清井正の発言 (水産委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○説明員(清井正君) 廃棄の問題は、直接は厚生省でいたしておりますので、厚生省の係官からもなお正確にお話を申上げる機会があろうかと思うのでありますが、私が知つております限り御説明申上げたいと思います。御承知の通り只今我が国で南方から帰りましたまぐろ漁船について検査をいたしまして、一定限度以上のものを廃棄いたす措置をいたしておるのでございますが、初め四月、五月、六月とだんだん、だんだんと減る傾向をずつと示して参りまして、七月がずつとその一番最低というふうに考えられておつたのであります。例えて申しますというと、七月にはたしか千二百五十三貫の廃棄をいたしました。廃棄に相当する船は十七隻だつたと思うのでありますが、その後八月にいきますと、これ又少し上昇をいたして参りまして、八月一ぱいではたしか一万七千六百貫、三十隻に相当する分の廃棄があつたように報告を受けておるのであります。又最近ときどき廃棄をいたしておるようでありますが、そういうふうに七月にずつと下つて参りましたのが、八月になつて又上り気味になつたという傾向でありまして、今までの廃棄総数は大体において六万七千貫くらい廃棄をいたしておりまして、その該当する船は三百三十一隻ということになつおるのであります。ただこれが廃棄数は六万七千貫でありますが、検査総数量に対してどのくらいの割合になつておるかということでありますが、これ又厚生省より詳しくお話があろうか思いますが、私のところでわかつております。数字は、大体四月が〇・五%、五月が〇・一八%、六月が〇・三五%というような傾向でありまして、七月以降ちよつと数字ははつきりしておりませんが、いずれにいたしまても〇・二%か〇・三%、そのくらいのものではなかろうかと想像をいたしておるのであります。
 先般俊鵬丸が調査して参りました直後に簡単な報告をいたしてありますが、そのときにおきましては、いわゆる北赤道流が一番汚染度が強くて、次いで南部の赤道反流、次いで南赤道流、こういうような順序であるという程度の報告は申上げてあるのでありますが、この廃棄いたしてあります漁船り漁獲物その他等を調べましても、非常にまちまちでございますが、大体北赤道流乃至赤道反流を通ずるトラック島附近で獲つたものが相当多い、こういうようなことが言われておるのであります。いわゆる現地から大分西側でのります。そこら辺が大体北赤道流と外道反流との潮目になつておるような川で、割合にプランクトンの発生の多い所で魚群も集まる、こういうように専門家は言つておるのでありますが、そういうようなことが報じられておるのであります。魚も大体その種類にいたしましても、大体きはだとか、或いはばしようかじき、或いはくろかわじ、というようなものが主なものでありまして、大体においてそういつた赤道流を中心とし、その赤道反流大部分が被爆現地から西側のほうに多いというようなことが大体の現象のようであります。併しこれ又一般的にこうだろうということもなかなか推定することはうずかしいのでありまして、目下俊鵬丸の調査結果も検討いたしておることでありまして、なお九月一ばいかからなければ正確な結論も出しかねるというような状況でありますが、とにかく最近若干多い傾向になつておる。そこで我々の中の専門家の話では、恐らくこれはいわゆる放射能を持つたプランクトンを餌料とする魚を通じてのやはり影響であろう、こういうようなことを考えておるようであります。いずれにしろはつきりしたことを申上げられないのは甚だ残念でございますが、大体そんなようなことではなかろうかというふうに、水産庁における専門家は考えておるのであります。いずれ又厚生省のほうからも正確なお話があろうかと思いますが、私どもの考えております一端を申上げて御了解を得たいと思います。

発言情報

speech_id: 101914562X01019540906_002

発言者: 清井正

speaker_id: 6743

日付: 1954-09-06

院: 参議院

会議名: 水産委員会