岡本愛祐の発言 (電気委員会)

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○岡本愛祐君 この前の委員会で関係局長からお出でを願つていろいろ説明を聽き又資料なんかも提出頂いて、その時不審の点をいろいろ御質問をし、それから又その点について資料を出して頂いてそれを拝見いたしました。それで尚又いろいろ疑問がございますから、私からこの点をお聽きいたしたいと思いますが、申上げておきますが、各政府当局におかれてもすでに御承知の通り我々が心配しておつた如く燃料の問題、それに連関した電氣委員会で主たる目的の電力、電燈、そういう問題、これは非常に深刻なことになつて参りました。まあ東京だけに例をとつて見ても、東京の大部分の市民は毎日夜もまつ暗がりで食事をしなければならない。食事の時間がこの頃は大体六時として、六時には電燈がつかない。十時になつたり、九時半になつたり、昨日はまあ幸い六時過ぎに点きましたけれども、非常に皆この点で困り抜いておるのであります。私の属しております緑風会におきましても、余り諄いので、この間政府審議会に電力局から係官が來て下さつていろいろ説明を承つたのでありますが、それに対してまあ非常に國民の苦痛を訴えて、何とかして一つ政府はふんばつて貰わなければいけない。尚電氣委員は何をしておるか、もつとしつかりやつて貰わなければいかんじやないかというので、我々小言を言われておる始末であります。皆に言われるまでもなく電氣委員会においてはこのことを見越して、根本的な対策は固より、緊急対策をいろいろ考慮し研究しておるのでということを弁解いたしておりますが、非常に深刻な状態であります。電力にいたしましても困り切つております。この二十日には関西、近畿の参議院、衆議院の関係議員が集りましてこの方の電燈、電力の解決策を何とかしてやつて貰わなければいかんというので、この相談をしようということにもなつております。今までは電氣のことというと、專門的のことであつて、都民その他國民でちよつと手の届かないようなことに思つて遠慮しておつたのがもう堪まらなくなつたので、もうそろそろ声を揚げ、これがだんだんひどくなつて來ればどういう不詳事が勃発するか分らないというところまで行くのではないかと私は憂慮するのであります。そこで我々も本氣になつて研究しますが、政府当局においても本氣になつて、固より本氣になつておると言われるでありましようが、各省まちまちに本氣にならないで、打つて一丸となつて本氣になつて、この緊急対策、殊に今からの冬をどう乘り切つて行くかということについて、本氣になつて連絡をとつて、完全な策をとつて頂きたい、こういうふうに思います。これを前提におきまして私はいろいろ御質問いたしたいと思います。
 先ず私は木炭のことについて質問いたします。これはいうまでもなく総合燃料対策の中心は木炭、薪炭であると思うのであります。電力はそれを補助するのでありまして、これが木炭やその他のために段々食い込んで來られれば電力の方に廻し、産業用の電力に廻すことができなくなり、日本の再建ができなくなる。こういうことになるのでありますから、電力を完全にしようと思えば、どうしても総合燃料対策において薪炭等を完全にやつて貰わなければならんということになるのであります。それで今滯貨の問題について御説明がありましたが、随分これは滯貨があります。私はこれ以上実はあるのではないかと思つておりますが、これを東京に持つて行きまして二万二千二百トン木炭は配給する、一家について一・四俵配給する、こういう御計画ですが、これはもつと多く入らんものであるか。九俵というものは如何にも少いのであつて、二十二年の年間十六俵というのは、昨年の二十一年度は、これはちよつと多いかも知れませんが、私の調べたところでは、一家でもつと多ければ、これは電氣をどのくらい見るかということによつて違つて來ましようが、電氣を除けて二十俵以下になつているのじやないかと思います。昭和十六年におきましては四十俵も一年間に配給しておつて。それをまあこういう際であるから十六俵、冬の間九俵で辛抱しようというのですが、これはもう少し努力をして頂いて薪炭を増して頂きたい。その覚悟をして置かないと、電力が喰い込んで行かれることは目に見えるように思うのであります。それができないものかどうかということを第一に伺いたい。そこで私は先程配車計囘のことを御質問したいと思つたのですが、この間出して頂いた計画表によりますと、この薪炭の全輸送量に対する割合が三%になつております。ところがこの表を見ますと、運輸省の省用品を輸送する割合が全輸送量に対して六%になつている。これはどういうことであるのか。その運輸省の省用品というのが多いのかも知れませんが、この日本全國の炭を鉄道ばかりによつて輸送するのではありませんでしようけれども、その薪炭を配給するのにたつた三%で、運輸省の省用品を輸送するのに六%とるということはどうも何か割り切れない氣持がするのであります。これについて一つ後で御説明を願いたいと思います。
 それから輸入物資、これもいろいろ多いのかも知れませんが、それ程今では大して多く輸入されていないように思うのでありますが、それがやはり四%ある。こういうのをもつと再檢討して貰つて、薪炭の輸送量を流して貰うことができるのじやないか、こういうふうに思うのであります。薪炭がなければともかく、今いわれたように、山元並びに駅頭にうんと滯貨しているのですが、これを成るべく薪炭の輸送に当てる割合を多くして貰いたい、こういうふうに思います。そういうことができるかどうか、一つ後で御説明を願いたいと思います。それから質問の都合上、全國のことに関心を持つているわけでありますが、東京が一番例としては挙げやすく、数字もそうしないとはつきりしませんので、東京を例に挙げていうのですが、東京へ着く薪炭の量が、この間頂いた表によれば十月から三月末の間に四万六千三百トン、それだけです。これは木炭、薪炭じやない、木炭を持つて來る。而も家庭に廻わす量は木炭で二万二千二百トンしかない。半分以下である。これがこの間も質問したのですがどうもおかしい。どういうことだろうかというので調べて貰いましたが、木炭自動車とか、産業用とか、いろいろに割当てられておるのであります。併しこれは木炭自動車とか、産業用とか、その他のものについて、成るべくこの冬の間は木炭の割当を少くして家庭配給を少しでも多くしたらどうだろうか、そういう考慮が拂われないかどうか、これについてお尋ねいたしたい。尚、これは木炭なんというものは絶対絶命で、トラツクを、木炭に戰時中変えたのでありますから、成るべくガソリンの輸入というようなことに政府は努力されて、そうしてガソリンに変えて行く、そうして木炭の家庭配給を多くし、電力を或るべくそんなことに使わないようにしたい、こういうふうに思うのですが、そういうような用意があるかないか、それもお尋ねいたしたい。先ず一應それだけお尋ねいたしたいと思います。

発言情報

speech_id: 100114841X00819471018_012

発言者: 岡本愛祐

speaker_id: 33456

日付: 1947-10-18

院: 参議院

会議名: 電気委員会