小笠原三九郎の発言 (予算委員会)
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○小笠原国務大臣 ただいまのところ、私ども実は補正予算を組まねばならぬという事態ではない、かように考えております。これは佐藤さん、ちよつと誤解のないように申し上げておきますが、物価の引下げは五分ないし一割で、さらに言葉をかえて言いますと、昭和二十七年の下期のところに持つて行こうというのが私どもの政策でありますから、決して急激なものではなく、従つて私どもは本年多少のことを見込みまして失業保険とか、あるいは失業対策等に五分の増加を見て、それだけの予算措置をとつてあることは、予算面で御承知の通りであります。しかしさらにその後の実情がもつとひどくなつて来れば、これはもちろん失業者を見殺しにするわけには行きません。従つてそういう対策が出て来ることは当然でございますが、今のところは五分のところを見ているのと、その点私どもは急激に下けることは考えておりません。繰返すようでありますが、五分ないし一割、昭和二十七年の下期のところに持つて行こうというだけのことで、それをあくまでデフレ政策をやつて行くとか、あるいは井上準之助氏の時分の金解禁をやるといつたこととは全然事情が違いますし、また世界経済の情勢がそんなにひどくかわつておらぬことも佐藤さん御承知の通りでありますので、まだ速急に補正予算を組まなければならぬ事態ではないのではないかというように考えているわけであります。