小峰保栄の発言 (決算委員会)
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○説明員(小峰保栄君) 千五百十七号以下の運輸省の関係について御説明いたします。十七号から十九号までの問題でありますが、これは海上保安庁の経理についてであります。従来海上保安庁の経理はいろいろな点で非常に問題が多くて、刑事問題になつたこともございますし、それからこの委員会でも特にお取上げになりまして、細かく御審査になつたこともあるのであります。この千五百十七号以下の三件もそれの尾を引いている案件であります。現在では、これはすつかりよくなりまして、この種の経理の紊乱というようなものは全然今年は見つかつておりません。
先ず千五百十七号でありますが、これは海上保安庁ができましたときに、官舎が足りなくて困りまして、そのときに相当無理をして官舎を造つたわけであります。いわゆる架空経理にいたしまして、修繕費とか職員旅費等の経費で支払いに立てまして、それで官舎を造り、そしてこれをすぐに国有財産に登録いたしますと、今の架空経理のことがばれてしまうものでございますから、そうしないで、そのままにして置いた。而も処置に窮して、一部は他の海上保安協会名義として、国の経費で作つたものを他から借りたように処置をする。そしてひどいのは、財務局からその家賃を架空の所有者に対して払つてもらう、こういうようなものも若干あつたのでございまして、昨年の検査でこれを見つけまして、全部国有財産に改めて登記して頂くという措置を取つて、現在ではこの種のいわば闇官舎というようなものは全部なくなつております。
それから千五百十八号でありますが、これはやはり架空経理であります。架空の船員旅費、航海日当、修繕費等、そういうものから六十九万円余りを捻出いたしまして、大部分を旅費、会議費、食糧費等に使いまして、二十八年の六月の経理実地検査当時二万八千円ばかりまだ手許に残つていた、こういう案件であります。
それから千五百十九号は物品の経理の悪いものをまとめた案件であります。先ず(1)でありますが、これは徳山の昔の海軍の補給廠があつた所でありますが、ここに帳簿外のスクラップ八十三トン、外にクレーン一台、これを七十万円で売つてしまいまして、そのうち三十四万円を用地の使用に伴う補償料に使い、三十六万円の使途が不明になつておる、こういうケースであります。
その次は、石炭を二百トン買いまして代金を百五十九万円払つたのでありますが、二百トンに対して実際に入つて来たのは百八十七トン、代金は全部払いまして、そのうち差引き十三トン分の十万三千円というものを、関係職員が業者に借用証を入れて借りている、こういう体裁を取つたわけであります。その職員は刑事事件として起訴され、それから今十三トン分は会計検査後に現品を業者から納入させた、そういうことになつております。
(3)も大体同様の物品の架空経理であります。ペイントを、帳簿上の過剰品になつているものを、改めて買つたように書類を作成しまして不足品をその金で買いまして、過剰品で結局不足品を埋め合せをしている。そして品目を書き替えている。こういうケースであります。
それから一千五百二十号は、これは青森のほうの燈浮標が災害で流れまして、それを経常費で復旧したのでありますが、その後にどうしたわけかその災害復旧費の予算が配賦されましたわけであります。ここに一旦復旧が事実上できたものに対して災害復旧費が配賦になつた。災害復旧費が配賦になりましたところが、折角前に復旧したところを又壊してしまいまして、改めて配賦された災害復旧費によりまして又同じようなものを二度作つた。こういうケースでありまして、予算の使用が甚だおもしろくない。こういうことになつております。