中島征帆の発言 (通商産業委員会)
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○説明員(中島征帆君) 只今の点を先に申上げます。下流増の問題につきましては、これは当然に理論的に考えまして、下流増によつて利益を受ける事業体からその部分のものは出してもらうというのが当然でございまして、その趣旨には我々も変りございませんけれども、実際問題としまして、どういうふうな計算方式で、どの程度の負担をしてもらうかというふうなやり方につきましては、目下研究中でございます。それからいま一点は、こういう問題はやはり上流のほうの工事をしますまでに、大体その原則につきまして下流の関係者とあらかじめ話合いをしておくということが事を円滑に運ばせるゆえんなのでありますが、それにはやはり只今分申しましたような計算基準式のものがございますると、その関係で話もはつきりいたしますので、それからいいましても、基準を早く作る必要があると思います。現在までのところ下と上との十分の相談がなくて、上のほうで進められておるという点につきましては、これはやはりどの程度の負担をしてもらうかということについては交渉上今後の問題が残るわけでございますが、できるだけこれにつきましては円滑に進めるように役所のほうでも努力して行きたいと思つております。
それから先ほど御質問になりました奈半利川の問題でございますが、これは実は今日の午後電源開発調整審議会を開きまして、これを電源開発会社に開発させる準備地点として指定するということを諮ることになつております。この経緯は皆さん或る程度御承知だと思いますが、四国電力と住友共電との間に三年間に亘りまして対立しておつたのでありますが、通産省のほうから調停案式のものを今年の夏頃から提示いたしまして、特に住友側の協力を要請しておつたのでありますが、これに対しまして住友のほうからもいろいろの御注文がありまして、それもできるだけのことは、引受けられるものは引受けることにしまして、最終的に昨日共電のほうも開発会社に開発させるということに同意して参りました。従いましてこれは現在におきましては円満に解決されたことになつております。その間におきまして両者におきまして調査もダブつてやつておりますし、それから地元工作その他一般等に対する宣伝等に対しまして相当な経費も使つておると思いますが、それ以外にどういうような運動をなされているかということはちよつと私にはわかりませんけれども、少くとも今日まで相当係争を続けたということにつきましていろいろな無駄な経費があつたということは甚だ遺憾でありますけれども、認めざるを得ないと思います。
それからいま一点、先ほど需給関係の見通しにつきまして御質問があつたようでありますが、これもついでに申上げておきますけれども、最近、特に九月、十月あたりから需要の伸びが少し落ちたような傾向になつております。併し今年の上期の実績を見ますというと、上期出水率は一三%程度の増でございますが、実際に使われました電力量というものは、計画に対しましても、それから昨年の上期の実績に対しましても数%ではありますけれども伸びております。十月も速報が来ておりますが、十月は水の状況は上半期は豊水でありまして、下半期になりましてぐつと減つております。現在では大体三割ぐらいの渇水を続けております。月平均といたしましては四%程度の豊水になつております。これに対しまして需用も大体計画に対しましては二、三%伸びておりまして、今までの伸び方を比べますと、少し落ちておりますけれども、殊に昨年の実績と比べます場合には、昨年もあのような偽水でありまして、而も需用もそれについて来た。それに対しましてやはり今年の実績も伸びておるということでありますから、現在の一、二カ月の状況だけを見て需用もとまるということを考えるのは少し早計じやないかと考えます。EEIの第四次報告によりますというと、やはりこれは当初五カ年計画を立てましたときよりも、もう少し伸びるというよう大報告があります。従つて五カ年計画の当初の数は少し不足するのじやないかというふうな見方さえされております。その意味におきましては、五カ年計画を現在の一、二カ月の状況だけで以て控え目に修正をするということは、まだその時期じやないのじやないか、むしろ後年度のことを考えます場合は、もう少し開発を殖やすということが必要ではないかというぐらいに考えております。