げて頂くわけには行かんものでありましようかという点であります。先程お話の中にもありました通り、帰つて來ましてから有償で頂かなければならんものもあります。最近の物價高におきましては、とても千円やそこらでは賄つて行けません。昨年の今ごろ引揚げた人と本年の今ごろ、最近引揚げる人との間においては、非常に物價の相違がありますので、昨年と同様の持帰り金では恐らく引揚げて來ても、十分な生活の準備はでき得ない、こう思うのでありますが、この点につきまして、政府側としましては、十分なる持帰り金に対するところの限度を上げて下さるような方法を採つて頂けるかどうか、この点を二つお伺いいたします。

発言情報

speech_id: 100114356X00919471014_015

発言者: 千田正

speaker_id: 27068

日付: 1947-10-14

院: 参議院

会議名: 在外同胞引揚問題に関する特別委員会