平岡市三の発言 (労働委員会)

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○平岡市三君 私はこの二十條の趣旨は結構だろうと思うのでありますが、この議論の岐れることは業務の部門というこの部門に我々は非常に疑いを持つために議論が岐れると思うのであります。即ち一つの事業のオーガナイゼーション、組織というものの中から部門というデパートメントを引出して見ますと、たとえば例を擧げて見ますと、鑄物工場におきまして模型部があり、鑄造部があり、組立部、仕上部がある、これが即ち一つのオーガナイゼーションの中の部門なのであります。そこで一つの建物の中にいろいろの部門がありまして、鑄型部で以て勞働爭議が起きているときに一つの建物の中の部門、即ち仕上部とか、或いは組合部に爭議が起らんということはちよつとあり難いことであろうと思うのであります。そこでこれが部門という言葉が工場別とかいう言葉に變るならば、相當疑問は避けられるだろうと思います。たとえば實際問題として凸版印刷會社の東京の工場は勞働爭議をやつておるにも拘わらず、富士の工場の方では平穩無川に事業を續けておりまして、而も新らしく人員を採用する、こういうようなことをやつて現實におるのでありますからして、一つの會社が勞働爭議をやつておる場合にはすべての部門、工場の新規採用は許さんとするならば、これは趣旨に反するわけであります。でありまするからして、結局この部門という言葉、デパートメントという言葉は非常に議論があるのではなかろうかと思うのであります。この字句が或いは適當な工場別とかいう言葉に變るならば、條文の趣旨は明らかになつて議論も起きないのではないか、こういうふうに察せられるのでありますが、皆さんの御意見を一應お伺いいたします。

発言情報

speech_id: 100115289X00619470920_028

発言者: 平岡市三

speaker_id: 12772

日付: 1947-09-20

院: 参議院

会議名: 労働委員会