岡元義人の発言 (治安及び地方制度委員会)
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○岡元義人君 先程來申上げております點につきまして、もう少し私詳しく御説明をいたしまして、御質問申上げたいのでありますが、これだけの最高價格が決められまして、これは阿竹委員からも申された通りに、最高價格を完全に徴收するということは間違いないのであります。それでただ問題は、この振り向け先が、結局中勞委の裁定によりまして、一ケ月分の地方公吏の經費に今度出されるわけでありますが、併しながらこの法の精神から申上げまして、現在失業手當法案の適用を受けることもできなかつた料飮店の失職者及び引揚者、復員者、その他の者に對して、當然これを無關心であるということは、私はあり得ないと思うのであります。少くとも三百圓持つて歸り、今一月平均が一世帶八圓だという御説明がありましたが、引揚者は千圓しか持つて歸つて來ないで、二年半もとにかく生活保護法の金さえ出さずに、受けておる者は約三分の一であります。申込をして未だに受けずに、どうやら生き永らゑているという者が、三分の二ほど全國におるのであります。その上に、三百圓ほどしか持つて歸つて來ない復員者、或いは強制徴用、強制留用によりまして、外地にいる日本人の誰かが勤めなければならん勤めを果しつつある者、そういう家族、そういう未復員家族に對しましては、家族手當一人百五十圓というものが貰えるように、今度通過するわけでありますが、強制徴用、強制留用に拉致されて行つた者の家族は、政府から一錢の金さえも頂いていないのであります。そういう人たちは、而も今は就職をしておる人たちに、中勞委の裁定によるところのこの金を支給すると、ここに私は精神において非常な矛盾を感ずるのであります。かようなことが、果してよいのかということをば、政府當局に御質問したいのと、これは特に委員長に申上げたいのでありますが、少くとも國會の權威にかけまして、一昨日こういう法案を通過させておきながら、苟くもこの國會が、またまた二日を經て、次の通常議會でというお話ならば話も分りますが、この二日を經た本日、又こういう問題を取上げて、國會はこれを通過させなければならないということは、私誠に殘念だと思うのであります。國會の權威というものは、どこにあるのかということを我々委員會が愼重に研究しなければならんと思うのであります。國民に對してどんな顔をして、我々は申譯できるか。この點を一つ、委員長は、この委員會にとくとお諮りを願いたい。
もう一つ、本日の新聞記事を見ますと、大藏大臣は、あたかもこれを中勞委に對する囘答といたしまして、すでにこの法案は、倍額決定した如き、いわゆる言辭を弄しておられます。苟くもまだ國會を通過しない前から、すでに決定した如き、こういう問題を取り上げて、新聞に發表されたということは、甚だ遺憾に思うのであります。この點につきましては、大藏大臣の答辯を私求めたいと思つております。委員長にお諮りいたします。