千田正の発言 (在外同胞引揚問題に関する特別委員会)
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○千田正君 先程來縷々いろいろと申し上げたのでありますが、結論的に伺つて見るというと、結局引揚げて來たものは何もできない。先程穗積委員からお願いしてあつた通りに、これは結論から言うと、生業資金を増額して貰うか、或いは立ち得ない婦女子に対して生活保護法によるところの生活補給金の増額方を要求するか、どつちも予算の関係においてできないとするならば、何かの方法において政府としてはこの今の生活のどん底に陷つておる人に対して、何か救済の方法を考えなければならん。大藏省において予算はくれない。くれないならば、然らば何によつてやるかという問題に突き当たるのであります。これに対して大藏省として予算以外の問題として何かにおいてこの引揚者に手を差延べられるところの財政的援助の方法がありや、あれば、この点に対して何か便法があれば御同情を以て教えて頂きたい。こういうわけであります。さもなくば、増額をして頂くか、こういう問題より手がないわけなんです。生業資金の方を融通の点において増額して頂くか、生活補助金において増額して頂くか、それができないならば、食えないものが充満しておつては思想的にも或る面においては誠に不穏な方向に走る虞れがあるので、それは政治的にも解決して行かなければならない。どうしても予算が組めないとするならば、別箇の方法において救える手があるか、あるとすれば一つお考を願いたい、こういう点について御協議を願えれば非常に我々はありがたいと思います。