森田義衞の発言 (電気委員会)
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○説明員(森田義衞君) 今の薪炭の割合が三%運輸省の関係の省用品が六%こういつた関係の調整ができないか、或いは又輸入物資の関係、これが四%は多くはないかというような御質問でありましたが、薪炭が要請が四十四万五千、査定が三十四万五千で八八%といつた割合の表を差上げてあると思いますが、それに対して運輸省の関係の六%は要請が実は七十七万八千トンに対して輸送割合が六十八万トンといつたようなことで、やはりこれも丁度薪炭とたまたま比率が同じでありまして要請に対しても、省用品の関係においても八割八分といつた恰好になつて査定を実はいたしておるのであります。運輸省関係の省用品としてはどんなものが運ばれておるかと申しますと、この六十何万トンの数字は省用炭は含まれておりません。それ以外の数字でありますが、それ以外というと、どういつたものが主なるものかと申しますとこの中で木材が十二万トン程度、これは車輛の修理用材でありますとか、或いは枕木でありますとか、そういつた線路の補修その他に必要な最小限度のものが十一万二千トン程度の実は要請に対して七割程度しか省用木材は組んでおりません。それが十二万トン程度であります。その外のものといたしまして、大なるものはセメントが八千九百トンでありますとか、或いは機械及び車輛といつたものでありますが、これが三万四千トン程度、それからレールその他の鉄鋼材が二万五千トン、その他砂利が多いのでありますが、砂利が十三万七千トン、これは線路の補修用資材であります。そういつたものを合せまして、そこに差上げました表の数字の六十八万トン。それが要請に対して八八%といつたような実情になつております。それから輸入物資の関係でありまするが、これは四十一万八千五百トンの要請に対しまして、査定がやはり四十一万八千五百トン、これは一〇〇%の輸送計画になつておりまするが、内容は主なるものは麦でありまして、麦が十七万九千三百トン、それから小麦粉が三万八千トン、これが一番多いのでありますが、その他は塩が六万三千六百トン、油その他の原料、これが二千トン、その他少し多いものといたしましては肥料が二万トン少し、それから繊維これは主に綿がありますが、二千八百トン、それから燐鉱石、これは肥料の原料の燐鉱石その他でありますが、これが一万六千トン、そういつたものを入れまして四十一万八千五百といつたことで緊急欠くべからざる食糧その他肥料原料といつたような形になつておりますので、又港の関係におきましてもあまり倉庫その他の收容力がないという関係を考慮いたしましてこれは百パーセントに運んでおりますが、十一月になりますれば輸入食糧は大体十万トン程度に減る予定で、今後はむしろ内地米その他に依存するといつた形で減つて参ると思いますが十月は一應そういつたような形で運んでおりましてそれが全体の四%を占めるといつた形になつております。一應当初の計画といたしましては一千六十万トンの枠で物資の輸送の査定をいたしたのでありますが、これは緊急の需要とか、その時の状況により絶対に輸送の必要がある場合には勿論調整ができないわけでもございません。それで又こういつたものから切りまして、薪炭の輸送に割くといつたこともできないわけではありませんので、貨車は勿論共通でありまするから、それらの拔きました貨車を薪炭の輸送に向けるといつたことは当然できるわけでありまして、輸送力の再配分といつた面からはできます。貨車だけはそれでいいのでありまするが、ただ山の線路でありまして、勾配線区でありまして、機関車のそう大型のものは入らんといつたような所で実は非常に薪炭が多いという所におきましては、勾配の、例えば二十五分の一といつたようなきつい勾配におきましては、小型の機関車では十輛程度の貨車しか繋げられないといつたような状況でありまして、輸送力を作るのに非常に骨が折れる。そこに機関車を廻して量を運ぶには、相当多数の機関車を廻さなければならん。それが可なり最近の状況におきましては機関車も修理の関係が余りよくございませんでして、二十何%かの「かま」は遺憾ながらうまく動かないといつたような状況でありまして、なかなかそういつた線区につけるには骨を折つておりますが、併し可及的にこういつた山線区には付けまして、薪炭の増送を図るようには絶対にしなければならないではないか。併しどうしてもそういつたような状況の、不可能な所におきましては、その線区から出て参ります木材でありますとか、或いはその他のものとの、競合的物資との調整をいたしまして、どちらを取るかといつたことをお決めを願つて、その上で薪炭絶対というならば、木材の相当なものを切つてでもといつたことにしなければならない線区もあるというようなことを一つお含み置き願いたい。
それから輸送をこういつた薪炭重点にいたしますと、実は普通の輸送距離から見ますと、特に東京方面に來る薪炭を考えて見ますと、福島縣でございますとか、或いは岩手といつたような非常に長距離な荷物になりまして、当然そつちに行くのには、帰りのものはございませんから、空車を廻さなければならんといつたような事情になりまして、而も輸送距離も長いといつたことで、同じ一トンの荷物を運ぶのでありましても、相当輸送の負担は高いものである。從つて例えば薪炭を一万トン送るために、外のものを一万トン切ればよいかといいますと、それ以上のものを切らなければ薪炭の輸送は賄えないという事情にあるということもお含み置き願いたい。
その後打ちました手といたしましては、前にも申上げたと思うのでありますが、一應福島縣からは、約三十輛の薪炭のために空車を東京管内から出しまして、田島附近の薪炭の移出を只今図つております。
それから前から実はやつておつたのでございますが、それが水害で以て一時列車も止まるという状況で、薪炭列車が動かなくなつておつたのでありますが、それがこの十五日から復活いたしまして、岩手のものを隅田川に直結して持つて來る。実は四十五輛繋いで参れるのであります。亞炭も非常に詰つておりまして、非常な滯貨ができて來るといつた関係で、一應亞炭二十輛、それから薪炭二十五輛といつたことで輸送を復活しております。これだけでは、岩手の薪炭の滯貨の一掃には到底間に合わないといつた事情にあると思うのであります。輸送力の囘復次第、相当東北線にはこういつた輸送力の増強も考慮したいというふうに考えておりますが、遺憾ながら先般御説明申上げたように、一ノ関附近で、機関区その他が水害に遭つて、乘務員も一緒に水害に遭つたというようなことで、まだ輸送力が全面的に囘復しておりませんために、外の物資の輸送力を調整して輸送しておる関係から、更に又新らしく薪炭列車を起すという段階に至つていないのを遺憾に思つておりますが一部山田線その他には不通の箇所もありますので、宮古まで持つて行つて、この薪あたりは船輸送も計画しておるといつたようなことで、可及的にこういつた手段で消費都市の方面に運ぶように努力して行きたいというふうに考えております。