木村小左衞門の発言 (治安及び地方制度委員会)
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○國務大臣(木村小左衞門君) お答えいたします。これは御想像の通り本當の暫定の、只今の應急の處置と御承知を願いたいと思います。大體提案者といたしましては實にこれは苦慮いたしました。と申しますのは、一昨日地方税法の改正法律案を參議院において五割、五〇%の程度の増額賦課を御承認を願つて可決したばかりで、まだそれが法律案となつて發令されておりません半ばに、又ここにこの五割の増額を提案いたしますということは、一體政治良心から申しまして非常に苦慮いたしました。元來内務當局ではかかる地方財政の枯渇いたしております場合には、是非ともこれは國庫の負擔を以てやつて貰わなければならんという考えを飽くまでも堅持しておりまして、殊に地方の公吏に對しまするところの一時支給金が、こういうような大衆課税によつてこれを賄われるということは非常に困つた問題であると考えまして、最後までこれを堅持しておりましたがために、實は初めからこういうことで國庫の財源がどうしても手が著けられない、枯渇し、危殆に瀕しておつてどうにもならんということでありますれば、それは衆議院に提案いたします前においても亦、提案以後においてでも、修正を願いますとか、或いは撤囘して更に提案をし直すとかいたしますような方法もあつたのでありまするけれども、最後まで内務當局といたしましては、國庫の負擔にして貰いたいという主張をいたしておりまするし、又國庫も最初から絶對にできないというのではなくて、非常に困難ではあるがなんとかならんこともなさそうな氣配でありましたので、ここまで至りましたところが、状況の推移はついにどうも國庫の負擔としてこれを認めて貰うことができません。又一面言葉を藉口するようでありますが、藉口ではありませんが、關係方面の意向もございまして、ここで止むなく提案をいたしまして御承認を得ましたような次第であります。これは御想像の通り、繰返して申上げますが、ほんの暫定的な應急の處置でありまして、將來こういうことがいつまでも續くということは、實にこれは困つたものであります。これは御承知の通り今度できまする財政委員會において十分な考慮を拂つてなにかかかる財源がなければならんように行政整理の面とかその他において捻出せられるということが當然であると思います。これは政府といたしましては本當の當面の處置でありますということを御答辯申上げます。