梶井剛の発言 (電気通信委員会)

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○説明員(梶井剛君) 只今山田委員からお尋ねの私設無線と公衆通信のマイクロ・ウエーブに関する関係についてお答えいたします。マイクロ・ウエーブを公社がやり始めましたと同時に、民間におきましてもマイクロ・ウエーブを計画されるところが数多くあると我我聞いておつたのであります。併しこれは当然郵政省にその免許を出願されるわけでありまして、その際に電波監理局としましては、公衆通信の関係を考えて我々のほうにもお問合せがあつたのであります。最初のうちは主としてその出願は電力会社が保安通信施設としてマイクロ・ウエーブを施設したいというのであつたのでありますけれども、漸次その出願が殖えて参りまして、各種各様の業務にマイクロ・ウエーブを利用しようという傾向が多くなつて来たのであります。ところが私ども五カ年計画におきましては、福岡から札幌までのマイクロ・ウエーブを施設するばかりでなく、更に日本全国に対してマイクロ・ウエーブを施設しようという考えを持つておつたのでありまするから、いきおいこれらの私設無線と我々のほうのマイクロ・ウエーブ計画とが場合によつては重複するのではないだろうか、又場合によつてはその設定する地点がお互いに接近して、その間に干渉、妨害が起るのではないだろうかという懸念を持つたのであります。そういう意味からしまして、私どもは、電波監理局に今後免許される場合において、若しも我々の計画と重複するものがあるならば、むしろ国家経済上から見まして、公社が施設するものに含ましてやつたらばいいんじやないだろうか、つまり公社の専用通信として民間が利用されたらばどうだろうか、又設置されます区間を見ますると、先ほど申しました通りに、お互いの無線局が非常に近いところに設置されなければならんような日本の地形でありまして、いきおいお互いの干渉が起りやすいのでありまするから、そういうような点につきましても十分の調査を必要とするのではないだろうかということの意味におきまして、電波監理局に申入れをしたわけであります。而も現在波長は相当まだあるとは思いまするけれども、マイクロ・ウエーブがだんだん利用せられて来ますると、今の電波の干渉の関係上、いきおい波長の利用範囲というものも限定されて参りますし、又マイクロ・ウエーブの性格といたしまして、峰から峰に伝わつて参るわけでありますから、自然その地形が制限せられまして、同一地点に集合して行くというきらいがあるのであります。で、我々がマイクロ・ウエーブを施設した経験から申しますと、機械設備そのものよりも、そこに道路をつけて行く、又そこに局舎を建てるというようなことに相当の経費を要するのでありまして、そういう点におきまして、我々はあらゆる面において共用して行くことが賢明な策だと思われたわけであります。勿論私設無線に許される波長と、我々の得ておる波長とは違つておりまするけれども、併し波長が違つておるからといつて、それの高調波の出て来ることは避けられないわけでありますから、干渉も当然起るわけでありまして、我々としましては、むしろこういうマイクロ・ウエーブの傾向につきましては、我々が施設するもの又一般の私設無線におきましても、これを郵政省において統合して御考慮頂くことが一番いいのではないかという意味で申入れをしたわけであります。

発言情報

speech_id: 101914847X00419541007_003

発言者: 梶井剛

speaker_id: 14671

日付: 1954-10-07

院: 参議院

会議名: 電気通信委員会