阿竹齋次郎の発言 (治安及び地方制度委員会)
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○阿竹齋次郎君 ちよつと伺いますが、この住民税は、法律で毎年十月一日に取ることになつておるように思うのでありますが、そうしますと今後値上げいたしますと、この財源に間に合うのかどうか、どうですか。上げたところで取るのが十月一日からでできない、それでは間に合わないじやないかと思いますが、市町村でやり繰りをすればいいじやないかというが、やり繰りをする餘裕がなかろうと思います。これは御承知の通り去年四十圓に上げたのです。大都市は十二圓、都市は九圓、町村は六圓であつたのを一率に四十圓に値上げしてしまつたと思いますが、それは去年のことであります。昨年初めて府縣住民税ができたのですから、去年は市町村住民税とで百圓納めた。それを今度この案で行くと一年の間に八倍になる、物價が三倍になつたというのでさえびつくりしておるのに、住民税は八倍になつた、こういう計算が出て來ると思います。それで昨年住民税が布かれて、特に政府がこの税の本質上注意して來たことは、できるだけ負擔が過重にならないように格別の注意をしなければならん。その代り住民税は獨立の經濟をしておる者からは漏れなく取れ、但し課税は愼重にしろというお達しがあつた。つまり住民税は自治政參加負擔分任の意味におきまして布かれた税制であつたと記憶いたしております。そこで地方長官において制限外課税を百分の五十まで許されておつて、それを大抵取つておつたと思いますが、今度も制限外課税を許すのか、そうしますと大變な金額になります。