山田節男の発言 (労働委員会)
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○山田節男君 そうしますと、今の御説明によると、やはり公共職業安定所、或いは公共勞働安定所のいわゆる人的の陣容の事情でありまするが、囑託制度というものは、やはり從前と變らず、相當のパーセンテージを占めて、この職業安定のことをやる方針なのでありますか、と申しますのは、この間横濱の職業安定所を見、現在のあそこの職業安定行政上、最も欲するのは何かと申しましたところ、あそこで四點を擧げております。その第一は何といつても豫算を増加してくれること、これが第一。御承知のようにこれはレーバー・エクスチエンジと申しますか、雇傭エクスチエンジというものは、眞にサービス業である。殊に私現場を見まして、甚だ失禮でありますけれども、殊にすべてのエクスチエンジ交換所と申しますると、極度にこれは資料や數字にしましても、これはあくまで極秘にやらなければならん。然るにこれはアメリカの使節も指摘しているようでありまするけれども、依然としてすべての求職者或いは求人者の整理が綴込式である。いわゆる大福帳式である。英米におきましては、レービング・カード、ダイビング・カード、これは必ず區別します。それは正確な統計は、全國的には分つております。然るに現在の状況を見ますというと、全く大福帳式であります。例えば紹介所の葉書をやりましても、これは雇傭主が決まつた場合には、郵送することになつておりますけれども、今日五十銭を要するためになかなか送つてくれない。果して求人がそこで合致したものかどうか、分らない。こういうことが多分にありまして、いわゆる職業安定サービスというものが現在の日本の失業者、或いは職種別の失業者というものが非常に不正確であります。この點が私は今度の職業安定行政の一つの癌になつておるように思うのであります。この點は一つ嘱託制度を是非少くして頂いて、雇傭の安定のない者は眞面目に仕事をやりません。これは私の經驗からいいますと……。そういつたような點から現在の職業安定行政の事業が非常に安定していない、安定サービスをやる者自身が安定していない。こういう極めて矛盾した一面から申しますると極めてプリミテイブな、慈善事業的なエクスチエンジが随分ある。又これは能率の上からも、又失業者のためにも、國家産業の興隆につきましても、非常に遺憾だと思います。その意味におきまして、私はこの第九條の第一項、第二項につきましては、特に御了承願いたいのであります。甚だ失禮でありまするが、この次の第十二條のいわゆる中央職業安定委員會、それから都道府縣の職業安定委員會、特別地區安定委員會がありますが、これは御承知のように勞働省に婦人少年局ができて、各國の立法例を見ましても、必ず中央はいざ知らず、都道府縣におきまする職業委員會若しくは郡と申しますか市町村し申しますか、それに一人以上の婦人を安定委員に入れなければならん、これは今日の常識であります。然るに本條におまましてはそのことが書いてない、男女平等である。又同一價値の勞働に對しては同一賃金を拂う。こういう立前からしましても職業安定委員會には一人以上の婦人を委員に入れるということを法律に挿入すべきであると思います。これは何故省いたか、その點を政府委員の御意見を承りたい。尚各中央から職業安定委員會の委員は勞働大臣がこれを命ずる。併しながらそれで選擧した勞働委員長はどういう地位であるか、これを謳つていない。これは實際の勞働安定或いは職業安定所におきまして民主的な職業安定行政をやるにはこの安定委員會というものは最も重要性を持つている。而もそれを統御をして行きます委員長というものは、これは可なり重要な職務であります。そういうわけで私は、今はありませんが、曾て方面委員制度がありまして、これは各府縣或いは市町村におきまして必ず委員長というものを選擧して、これに何と申しますか委員會に關する限りの權限を持たしておる。そういう意味におきまして私はここに、委員長は必ずこれも勞働大臣が任命する。こういうふうにすべきであると私は思うのであります。尚又それで都道府縣職業安定委員會、特別地區職業安定委員會及び地區安定委員會は一ヶ月に一囘以上、中央職業安定委員會は三ヶ月に一囘以上これを招集しなければならんことを明記しておるのであります。そうするとこれは厚生省に現在行つております職業安定所或いは公共勞働安定所の地理的分散状況を見ましても、この名譽職というか、むしろ國家の勞働行政の末端の法規上の委員であるからには、これに對して旅費、日當その他の雜費等、これは當然法律で補助すべきであるのであります。アメリカにおきましてもこれは明らかであります。何故省いたかということを承りたい。尚一、二ありますが、これは餘り長くなりますので次に讓ります。