千田正の発言 (水産委員会)

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○千田正君 この前の委員会におきましても外務大臣からいろいろ御所信のほどは伺つておりましたが、その後病院に入院しておる患者の状態の変化等だつれて新聞或るはラジオを通じて報ぜられた結果、国民感情は対米感情というのが非常に余り芳ばしくない状況になつて来ておる。聞くところによれば、吉田首相は外遊される、而も親善使節としておいでになるという前にこういう問題が悪化の方向に向かいつつあるがごとき感を受けるのは誠に我々としては遺憾に思うのでありますが、この間一日のワシントンAPの報道によつて新聞紙に掲げられたうちに、アメリカ側は補償の法的責任はないのだ、日本側の要求に対しては好意的なことによつてまあ要求に応える、こういうようなことを国務省筋側から示唆的な発表をしておるというようなことを新聞の報道は報じておるのでありますが、これは非常に我々から見るというと奇異な感じを受けるのであります。独立した日本として当然先般来岡崎外相を初めとしまして外交の折衝に当られた方方がこれはやはり損害補償の形式を以て堂々と自主外交を続けておられると我々は確信ておるのでありますが、アメリカ側の考え方は補償の法的な責任はないのだ好意的な支払であるというような観点に立つておるとするならば、今後の日米間の感情というものはむしろ悪化に向かうのじやないかという憂慮に堪えないという我々は考えを持つておるのですが、その点の見解は外務大臣としてはどうお考えになつておられるか。

発言情報

speech_id: 101914562X01019540906_008

発言者: 千田正

speaker_id: 27068

日付: 1954-09-06

院: 参議院

会議名: 水産委員会