梶井剛の発言 (電気通信委員会)

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○説明員(梶井剛君) 只今の料金問題につきましては、おつしやる通りであります。私らも公社になりましてから現在の料金は非常に不合理である。従つて料金の問題を根本的に解決するように研究しなければならないという考えの下に調査を進めて参つております。又今おつしやられる通りに非常に不均衡じやないか、東京——大阪間のごときは即時通話で行つておる。然るに例えば東京——立川のごときは即時通話でなくて待合いで行く。而もそれは極めて近距離である。そういう所こそ早くやつたらいいじやないかというお話でありますが、私としましては、通信の性格から見ましていわゆる最も経済的に重要な所から解決しないと、一度に全部を解決するということは困難でございまして、従つて重要都市を先ず第一に解決して行こう、その次に重要都市の周囲にあるところの中都市、それを解決して行こうというふうに現在やりつつあるのであります。殊に技術上の問題でありまするが、長距離になれば回線を多重に使うところの方法がかなり発達しておりまして経済的にやれるのでありまするが、近距離になりまするとやはり一回線は二本ずつ線を引かなければならんというような、非常に不経済な施設になつておるのであります。この問題を根本的に解決しないと、やはり中小都市の問題は解決つかないというので、先般欧米へ参りましたときにも、その点を注意して各国の事情を調べたのであります。日本はまだその点における研究が十分でなかつたというので、目下その研究を進めておりまして、極めて短距離の所でも回線を多重に経済的に使える方法はないかということを考えて視察して参りました。大分そういう意味におきまして従来よりも短距離でも搬送方式が使えるということがわかりましたので、今後その方式を利用することによつて近距離の分も漸次解決をつけて行きたい。なお東京のごとき大都市になりますると、同じ都市内においてやはり市外通話になつている所が現在でもあるのであります。そういうのを同一通話区域内に皆入れて行くということになりますと、非常に料金収入の上に影響して参るのでありまして、東京のごときでは一種のゾーンにいたしまして、ロンドンとかニユーヨークと同じように二段階或いは三段階の料金制度にしませんと、徒らに区域を拡げて、便益は増して来ますけれども、事業の合理性という点から見ますと非常に矛盾が生じて来るのであります。そういう点も併せて我々は研究すると同時に、これに合う経済的な施設を発達させるという方法をとるつもりであります。

発言情報

speech_id: 101914847X00419541007_023

発言者: 梶井剛

speaker_id: 14671

日付: 1954-10-07

院: 参議院

会議名: 電気通信委員会