安藤正純の発言 (水産委員会)
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○国務大臣(安藤正純君) 前のお話はそういうことを政府が言つたことはありません。静岡県庁に言つたことも勿論ありません。でありますから静岡県庁がそんなことを漁業者に対して言うわけはないと思いますが、若し言つたとすればそれは誤りでありましよう。そういう根拠はありませんからそんな一時の気休めのようなことを言つては、政府として責任が立ちませんし、そういうことは政府として言つたことはありませんです。で要するに二十五億内外というものは日本としては是非何とかしてアメリカから賠償させたいという誠意は十分あります。それから又努力も十分いたしましたが、要するにどうもアメリカはそこまでは出しません。結局直接損害及び準直接損害とでもいいますか、そういう言葉があるわけじやないが、私考えたのですが、直接のほかに中間的で直接のほうに寄つたようなものくらいは出すでしよう。でそこらで今度は手を打ちたいというのが向うの最後の考えだろうと思います。併しそこまで持つて来るのにも相当骨を折つたわけなんです。併しそれはまだ最後的にはきめてないのです。きめてないというのは、そんなことは甚だ察しが悪いじやないか、不明敏じやないかと言われれば、そのお叱りは受けてもいいが、何とかして少しでも余計というふうに考えているものですから、それで結論を延ばして向うとまだ打切りにしずにあるのですが、大体向うの程度はそういうふうであるということを申上げておきます。
それから今度出す五十万円はこれは慰藉料の内払です。慰藉料はもつと多く積つてありまして、これは大体アメリカが承知しています。ですから結局慰藉料はもつと多くなります。勿論患者の症状の軽重の関係もありまするし、あの中へ出て又どんどん働けるようになる人も相当あるらしいです。それから又そういうふうにならないで、多少慢性化するというふうな人もあるらしいです。ですからそこに甲乙の区別は付けなければならんと思いますが、五十万円くらいではなく、大体もつと多く計上してありまして、アメリカで大体承知をいたしております。
それから最後のアメリカの予算ではどこから出すか、これはアメリカでは議会にかけなかつた、なぜ議会にかけなかつたかというと、議会にかけますと一つは時間が延びるということ、今は御承知の通りありませんから、そうすると来年になつてしまうというようなこともある。それからその前はあつたのですけれども、議会に向うがかけないのです。ということはいろいろ向うも議論があるのです。で議会にかけるといろんな議論が出て来て、非常に日本に対してもうまく早く行かないというふうに国務省が考えたらしいのです。ですからそれは向うが悪い気持じやないらしいです、公平に考えまして……。そこでそれじやどこから出すのかと言えば、これは私は外務のほうでありませんからよくわかりませんが、大体対外活動本部の金から出すのじやないかと思つております。