梶井剛の発言 (電気通信委員会)
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○説明員(梶井剛君) 最初に専用料金についてお答えいたします。確かに新谷委員の御指摘の通りに専用料金は二百通話ということになつております。従つてこの料金が高いのではないかという懸念は相当あるようであります。殊にこのマイクロ・ウエーブができましてから、郵政の場合と違いまして、比較的面倒なく施設ができる。例えば土地の占用とかいろいろな問題がないものでありますから、簡単にできるからというので、自分が施設したいという希望が出て来ておるのであります。その際にお話の通りに、若し公社の専用通信を使うと非常に経費がかかる。だからして自分でやつたほうが遥かに経済的だということを言われておるのでありますが、併しその算出の根拠を仔細に検討いたしますると、極めてその点は信頼性が少いのであります。殊にそういうようなことに対しては事実施設される方は殆んど経験がないのでありまして、多くはそういう機械を製造する会社の人が想像によつて経費の算出をしております。でありまするからして、実際我々と同じように確実な通信を持つという意味においてやりますると、その経費の算出は極めて内輪になつておりまして、必ずしも期待せられるような経費でもつて運用ができるとは我々は思つておりません。併し一面において最近のマイクロ・ウエーブの発達に鑑みまして、我々はマイクロ・ウエーブによつて施設する場合においては、できるだけ料金を安くすることによつて国家経済を図つて行きたいという考えの下に料金の問題を研究しております。只今のところ料金制度というものは原価主義でできておらないのであります。従つて或る意味においては政策料金になつておりまして、或る区間においては非常に利益がある、或る区間においては非常に赤字になる。それを全体として見てペイするという料金が算定されておるわけでありまするから、今の二百通信という料金もいわば原価主義で出た料金ではないのであります。今回マイクロ・ウエーブによる施設専用料金を作る場合においては、できるだけ原価主義でやつたらどうだろうかという観点の下に計数を出しておるのであります。先般NHKが東京——大阪間のテレビジヨン中継をなさるときに、やはり現在我々が使つておりますようなFM方式じやないだろうと思うのですが、中継間隔も我々が五十キロに対して、向うは百キロでもつてやつております。そういう意味におきましてNHKが公社の中継を使うために著しく経費の負担が多くなるということではテレビジヨンの普及上非常にまずいんじやないだろうかという意味におきまして、NHKとよく協議いたしまして、できるだけ実費主義によつてその料金を算出したのであります。従つて今後我々はマイクロ・ウエーブによる専用通信に対しましては、同じようにできるだけ実費主義に近い、つまり原価によつての料金によつて算出して行きたい、そうすれば今のような苦情はできるだけ防げるんじやないだろうかという感じを持つております。
それからいろいろな方式を使つておるが、その間のクオリテイーはどうかという御質問でありますが、これは我我本来が公衆通信をやるという任務を持つております。従つていつ如何なる場合においても完全に通信を確保して行こうという意味におきまして、一般の私設の通信よりはかなり堅固にできているだろうと我々は思うのであります。そういう意味におきましては、我我その通信しておる最中の通話のクオリテイーということについては多少の差異があると思いますが、そう著しい差異はないのでありますけれども、通信の確保という点におきましてかなり相違が起るのではないだろうかという感じを持つております。